当企画では、バイクツーリングに使える、もしくは使えそうなちょっとしたテクニックや豆知識をご紹介。今回は私が長年実践しているカラビナの便利な使い方をお見せします!
文・写真:西野鉄兵

カラビナは簡易ヘルメットホルダーになる

私はツーリングをするとき、シートバッグにカラビナを付けていきます。使い道の9割くらいはこれ、簡易ヘルメットホルダーです。

2000年代までの国産車にはほぼ確実にヘルメットホルダーが標準装備されていました。ところが2010年代以降、装備されていないモデルや、ワイヤーを使って留める面倒なタイプの車種が増えてきました。

いまの多くの国産車は、グローバルモデルとして世界的に展開されています。海外では盗難のリスクが高く、ヘルメットをバイクに長時間引っかけておくことはないそうです。輸入車でヘルメットホルダーが標準装備されている機種はほとんどありませんからね。

また同じような理由から、「荷掛フック」も衰退したのでしょう。リアシートにソフトバッグを積載できるのも治安のいい日本だから成立しているのです。

さて、そんなわけで使いやすいヘルメットホルダーは少なくなってしまったのですが、もともと慣れ親しんでいた世代のライダーは困っちゃう。

そこでカラビナの出番。シートバッグに備わるDリングなどに付けておきます。クライミング用の立派なやつじゃなくても大丈夫です。ヘルメットの重さに耐えられればOK。

ヘルメットがシートに載るようにするのがおすすめ。重さを分散させて、シートバッグ側への負担を減らします。

画像1: カラビナは簡易ヘルメットホルダーになる

バッグを積んでいなくても使える場合があります。タンデムベルトを利用して、留める。タンデムベルトは当然ながら強度が高くて安心です。

画像2: カラビナは簡易ヘルメットホルダーになる

しかしこれは、あくまでも一時的に留めておくだけのもの。ツーリング中にバイクを降りて、その場でスマホや地図を見るときなど、ちょっとしたときに役立ちます。カラビナにダイヤル錠などが備わっているタイプなら、もっと本格的に使えますよ。

ちなみにこの「カラビナ簡易ヘルメットホルダー」は、車両にちゃんとヘルメットホルダーが備わっているときも便利。長時間装着しておきたい場合と、一時的な場合とで使い分けできますからね。

画像3: カラビナは簡易ヘルメットホルダーになる

とくにキャンプツーリングなどで大型シートバッグを積載している場合は、車体に備わっているヘルメットホルダーがバッグの陰になってしまい、けっこう面倒。そんなときカラビナ・ホルダーのありがたみを感じます。

カラビナは積載にも役立つ! そのほかの使い方

もうひとつ気に入っているカラビナの使い方があります。

ロックストラップなどでバッグをリアシートに積載するとき、バッグの中央付近にカラビナを配置。

画像1: カラビナは積載にも役立つ! そのほかの使い方

こうすることで、ベルトのずれを防ぎ、安定した固定を実現します。

画像2: カラビナは積載にも役立つ! そのほかの使い方

とくに写真のバッグのように、やや横幅が狭く、ベルトがすっぽ抜けそうな心配がある場合は効果テキメン。ギリギリのサイズのバッグを上手く固定することができます。またこの状態のまま簡易ヘルメットホルダーとしても使えるので一石二鳥です。

画像3: カラビナは積載にも役立つ! そのほかの使い方

そのほかの使い方としては、キャンプツーリングでの撤収後にゴミ袋を引っかけることも。キャンプ場の出入り口にあるゴミ捨て場までなど一時的に運ぶときに役立ちます。

ハマると深いカラビナ沼。いろいろな製品がある

画像1: ハマると深いカラビナ沼。いろいろな製品がある

私は中学生の時からなぜかカラビナに惹かれ、キーホルダーとしてはもちろん、何となくバックパックに付けたりしていました。デザインがいかにもギアって感じがしてかっこいいんですよね。変わり種の製品もありますよ。

下の製品はマルチツール機能を持つタイプ。小さなブレードと0-4cmを測れるスケールが備わっています。素材はチタン合金で高級感たっぷり、お値段もちょっと高い。

こちらは丸形タイプ。フックが備わっているの特徴。机の端にバッグを吊り下げられる便利用品として、少し前から流行っているものです。キャンプでもいろいろ役立ちそう。

もちろん100円ショップの製品もあり。クルクル回してロックできる機構が備わったものも販売されています。このタイプは、簡易ヘルメットホルダーとして使うときにも、積載の補助アイテムとして使うときにも安心感があります。

画像2: ハマると深いカラビナ沼。いろいろな製品がある

今回はツーリング中の使い方に関して紹介しました。そのうちキャンプでのロープと組み合わせた使い方などもお見せしたいと思います。

文・写真:西野鉄兵

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