フォーミュラE、MotoE、エクストリームEなどなど・・・近年は2&4の電動車によるモータースポーツが続々と増えてきていますが、こちらに紹介するeSkootr Championship(eスクーター チャンピオンシップ)は電動モビリティとしては最も小さいモノの部類に入るEスクーター(電動キックボード型スクーター)による選手権であり、2022年から本格的にスタートすることを予定しているイベントです。
文:宮﨑健太郎(ロレンス編集部)
※この記事は「ロレンス」で2022年2月1日に公開されたものを転載しています。

使用するEスクーターの最高速度は100km/h オーバー!!

2020年に設立された"eSC"=eSkootrチャンピオンシップは、電動マイクロモビリティのEスクーターを対象とした世界初のレーシングシリーズです。当初は2021年末に初のレースの開催を予告していましたが、現在では2022年春よりスタートと予告しています。

初年度は、エントリーコストを最小限に抑えつつ公平な競争が行えるように、eSCとパートナーシップを締結したイタリアのモータースポーツ技術会社「ycom」が製造した"S1-X"というEスクーターが使われる予定です。競技方式は、長さ400〜800メートルの特別に設計された各サーキットで、レースウィークの土曜日は個人戦、日曜日はチーム戦を行うとアナウンスされています。

画像: ycomのS1-X。搭載する1.5kWhバッテリーはウィリアムズアドバンストエンジニアリングが提供。カーボンファイバー製の車体は、わずか35kgの重量に抑えられています。調整可能な前後サスペンションはCNC加工アルミニウム製。駆動方式はホイールインモーター(6kW)の前後輪2駆で、100km/h(62mph)を超える最高速をマークします。 www.ycom.it

ycomのS1-X。搭載する1.5kWhバッテリーはウィリアムズアドバンストエンジニアリングが提供。カーボンファイバー製の車体は、わずか35kgの重量に抑えられています。調整可能な前後サスペンションはCNC加工アルミニウム製。駆動方式はホイールインモーター(6kW)の前後輪2駆で、100km/h(62mph)を超える最高速をマークします。

www.ycom.it

都市部で行えるレースなので、新しいファン層の開拓が期待されます

現在Eスクーターのなかには、最高速75mph≒120.7km/hを超えるハイパフォーマンスモデルも存在しており、その点ではycomの最高速100km/h以上というスペックは控えめにも思えます。しかし、接触含む競り合いがコース上で行われるであろうeSCの安全性を考慮すると、最高速100km/hというのはちょうどいい塩梅なのかもしれません?

画像: eSCはEスクーターを使った「新しいスポーツ」を通じて、Eスクーターという電動マイクロモビリティの発展と技術革新を促すことを目標のひとつに掲げています。 esc.live

eSCはEスクーターを使った「新しいスポーツ」を通じて、Eスクーターという電動マイクロモビリティの発展と技術革新を促すことを目標のひとつに掲げています。

esc.live

多くのEV系モータースポーツ同様、eSCは現場で排出ガスゼロ、排気騒音ゼロの運営ができるイベントなので、都市部での開催もICE(内燃機関)モータースポーツよりも比較的容易です。この新しいEVスポーツムーブメントが、今後どのように発展していくのか・・・? 注目したいです!

画像: 元MotoGPライダーのブラッドリー・スミスは、eSCに参加するライダーを募る「ライダープログラム」の支援スタッフとして参加しています。 www.facebook.com

元MotoGPライダーのブラッドリー・スミスは、eSCに参加するライダーを募る「ライダープログラム」の支援スタッフとして参加しています。

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文:宮﨑健太郎(ロレンス編集部)

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