文:宮﨑健太郎(ロレンス編集部)
※この記事は「ロレンス」で2021年11月27日に公開されたものを転載しています。
どう見てもこのデザイン・・・"アレ"のインスパイア? ですね・・・
モトロンブランドを所有するのは、オーストリアのKSRグループです。KSRグループはそもそも、1916年創業の歴史ある商社がオリジンで、1996年から車両部門を設立。現在ではランブレッタ、ブリクストン、マラグーティなど15ブランドを、欧州で6万台/年のペースで販売しています。
またKSRは2019年から、設計・開発部門を開設。モトロンの製品は同部門でデザインされ、アジアのパートナー企業により生産されるスタイルを採用しています(今、ポピュラーな開発・製造方法と言えますね)。モトロンはミッドレンジの小型・中型ICE車を販売するほか、4機種の2EVを用意しています。
モトロンの2輪EV4機種で、1番目を引くモデルといえば・・・やっぱりクバティーノですね。前後ホイールが17インチで、レッグシールド装備・・・となると、ホンダのスーパーカブC125にしか見えてきません(苦笑)。2014年6月に乗り物としては異例の「立体商標登録」を果たしたスーパーカブですが、ホンダがこのモデルの存在を看過するのか・・・気になります!?
主要諸元
[モーター] ハブモーター 電圧 60V 出力 1.5kW/422min. 最大トルク 32Nm/422min バッテリータイプ リチウムイオン バッテリー容量 26Ah/1,560Wh/60V 変速機 直結
[性能] 最高速度 45km/h 航続距離 56km 電費 37Wh/km 乗車定員2名
[寸法・重量] 全長 1,895mm 全幅 680mm 全高 1,020mm ホイールベース 1,235mm サスペンション 前テレスコピック 後スイングアーム・ツインショック タイヤサイズ 前70/90-17 後80/90-17 ブレーキ 前後110mm径ドラムブレーキ 重量(バッテリー無し) 68kg バッテリー重量10kg
[区分] L1e-B
現在販売中、はVOLTZ(ボルツ)のみです
なおモトロンの2輪EV4機種のうち、既に販売中なのはスクーターのみで、残りは「カミングスーン」とのことです。
主要諸元
[モーター] ハブモーター 電圧 48V 出力 2.0kW/400min. 最大トルク 47Nm/400min バッテリータイプ リチウムイオン バッテリー容量 26Ah/1,248Wh/48V パワーモード 3段 変速機 直結
[性能] 最高速度 45km/h 航続距離 49km 電費 30Wh/km 乗車定員2名
[寸法・重量] 全長 1,690mm 全幅 675mm 全高 1,140mm ホイールベース 1,235mm 最低地上高 150mm サスペンション 前テレスコピック 後スイングアーム・ツインショック タイヤサイズ 前後3.00-10 ブレーキ 前180mm径ディスク 後110mm径ドラム 重量(バッテリー無し) 55kg バッテリー重量 9kg
[区分] L1e-B
主要諸元
[モーター] センターモーター 電圧 72V 出力 1.85kW/1,200min. 最大トルク 14.6Nm/1,200min バッテリータイプ リチウムイオン バッテリー容量 26Ah/1,872Wh/72V パワーモード 2段 変速機 直結 2次減速機構 ベルト
[性能] 最高速度 45km/h 航続距離 79km 電費 37Wh/km 乗車定員2名
[寸法・重量] 全長 1,760mm 全幅 810mm 全高 1,000mm ホイールベース 1,265mm サスペンション 前テレスコピック 後スイングアーム・シングルショック タイヤサイズ 前110/70-12 後120/70-12 ブレーキ 前220mm径ディスク 後190mm径ディスク 重量(バッテリー無し) 84kg バッテリー重量16kg
[区分] L1e-B
主要諸元
[モーター] ハブモーター 電圧 60V 出力 2.0kW/430min. 最大トルク 45Nm/430min バッテリータイプ リチウムイオン バッテリー容量 24Ah/1,440Wh/60V パワーモード 3段 変速機 直結
[性能] 最高速度 45km/h 航続距離 46km 電費 33Wh/km 乗車定員2名
[寸法・重量] 全長 1,800mm 全幅 690mm 全高 1,150mm ホイールベース 1,265mm サスペンション 前テレスコピック 後スイングアーム・ツインショック タイヤサイズ 前後90/90-12 ブレーキ 前220mm径ディスク 後190mm径ディスク 重量(バッテリー無し) 78kg バッテリー重量 9kg
[区分] L1e-B
モトロンの2輪EV4機種は日本円に換算すると、安いモデルで20万円台、高いモデルでも40万円以下と、かなりお値頃価格なのが魅力ですね。もちろんユーロ圏での価格ですから、これを日本で販売するとなるともっと値は上がりますが、それでも電動バイクは高い!! というイメージを払拭するポテンシャルを感じます。
ただ、日本に入るとなると、特にあのモデルが問題視されちゃうのは必至では? ともあれ? 今後もモトロンの2輪EV戦略を注視していきたいです。
文:宮﨑健太郎(ロレンス編集部)