400ccクラス並みの軽快感で楽しめる!

一体式クランクなどを採用し、コンパクトで取り回しの良いZを作ろうという“サーロインステーキ作戦”で作られたのが、カワサキZ650(’76~)。風を切って(zap)軽く走ることから“ザッパー(zapper)”と呼ばれたモデルだ。ちなみに大排気量マルチシリンダー・スポーツモデルを送り出そうとする“ニューヨークステーキ作戦”によって作られたZ1も開発時に軽快なザッパーを意識していた。

「この車両はそのZ650を“少し軽くて速くて、乗れるように作ってほしい”という女性からの依頼で手を入れたものです」と、メカドックの畑中メカニック。

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「フレームはスイングアームピボット部などを補強しました。エンジンはZ650の後継の750用を積んでいたので、それを鍛造ピストンのキットで850cc化、ヨシムラST-1カムを組んでキャブレターはφ35mm。

KYBφ38mmフロントフォークのキットとステム、それから角アルミのスイングアームはPMC。マフラーとステップキットはスピードショップイトウさんが作ってくれたものです。仕上がり180kg台(Z650のノーマルは乾燥211kgだから、装備状態で40kg以上は軽くなっている計算だ)で、まあ軽くて速くてしっかり止まりますよ」と、畑中さんはすらすらっと説明してくれる。それだけいい作り込みができているようだ。

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「実はリヤショックをショート仕様にしてフロントフォーク突き出しも調整して車高を低くして、シートも中身を抜いて調整しているんです」とのことだが、それがまったく違和感ないほどに見た目にも、性能的にもしっかりバランスされている。これはちょっと乗ってみたくなる、魅力大の1台だ。

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Detailed Description 詳細説明

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速度計はノーマルだが、エンジン回転計はスタック製ST200をノーマルのケース内にセット。中央にはヨシムラ・プログレスメーターを追加、スロットルはアクティブ製ハイスロットル。低めのハンドルバーに付くフロントマスターとクラッチホルダーはゲイルスピードだ。

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燃料タンクはじめ外装類はZ650のノーマルで、シートは内部/形状変更でオーナーのために足着きを高めつつ格好良く仕立てている。

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652ccのZ650を738cc化したZ750FX-IIを経て、Z750GP、GPz750/F、ゼファー750/ZR-7とつながるZ650系エンジン。この車両ではGPz750用に換装されていたものを元にBagus! Motorcycleの鍛造ピストン/スリーブキットで850cc化。ヨシムラST-1カムも組み込まれる。

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キャブレターはFCRφ35mmを3Dエアフィルター仕様でセット。これに組み合わされる排気系はスピードショップイトウ製4-1メガホンだ。

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フロントフォークはPMC-KYBφ[36→]38mmで、PMCステムでセットする。フロントブレーキはブレンボキャリパー+サンスターディスクの組み合わせ。

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スイングアームもPMC製でリヤショックはナイトロン。2.75-18/4.00-18サイズのホイールはマグネシウム合金鍛造のMAGTAN JB4で、リヤブレーキもブレンボキャリパー+サンスターディスク。タイヤはダンロップ・ロードスマートⅢで110/80R18・150/70ZR18サイズを履く。

取材協力:バイクプラザ・メカドック

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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