発表時の写真を見た瞬間に、GB350はキャンプツーリングに向いているバイクだと思った。実際にソロキャンプを行なって分かった旅バイクとしての性能をレポートします。
文・写真:西野鉄兵

キャンプツーリングで感じた「GB350」のいいところ

画像: キャンプツーリングで感じた「GB350」のいいところ

クラッチが軽い

じつは都市部を抜ける際、1時間ほど身動きが取れないくらいの渋滞にハマった。軽い力で握れるクラッチレバーはありがたい。

エンジンブレーキ時のショックをショックをやわらげる効果も当然持ち、安全性は高い。それにしても試しに小指だけで握ってみたが、ここまで軽いとは驚いた。怪力自慢じゃないよ、むしろ非力な方。


画像: クラッチが軽い

ハンドルがよく切れてUターンもラク

ハンドル角が大きいバイクは、それだけで旅バイクとしてのポイントが高いと思っている。小回りがきき、Uターンがしやすい。その特性がツーリングに深みを与える。

魅力的な路地を発見したときや、気になる看板を見つけたのに通り過ぎてしまったとき、そういうシーンで「行ってみよう」と思える。GB350との旅は寄り道が増えそうだ。


画像: ハンドルがよく切れてUターンもラク

リアシートに荷物を積みやすい

荷物の積みやすさは400cc以下の現行機種ではトップレベル。リアシートがフラットで座面も広め。今回積載したバッグは、二輪用品としては最大級のもの。それをライダー側に干渉することなく積めた。

画像: ▲リアシートの座面の有効スペースは、実測で横幅(前端)約25cm・横幅(後端)約20cm・縦約25cm。

▲リアシートの座面の有効スペースは、実測で横幅(前端)約25cm・横幅(後端)約20cm・縦約25cm。


画像: リアシートに荷物を積みやすい

未舗装路の走行もけっこういける

ほとんどのキャンプサイトは土だったり砂利が敷かれたオフロードだ。多くはフラットダートだが、場所によってはきつめの坂があったり、砂利が大きかったり、設営場所探しで1km以上走行することになる。

GB350は、自然なライディングポジションでちょっとした未舗装路ならラクに走れる。シート高は低いとは言えないものの、身長175cmの筆者の場合は足を地面につけながらペタペタ走ることもできた。タイヤサイズは前19・後ろ18インチ。

画像: ▲空荷状態のGB350に身長175cm・体重80kgの筆者が跨るとわずかに踵が浮いた。キャンプ道具が入ったバッグを積んだら、両足踵までギリギリ接地できた。

▲空荷状態のGB350に身長175cm・体重80kgの筆者が跨るとわずかに踵が浮いた。キャンプ道具が入ったバッグを積んだら、両足踵までギリギリ接地できた。


画像: 未舗装路の走行もけっこういける

タンク容量は15L、燃費もいい

今回のキャンプツーリングでは228kmを走った。メーターの平均燃費計は31.5km/Lを記録。実測燃費は約29km/Lだった。

筆者の体重と荷物を合わせて100kgほどで、走った道は高速道路が約半分、交通量が少ない一般道が約半分。ただし高速で1時間ほど渋滞にハマっている。

仮に29km/Lだとしても燃料タンク容量の15Lをかけると、航続可能距離は435km。これなら日本全国どこを走っていても安心だ。

画像: タンク容量は15L、燃費もいい

また228kmを走ったときに燃料計の目盛りがひとつしか減っていなかったことに驚いた。後になって実感したことだが、ひとつめの目盛りがだいぶ粘るタイプのガソリンメーターとなっている模様。それでも300km程度走行してガソリンスタンドを探せば、まずガス欠には陥らないはず。

文・写真:西野鉄兵

ホンダ「GB350」主なスペック・価格

全長×全幅×全高2180×800×1105mm
ホイールベース1440mm
最低地上高166mm
シート高800mm
車両重量180kg
エンジン形式空冷4ストOHC単気筒
総排気量348cc
ボア×ストローク70.0×90.5mm
圧縮比9.5
最高出力15kW(20PS)/5500rpm
最大トルク29N・m(3.0kgf・m)/3000rpm
燃料タンク容量15L
変速機形式5速リターン
キャスター角27゜30′
トレール量120mm
タイヤサイズ(前・後)100/90-19M/C 57H・130/70-18M/C 63H
ブレーキ形式(前・後)シングルディスク・シングルディスク
メーカー希望小売価格55万円(消費税10%込)

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