世界的にいま熱いカテゴリーである650ccクラス。国内4社もネイキッドモデルを展開している。それぞれに個性を持ち、ちがいが大きいのも面白い。4機種を比較して見てみよう。
文:太田安治、オートバイ編集部/写真:赤松 孝、柴田直行、南 孝幸、森 浩輔

【比較】エンジン

パラレルツイン、Vツイン、4気筒と、同じ650クラスでもエンジン形式は色とりどり。それぞれの魅力を比べてみよう。

ヤマハ「MT-07 ABS」

画像: 総排気量:688cc 最高出力:54kW(73PS)/8750rpm 最大トルク:67N・m(6.8kgf・m)/6500rpm

総排気量:688cc
最高出力:54kW(73PS)/8750rpm
最大トルク:67N・m(6.8kgf・m)/6500rpm

ライバルより少し大きな688ccのツイン。吸排気のセッティングとECUを変更して、低中域のレスポンスを改良している。


ホンダ「CB650R」

画像: 総排気量:648cc 最高出力:70kW(95PS)/12000rpm 最大トルク:64N・m(6.5kgf・m)/8500rpm

総排気量:648cc
最高出力:70kW(95PS)/12000rpm
最大トルク:64N・m(6.5kgf・m)/8500rpm

最高出力発生回転が4車中唯一1万回転を超える4気筒エンジン。高回転域でのパワーと、スムーズな吹け上がりは大きな魅力。


カワサキ「Z650」

画像: 総排気量:649cc 最高出力:50kW(68PS)/8000rpm 最大トルク:63N・m(6.4kgf・m)/6700rpm

総排気量:649cc
最高出力:50kW(68PS)/8000rpm
最大トルク:63N・m(6.4kgf・m)/6700rpm

熟成を重ねたパラレルツインは180度クランクを採用。ゆったり走っても、高回転まで回してもパルス感が楽しいエンジンだ。


スズキ「SV650 ABS」

画像: 総排気量:645cc 最高出力:56kW(76.1PS)/8500rpm 最大トルク:64N・m(6.5kgf・m)/8100rpm

総排気量:645cc
最高出力:56kW(76.1PS)/8500rpm
最大トルク:64N・m(6.5kgf・m)/8100rpm

登場から20年以上進化と熟成を重ねたクラス唯一のVツインエンジン。76.1PSと非常にパワフルなのも魅力だ。

【比較】足まわり

高級路線のCB以外はすべて正立フォークを採用。さまざまな用途で楽しむモデルだけに、足回りの内容も気になるところだ。

ヤマハ「MT-07 ABS」

タイヤはミシュランのロード5。フロントディスクを大径化、リアもMT-09と同じものを採用し、制動力が引き上げられた。


ホンダ「CB650R」

ショーワ製のSFF-BP倒立フォークを新採用。310mm径ローター、ラジアルマウントキャリパーと装備はなかなか豪華だ。


カワサキ「Z650」

フロントキャリパーは2ポットだが、ディスクは放熱性に優れたペータルディスク。リアタイヤは160サイズだ。


スズキ「SV650 ABS」

オーソドックスな足回り。2018年からフロントブレーキキャリパーが4ポットに変更され、制動力が高まった。

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