GSX-R1000のSBKレーサーがカタナに大変身!
チーム・クラシック・スズキといえば、このカタナレーサーを見た人もいるかもしれません。これ以外にも、RG500やXR69(GS1000R)など、一世を風靡したスズキの名車で数々のヒストリックレースイベントに出場してきたのが、チーム・クラシック・スズキなのです。
そんなチーム・クラシック・スズキが今回発表したこのカタナですが、今回はいつものレーサーではなくロードゴーイングカスタム!それだけでも驚きですが、なんと、その中身はかつてのSBKレーサーだというから二度ビックリ!超ド級マシンの詳細を早速見ていきましょう。
アルミツインスパーフレームがただものではないことを雄弁に物語っていますが、全体のフォルムはGSX1100Sカタナをオマージュしたもの。ただ、このマシンは単にGSX-Rをカタナ風にしただけのマシンではないのです!
ベースはなんとこのマシン!2008年にワールドスーパーバイクを戦った「アルスター・スズキ」のGSX-R1000なのです。最新ではなく、2008年という年式をチョイスするあたりがチーム・クラシック・スズキらしいのかもしれません。贅沢にも、彼らはこのマシンをカタナルックのロードゴーイングバイクに仕立てたのです!
パワーは後軸200PS!ヘッドライトカウルはビンテージパーツ!
エンジンはSBKレーサー用をベースにリファイン、オリジナルのエキゾーストとの組み合わせで、後軸出力で200PS!というモンスターパワーを発揮。前から見てそのデカさに驚くラジエター、そしてその下にマウントされるオイルクーラーは、いずれもアルミ冷却パイプをダイレクトに組んだレース用です。
そして、ココがポイントなのですが、カタナのキモであるヘッドライトカウルはスズキGBの「ビンテージパーツ」から取り寄せた純正品!サイドのフィンの部分やヘッドライト周辺はカーボン製でモダナイズされています。このLEDライトもステキ!カタナオーナーも欲しくなってしまうパーツではないでしょうか?
至るところにこだわりを感じさせる造り込み
GSX-Rベースなのにリア2本ショック?と思った方は鋭い!これは「アルファ・パフォーマンス・ファブリケーションズ」がワンオフのスイングアームとリアフレームを制作、2本ショック化したものなのです。サスペンションは定番のオーリンズです。
一件タンデムシートに見えますが、実はこの部分はカウル。バックスキン調の表皮を使ったシートはイタリア製で、中央には「刀」のロゴが大きく刺繍されています。
ホイールはダイマグ製の3本スポークのものを装着。このデザインがビンテージ感を大いに高めてくれています。装着タイヤはミシュランのサーキット対応ラジアル、パワーカップEVOです。フロントブレーキはキャリパー、ディスクともにブレンボ製で、リアはキャリパーをスイングアーム内側にマウントして、ホイール着脱を容易にしています。
コンセプトモデルですし、もし具体的に市販、となってもドエライ金額になるでしょうけれど、こんな夢のあるマシンを作ってくれるのは嬉しい限り。でも、一度でいいから乗ってみたいですよねー!