この記事では、同企画内で「BIGクラス(over750cc)」にカテゴライズされる、大型スポーツツアラーモデルをまとめて紹介します。
Honda NT1100
H-008(ジャパンバイクオブザイヤー2022 投票番号)
ハイスペックでスポーティなパフォーマンスを、街乗りから、荷物を満載してのロングツーリングでも楽しめる。そんな万能スポーツツアラーを目指して誕生したのがNT1100だ。
CRF1100L アフリカツインをベースとした車体に、吸排気系を見直され、よりスムーズな特性を与えられた1082cc水冷2気筒のユニカムエンジンを搭載。ミッションはDCTで5つのライディングモードやトルクコントロールなど電子制御技術も搭載、6.5インチのタッチパネル液晶を採用するなどイージーライドを可能にする装備も充実。
フレームはアフリカツインベースながら、ホイールは前後17インチ化され、キャスターを少し起こしたディメンションとして、ワインディングなどでのフットワークを快活なものとしている。
Honda Rebel 1100/Rebel 1100 Dual Clutch Transmission
H-011(ジャパンバイクオブザイヤー2022 投票番号)
250ccクラスで一番人気のクルーザー・レブルの特徴である、低重心でスタイリッシュなスタイルや、扱いやすさを重視したコンセプトを大排気量クルーザーに取り入れて開発されたレブル1100。
エンジンはアフリカツイン用がベースの1082cc水冷並列ツインで、270度クランクによる力強さとフレキシブルさを両立。ライディングモードなどの電子制御デバイスも備え、グリップヒーターとETC2.0車載器も標準装備。街乗りからツーリングまで様々な用途に合わせた走りが楽しめるモデルだ。
Honda VFR800F
H-014(ジャパンバイクオブザイヤー2022 投票番号)
伝統の水冷V4エンジンを搭載するスポーツツアラー。2017年1月に初のマイナーチェンジを受け、走りに関するメカニズムこそ変わらないが、左サイドカウルに電源供給のためのアクセサリーソケットを標準装備してツアラーとしての利便性を向上。マフラーもコンパクト化されマスの集中化が図られた。現行モデルではETC2.0車載器が標準搭載される。
なお、2022年10月生産分をもって生産終了となることがすでに発表されている。
YAMAHA BOLT R spec ABS
Y-004(ジャパンバイクオブザイヤー2022 投票番号)
シンプルなボバースタイルと軽快な乗り味を兼ね備え、多様なライフスタイルに対応できる個性的ミドルクルーザーとして人気のボルト。その上級モデルであるボルトRスペックは、専用カラー、ゴールドのリザーバータンク付きリアサス、スポーク部に切削加工を施したキャストホイールなど、上質なディテールを備えているのが特徴となっている。
YAMAHA NIKEN GT
Y-007(ジャパンバイクオブザイヤー2022 投票番号)
フロント2輪・リア1輪という斬新な3輪スポーツツアラーとして注目されているナイケンGT。大型バイクでは類を見ない安定性と優れた運動性を実現するヤマハ独自のLMWテクノロジーに新設計のステアリング機構を組み合わせて、電子制御技術も満載。さらに大型ハイスクリーンなどツーリングに対応する装備も与えられている。
SUZUKI GSX-S1000GT
S-004(ジャパンバイクオブザイヤー2022 投票番号)
GSX-S1000をベースとした、新しいコンセプトのスポーツツアラー。
軽量で高剛性なメインフレーム、GSX-Rをルーツとする強力なエンジンなどがもたらす優れたパフォーマンスと、ツアラーには必須の優れた安定性、快適性、扱いやすさを実現。さらに高速走行を快適にする最新のエアロダイナミクスも取り入れた個性的なスタイリングを与えることで、新時代の「グランドツアラー」と呼ぶのにふさわしい、快適でスポーティな走りを実現。
また、ライディングをサポートする電子制御システム S.I.R.S.やクルーズコントロール、専用アプリを介してスマートフォン連携機能と地図の表示などもできる液晶メーターなどを備え、長距離ツーリングでの優れた快適性、利便性を実現している。
SUZUKI GSX-S1000F ABS
S-006(ジャパンバイクオブザイヤー2022 投票番号)
GSX-R1000譲りのエンジンを、専用のアルミフレームに搭載し、軽快な走りで人気のビッグネイキッド・GSX-S1000をベースに、個性的なデザインのフルカウルを装着したモデル。パワフルで軽快なハンドリングを備えるスポーティさに加え、快適性と扱いやすさを兼ね備えたオールラウンダーモデルだが、現在は惜しくも生産終了に。「GSX-S1000GT」が実質的な後継モデルといえる。
Kawasaki Ninja 1000SX
K-001(ジャパンバイクオブザイヤー2022 投票番号)
2020年型でフルモデルチェンジし、車名がニンジャ1000から「ニンジャ1000SX」に変更されたスポーツツアラー。
電子制御デバイスが進化して、新たにライディングモード、クイックシフター、クルーズコントロールが追加され、今まで以上の快適性、安全性をプラス。装備類も進化し、中でもカラー液晶メーターは多機能化され、Bluetoothを介してスマホとの連携が可能となった。この他にも、シート、スクリーン、マフラーの改良、灯火類もフルLED化、ETC2.0車載器を標準装備するなど装備面も充実。
2022年モデルでは、カラーとグラフィックに変更を受け、ボディカラーは2色のラインアップとなり価格も改定された。
Kawasaki Ninja H2 SX/Ninja H2 SX SE
K-006(ジャパンバイクオブザイヤー2022 投票番号)
プレミアムスポーツ・ニンジャH2から発展したスポーツツアラー。
扱いやすさと燃費性能を実現するバランス型スーパーチャージドエンジンを搭載。専用トレリスフレームはタンデムやパニアケースの装着を想定した設計で長距離走行をサポート。2022年モデルではマイナーチェンジされ、ポッシュ製レーダー式システムARASを新搭載。ACC(アクティブクルーズコントロール)を始めとする電子制御システムが強化された。
また、従来からのスマートフォンと連帯機能に加え、新インフォテイメントアプリ「Kawasaki SPIN」により、電話、音楽、ナビゲーションなどのサードパーティ製アプリケーションを液晶スクリーンに表示、操作することが可能となった。
ショーワのスカイフックテクノロジーを搭載したセミアクティブサスペンションKECSを採用する上級グレードのニンジャH2 SX SEも用意されている。