手頃で良好な個体で素性と良さも味わってほしい

「キャブレターはCRスペシャルに換えていますけど、ほかはカラーリングやウインカーまで、ほぼ前期型のノーマル状態です」

丸型カムカバーのヘッドに、カスタムかと思えるほどのストライプにベースカラーという独特のカラーリング。フロント19/リヤ16インチの7本スポークキャストホイールに、少し絞って広げたフレアタイプの左右出しマフラー、キング&クイーンズシート。これらは後から手を入れたのでなく、カワサキLTDシリーズの特徴そのまま。スリムな燃料タンクは車体をスマートに感じさせてもくれる。

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「これがいいんですよ(笑)。この車両もそうですが、いい状態にしてあるのなら、ノーマルで乗っててもらいたいくらい。初期型900もですけど、Z1000ベースのLTDもそう。昔のZブーム、カスタムブームの頃はZを輸入するコンテナに入れる数合わせとかスペースを埋めるのにLTDを入れるみたいな感じでしたけど、改めて知っていくと、いいんですよ」。ブルーサンダースの岩野さんはLTD推しだ。

若い頃にZ1000Mk.Ⅱを見て衝撃を受け、角Zに憧れて以来、多くのZを、文字通りストリートでの普段乗りから周知のようにTOTはじめサーキット、果ては本場アメリカでの最高速チャレンジにまでと、あらゆるジャンルへのチューニングを行ってきた。現代車やFI、過給もと突き詰めてきた岩野さんがあえてLTDを、と言うのだから、これは俄然興味が出てくる。

「LTDは長いこと、さっきお話ししたような位置づけでしたから価格もそこまで行ってません。それを生かしてZっぽくするのもアリですけど、このスタイルがいいんです。

リヤホイールはZの18に対して16インチに小径化していますけど、その割にリヤタイヤの外径は大きくは変わってません。ですからZの乗り味に近いんですが、通常のZ系でも、リヤが低い方が良い傾向にあります。それはフロントブレーキのマスターシリンダーやキャリパーなど、今は高性能なものがあってそれを使った時にバランスが良くなる。それから、今のタイヤのラインナップから形状やグリップなどの性能を考えた時、リヤが少し低い方がハンドリングがいいと考えます。ですから、LTDのリヤの車高の低さがハンドリングを良い方向にしている。今後カスタムする時の前後バランスの参考にもなりますから、まずそのままで乗ってみるべきだと思います」

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細かく変わった年度ごと、そしてバリエーションモデルと、細部まで。前述のようにチューニングに対しても幅広く。そんなバックグラウンドがあるからこそ、岩野さんはLTDの成り立ち=当時のアメリカでのカスタム車の手法も理解し、その良さを教えてくれる。ノーマルの素性をよく知ってから手を入れてもいい。それならもっと楽しみの世界が広がるという見本とも言える1台、シリーズなのだ。

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Zよりも小径のヘッドライトやハンドルマウントのフロントウインカー、プルバックスタイルのハンドルはいずれもLTDのノーマルだ。

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厚みを増し乗り心地を高めた上でシート高755mm(ベースのZ1000Aは820mm)と足着きも良好にしたシート、専用のグラブバーも追加する。

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エンジンは丸型ヘッドでそれまでの903から1015ccとなったZ1000A(Z1000LTD B1はZ1000 A1がベース)のものを搭載。フレームも同様だが、LTDではステアリングヘッドまわりに補強が加わった。この車両ではキャブレターをVM26SSからCRスペシャルに換装している。

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めっき仕上げ2本出しのフレアタイプマフラーはジャーディン(Jardine)製。KZ1000LTDはこれをKZ900LTD同様に純正で装着していた。

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フロントブレーキはトレーリングマウント(フロントフォーク後側マウント。Z1000Aはリーディング側=前側マウント)の片押しキャリパーに、Zより小径のφ276mmソリッドディスクの組み合わせ。フロントフォークはφ36mmのノーマル。エアバルブキャップは変更している。

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リヤブレーキもノーマルの上片押し1ピストンキャリパー+ソリッドディスク。この車両ではラインをステンレスメッシュ化した。

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スイングアームは丸型鋼管でショックはマルホランド、ホイールは2.15-19/3.00-16インチの7本スポークキャスト。チェーンは530化した。

取材協力:ブルーサンダース

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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