東京発・京都着。なるべく林道を多く走る1人ツーリングラリー「1週間林道ツーリング」に旅だった三橋淳さん。東京を出て5日目は前日に続いて岐阜県の林道を巡る。この旅ここまでで一番の秘境にレッツゴー!
以下レポート:三橋 淳

オフロードバイクが好きでよかった、そう思える道

画像1: オフロードバイクが好きでよかった、そう思える道

道は徐々に高度を上げて、どんどん山深くなってきた。この、山に踏み入れる感覚、ゾクゾクする。舗装路だけのツーリングでは味わえないアドベンチャー感だ。

それでいて道はずっとフラットなまま。ここは林道ビギナーにもおすすめできる絶好のルートかもしれない。

画像2: オフロードバイクが好きでよかった、そう思える道

そう思ったのもつかの間、登り続けると様子が変わってきた。道が、道が……整備されていないじゃないか! 

草ぼうぼうになってきたよ!

画像3: オフロードバイクが好きでよかった、そう思える道

道幅もだんだん狭くなってきて、軽自動車がギリギリ通れるくらいに。当然、路面も荒れている。石が出始め、溝ができ、ついには大きなクレパスまで! 本格的なアドベンチャールートになっちゃった!

画像4: オフロードバイクが好きでよかった、そう思える道

前言撤回。初心者には少々手強いぞ。慣れていれば平気だけれど、これはもはやフラットダートではなくワイルドな荒れた林道だ。

そんな荒れた道がしばらく続くと、突然展望が開けた。そして路面は再びフラットに。ずいぶん山奥なのに、こんなフラット林道が出現するなんて! こりゃ苦労するぞって思っていたのに。

「アフリカツイン最高!」な気分が戻ってきた。

画像5: オフロードバイクが好きでよかった、そう思える道

連なる山々に沿って走る林道がどこまでも見える。これからあそこを走るのかぁ。崖の向こうに見える道を横目で見ながらトレースするのはなかなか楽しい。

画像6: オフロードバイクが好きでよかった、そう思える道

しばらく走り続けると、徐々に高度が下がり始めた。林道の終点は近そうだ。もう終わりなのか。寂しく感じながら残りのダートを噛み締めるように走る。オフロードバイクが好きでよかった! と心底思う。

画像7: オフロードバイクが好きでよかった、そう思える道

そうして川沿いまで降りてきた。ここまでくるともうすぐゴールがやってくる。

道を作る上での基本的なルールがある。

まずは川沿いを走って山の奥まで入り込み、滝などが出てきたら、川沿いを離れてタイトターンを繰り返しながら高度を稼ぐ。その後、山の斜面を縫いながら走り、尾根へと出て、峠を越える。これが一般的な山道の作り方だ。

画像8: オフロードバイクが好きでよかった、そう思える道

それにしても渓谷も美しい。ここは本当にいい林道だった。

こうしてダート区間終了。大谷大栃林道、完抜けしたぜ!

画像9: オフロードバイクが好きでよかった、そう思える道

その距離26km。走りごたえは十分、さすがは岐阜県、昨日に続いてロングダート天国だと思い知らされる。

しかもまだ時間は12時、お昼だ。この勢いのまま次の林道を目指すぜ。狙うは絶景林道と名高い、めいほうスキー場を抜ける山中峠だ。

〈続く〉

レポート:三橋 淳

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