ピアッジオグループのPFF(ピアッジオ・ファスト・フォワード)がイスラエルの4Dイメージセンサーを提供する会社バイア―・イメージングの協力のもと、オートバイ用先進運転支援システム「ARAS(Advanced Rider Assistance System)」に向けた新しいセンサー技術を開発しました。

PFFがARASに向けた新型センサー技術を開発

ピアッジオグループのPFF(ピアッジオ・ファスト・フォア―ド)がバイア―・イメージングのRoC(レーダー・オン・チップ)の供給を受け、ARAS(Advanced Rider Assistance System)に向けた新たなセンサー技術を開発しました。

PFFは2015年にピアッジオにより設立された、スマート追尾技術やスマート動作のロボット、各種機械への応用に関する技術革新に着手しているロボット企業。2020年からはオートバイやスクーターで使用するカスタム・レーダー・センサー・モジュールの開発を進めており、今回の新型センサー技術は、搭載されるRoC(レーダー・オン・チップ)を4DイメージレーダーのグローバルリーダーであるVayyar Imaging(バイア―・イメージング)から供給を受けて開発されました。

画像1: PFFがARASに向けた新型センサー技術を開発

ARASとは、四輪で普及してるADAS(Advanced Driver Assistance System)からインスピレーションを得てPFFが開発している二輪向けの先進運転支援システム。

”各種センサーがライダーの安全運転を実現するために周囲の状況を把握し、ライダーに適切な指示・警告を行う”というシステムの総称で、わかりやすいところでは近年の新型オートバイに搭載されるACC(アダプティブクルーズコントロール)が例に挙げられます。

ARASの求める安全機能項目はADASと変わりませんが、運転する上でライダーがむき出しになっている点や、バンクさせて曲がる車両特性、寸法面での制約など、二輪車特有の課題に対処しなければなりません。

今回採用されたバイア―のmmWave 4D画像レーダー・オン・チップセンサーは100m以上先のまで検知可能な超広角センサーで、これにより死角検出、車線変更支援 、前突警告など複数のARAS機能を実現可能とし、バイク特有の課題をクリアしています。

画像2: PFFがARASに向けた新型センサー技術を開発

厳格な技術条件満たし、あらゆる環境や光量で安定した状況把握を行うことで、妥協のない安全性の提供を実現。また、乗用車に比べ利益率の低い二輪車へ導入する上でのコスト面での問題も解決しています。

このセンサーパッケージの完成版はPFFが開発・製造・供給を行う予定で、まずはピアッジオ製品に採用され、将来的には他企業への提供も目指しているとのこと。同センサーモジュールが搭載されたピアッジオ製バイクは2022年に発表される見込みとなっています。

最新技術の発達で高機能な電子装置が多数開発・搭載され、進化が加速しているバイク業界。この新しいセンサー技術が広く普及すれば、オートバイがより安全で身近なモビリティとなる時代が来るかもしれませんね。

ARASの今後の発展に期待が高まります!

まとめ:石神邦比古

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