Webオートバイでも何度かお知らせしてるように、私いまモンキー125に乗ってます。125の面白さ、便利さに気づいたのが2011年、最初に買ったのはKTM 125DUKEで、それからCB125R、いまが125ミッションつきモデル3台目のモンキー。ってことですね。新型は5速ミッションですけどね、私のは2019年モデルの4速です。上の写真は撮影車で、僕の愛車は下の青いやつです。

画像: この青も気に入って買ったんですよ いま2300km走行 1年も乗ってるのに(笑

この青も気に入って買ったんですよ いま2300km走行 1年も乗ってるのに(笑

125の「面白さ」はここでは書きませんが、もうひとつの利点である「便利さ」のひとつに経済性があります。経済性ってのは、任意保険を自宅のクルマの特約にくっつけられる「ファミリーバイク特約」にできることと、なんといっても燃費のよさ! リッター50km? カンタンカンタン、って燃費のよさがあるんです!ちなみにカタログデータは、いま燃費データに「WMTC値」っていうのが導入されていて、カタログデータとはいえ、カナーリ実際に近いデータが公表されてます。
WMTCっていうのは、Worldwide-harmonized MotorCycle Test Cycleの略で、直訳すると「世界的に調和したバイク用のテストサイクル」ってこと。つまりバイクの燃費を実際に近く計測する新しい世界統一基準、てとこでしょうか。

ちなみにこれまでの燃費データといえば「定値燃費値」ってのが一般的でしたね。定値燃費って言うのは、車速一定で走行しての、実測燃料消費。50ccは30km/h、51cc以上は60km/hで平坦地を走行しての燃料消費で、まぁ参考程度、と。ちなみに51cc以上は、タンデム出来る車両なら2名乗車でのデータが公表されています。そんな、ずっと同じスピードで走り続けるときの数値なんてアテにならないじゃんね?

対してWMTCは、発進/加速/停止を繰り返しながら計算するデータです。よくパワーチェックする時に使う「シャーシダイナモ」って機械ありますよね? あれで排気ガス試験をして、燃料消費を計算するんです。
排気ガスから燃費を計測するのは、理論計算値っていうのがあって「ガソリン密度、ハイドロカーボン、一酸化炭素、二酸化炭素」を測定して、そこから燃費をはじき出すものです。
その計算式は
0.1155/ガソリン密度×(0.866×ハイドロカーボン値+0.429×一酸化炭素値+0.273×二酸化炭素)
ここ、試験に出ますよ(笑)

ちなみにWMTCは、国の決まりとは別に、国内の4メーカーが自主的な取り組みとしてスタートしたもので、気温25度/指定タイヤ空気圧/ひとり乗りという条件で計測する、より実燃費に近い燃費データ。WMTCは2013年7月頃からカタログに記載され始めたので、それ以前の燃費カタログデータって、あくまでも参考程度に、って感じだったよね。

ちなみに125ccのミッション車の燃費データランキングは以下のとおりです
車名         WMTC値
1:Monkey125     70.0km/L
2:C125       68.8 km/L
3:GROM       68.5 km/L
4:CT125       67.2 km/L
5:Z125PRO     54.2 km/L
6:CB125R      46.8 km/L
7:GSX-R/S125    45.1 km/L

画像: いまのとこ、オドメーター100kmごとに写真撮ってます これ、2222kmのとき(笑)

いまのとこ、オドメーター100kmごとに写真撮ってます これ、2222kmのとき(笑)

てなこと考えたのは、実は私きょう、モンキーでガス欠しちゃったんです(笑)。 これまで、モンキーの燃費のよさにあぐらをかいて、ほぼ300kmでガソリン給油してたんですね。
モンキーは5.6Lタンクですから、毎回50km/Lオーバーです。燃料計もついてますが、燃料計のバーグラフが残り1つになって点滅し始めても100kmくらいゆうに走るから、いい意味で参考にならないんです。時々ガソリンスタンド行った時に、入れたガスが5Lピッタリの時とか、計算しやすいから測りますけど、だいたい60km/Lくらい? それくらいをめどにしてたんです。

画像: ガス入れて撮影 後ろをご覧ください「5.41L」入ってますね

ガス入れて撮影 後ろをご覧ください「5.41L」入ってますね

けれど、そうメーター見てばっかりは走りませんからね。今回は完全に油断してました。編集部から自宅に帰っていて、そーいやいつガス入れたっけ……なんて思ってトルルルルルル~って走っていたら、ガクッ、ガクッとガス欠症状っぽい感じがして、あれれれ、ガスなくなったかぁ!なんて思ったら、そのままプスンと。ガクンからプスンまで早かったなぁ(笑)
それでもクラッチ切って惰性で走ってたから、車体をブンブン左右に振りながら、また息吹き返したりして。今まではこういう症状が出たら、フューエルコックをRES=リザーブにすればよかったんだけど、インジェクション車はフューエルコックありませんからねぇ。

それでも失速したあたりには信号数コでガソリンスタンドがあるような場所だったので、車体をぶるぶる振りながらがくがくしながらなんとかスタンドにたどり着けたんですけどね。
ちなみにスタンドで5.4L入ったので、もう200ccくらい残ってたかもしれないけど、そんなタンク上面まで入れてないし、タンク底形状の影響で最後までガソリン使えるとは限らないので、ほぼカラになるまで使ったみたいです。その時のトリップメーターは360.8kmでしたから、今回の燃費は66.8km/L。おぉ、なかなかのんびり走ったなぁ。

つい先日はRIDEのロケでGROMに乗ってたんですが、これは新型で5速ミッション、撮影で少しトバす局面もありつつで62.5km/Lでした。
新型と旧型のギアレシオ比較はモンキー/GROMとも
  旧     新
1 2.500   2.846 
2 1.550   1.777
3 1.150   1.315
4 0.923   1.034
5       0.843
ってことは、1速ギアがさらにローギアードに、新設トップ5速が旧4速よりもハイギアードになったってことで、出足がスルドく、トップギアの一定スピードでは回転数が下がる、と。つまり燃費が良くなるんですね、理論上は0.923:0.843=1.09489倍、燃費が良くなる、ってことです。
つまり新型5速モンキー125は、旧4速モンキー125より1.095倍ほど燃費が良く、僕の今回のガス欠劇では73km/Lくらい走ってた、って計算になりますね。
でも実は、最終減速比(前後スプロケットの歯数比ですね)も変わっていて、ドライブスプロケットが15→14丁に、ドリブンスプロケットが34→37丁になっていますから、ドリブン換算で約6丁ハイギアードになってる、と。そーすっと二次減速比は2.266→2.642となっていますから単純にローギアードになってるとは言い切れないんですね。
もちろん、新型モンキーの変更はミッションだけじゃない、ボアスト比とか圧縮比も変わっていますから、上の計算式はあくまでも参考程度に。うーむ、こういう計算面白いなぁ^^ もーすこし数学頑張っとけばよかった(笑)。

みなさん、ガソリン補給は早め早めに、ね。

画像: これも撮影車なので「赤」です

これも撮影車なので「赤」です

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