まとめ:オートバイ編集部
カワサキ「ニンジャ ZX-12R」最強・最速にこだわった意欲作
![画像: Kawasaki Ninja ZX-12R 2000 総排気量:1199cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 乾燥重量:210kg 輸出モデル(当時)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/07/07/5a90af4fe25238fc3e3154a221cd4ea392e84ace_xlarge.jpg)
Kawasaki Ninja ZX-12R 2000
総排気量:1199cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
乾燥重量:210kg
輸出モデル(当時)
世界最速の座を奪回するために登場!
90年のZZ-R1100を皮切りに、300km/h級メガスポーツの人気は世界的に高まり、90年代終盤にはCBR1100XXやハヤブサも登場し、中でもハヤブサは世界最速モデルとして爆発的な人気となった。
カワサキはこのハヤブサから世界最速の座を奪還するため、2000年にZZ-Rとはコンセプトの異なるZX-12Rを発売する。1199ccエンジンはハヤブサを超える最高出力178PS。
![画像: ▲ウイングまで備えるフルカウルはもちろん、ミラーの形状にまでこだわって完成した、空力特性に優れるとフォルム。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/07/07/3082b09ed4885541d6b9b76f9659dd85851c0f04_xlarge.jpg)
▲ウイングまで備えるフルカウルはもちろん、ミラーの形状にまでこだわって完成した、空力特性に優れるとフォルム。
強烈なパワーに耐えるモノコックフレームと極太リアタイヤ、超高速走行のためのフルカウルなどでスピードとスポーティさを両立してみせ、一気に注目を集める。
しかし01年、欧州での自主規制でスピードリミッターが装備され、熾烈な戦いは終焉した。
月刊オートバイ企画「JAPAN BIKE OF THE YEAR」の逆輸入クラスでは、2000年と2001年に1位を獲得している。
カワサキ「ニンジャ ZX-12R」各部装備・ディテール解説
ハヤブサより小さい1199ccから178PSを叩き出す。フレームの強度部材としても使うために専用設計された。
![画像: トキコ製の対抗6ポットキャリパーにΦ300mmローターの組み合わせ。インナーチューブ径Φ43mmの倒立フォークはKYB製。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/07/07/2ea247389d038d02e9a12d4d28f1bbba5a046ec6_xlarge.jpg)
トキコ製の対抗6ポットキャリパーにΦ300mmローターの組み合わせ。インナーチューブ径Φ43mmの倒立フォークはKYB製。
![画像: 吸気効率を高められるフロントノーズ先端にラムエアダクトを配置。高速走行中のラムエア過給状態ではプラスαのパワーを発揮。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/07/07/7a60dae640b4dda225671ce9327e68ff5a21c0b0_xlarge.jpg)
吸気効率を高められるフロントノーズ先端にラムエアダクトを配置。高速走行中のラムエア過給状態ではプラスαのパワーを発揮。
![画像: カワサキの航空機部門の手で空力特性を煮詰め、20年以上前にサイドカウルに小さなウイングまで装着していた。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/07/07/c58b5b2000a14499f3bf95d59ad5fc0a230746d4_xlarge.jpg)
カワサキの航空機部門の手で空力特性を煮詰め、20年以上前にサイドカウルに小さなウイングまで装着していた。
![画像: デビュー時の2000年モデルのみ、何と350km/hスケールのメーターを装備。カワサキのZX-12Rに対する自信のほどがうかがえる。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/07/07/de6dc4f429865e1773e98824e19fdc7c2e45a79c_xlarge.jpg)
デビュー時の2000年モデルのみ、何と350km/hスケールのメーターを装備。カワサキのZX-12Rに対する自信のほどがうかがえる。
カワサキ「ニンジャ ZX-12R」主なスペック
※2000年A1型のスペックです。
全長×全幅×全高 | 2080×725×1185mm |
ホイールベース | 1440mm |
最低地上高 | 120mm |
シート高 | 810mm |
乾燥重量 | 210kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 |
総排気量 | 1199cc |
ボア×ストローク | 83×55.4mm |
圧縮比 | 12.2 |
最高出力 | 178PS/9500rpm |
最大トルク | 13.6kgf・m/7500rpm |
燃料タンク容量 | 20L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 24° |
トレール量 | 107mm |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17・200/50ZR17 |
ブレーキ形式(前・後) | ダブルディスク・シングルディスク |
※この記事は月刊『オートバイ』2021年7月号の特集から一部抜粋し、再構成して掲載しています。当特集のスタッフ 文:太田安治、小松信夫、オートバイ編集部/写真:赤松 孝、稲田浩章、小見哲彦、小平 寛、鶴見 健、冨樫秀明、栃内隆吉、西田 格、南 孝幸、松川 忍、盛長幸夫、森 浩輔、山口真利、永元秀和(月刊オートバイ誌)、玉井 充(月刊オートバイ誌)