スズキ『Vストローム650』っていう大型バイクを知ってますか?
![画像: SUZUKI/V-Strom650XT ABS](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2021/05/08/deef7223fd56818e4c77e2b7d7999cd62abdee24_xlarge.jpg)
SUZUKI/V-Strom650XT ABS
スズキのバイクラインアップの中でも650ccシリーズは、実はかなりの人気車です。
スズキの大型バイク全体の中で最も台数が売れているのは『SV650』だって聞いていますし、それと同じエンジンを搭載した『Vストローム650/XT』シリーズは何の冗談でもなく、オーナーたちから絶大な支持を受けているんです。
その『Vストローム650XT』が今回の焦点。
![画像: スズキ『Vストローム650』っていう大型バイクを知ってますか?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2021/05/08/bdd7c89bd51221367be673fed34dc203313c3ac1_xlarge.jpg)
スズキとしては『スポーツアドベンチャーツアラー』と呼んでいるんですが、このバイクは本気で謎です。
なにって長距離走行に異様なほど強い。
同じエンジンを搭載している『SV650』は、快適さよりも走りの楽しさが際立つタイプで、旅の快適性だけで言ったら『Vストローム650/XT』が圧倒的に上だと言っていいと思う。
ちなみにバイクっていうのは基本的に『排気量が大きいほど長距離でも疲れない』っていうのが定説でして、私(北岡)もそれには賛成。
だけど『Vストローム650/XT』は、本気でこのルールをぶっ壊しにきます。
大型バイクとして考えれば控えめと言える650ccの排気量ccなのに、嘘でも何でもなく1000ccオーバーのツーリングバイクに匹敵するレベルで疲れない。
このバイク、なんでこんなに快適なの?
今回はそこをちょっと真面目に考えて走ってみました。
スズキ『SV650』と『Vストローム650』の違いは?
![画像1: スズキ『SV650』と『Vストローム650』の違いは?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2021/05/08/e8d7a94264d27cccc78150f309fb7fa2e574715d_xlarge.jpg)
まず気にしておきたいのが、先にもいった同じエンジンを搭載する650ccネイキッド『SV650』です。
このSV650と何がどれほど違うことで『Vストローム650』はあんなにも快適に化けるのか?
今回はVストローム650XTをベースにして、それをちょっと考えてみます。
![画像2: スズキ『SV650』と『Vストローム650』の違いは?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2021/05/08/844e50f996d9dd7d33de826bea4ed60997ea5994_xlarge.jpg)
って言っても、まず見た目や大きさも全然違いますけどネ。
Vストローム650XTは完全にアドベンチャーバイクのスタイルです。これによって何が違うかっていうと、やっぱり防風性が断然違う。
![画像3: スズキ『SV650』と『Vストローム650』の違いは?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2021/05/08/2e93de8d7d86bdc5cb15e6a11aad7aa7d347ad03_xlarge.jpg)
わかりやすい部分で言えば大きなウインドスクリーンがあることですが、アドベンチャーバイクってそれだけじゃなくて、シュラウド部分などボディ全体で風をコントロールしてます。
だからヘルメットや上半身に当たる風だけじゃなくて、下半身も含めて走行風からライダーを守ってくれる。Vストローム650XTで言うと走行風を感じられるのは足元の『靴』くらいじゃないでしょうか?
そして、もうひとつがボディサイズの大きさと、それに付随するホイールベース(軸間距離)の長さによる抜群の直進安定性です。
![画像4: スズキ『SV650』と『Vストローム650』の違いは?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2021/05/08/684b9a26e065ca05d71da2461b20f4c12cdf90e3_xlarge.jpg)
とはいえ、SV650っていうバイクも400cc並みにコンパクトな車体にも関わらず、かなり直進安定性の高さにこだわったバイクだと、私(北岡)としては感じています。
(下に続きます)
そんなSV650のホイールベースは1450mm。
それに対してVストローム650XTは、そこからさらに110mmも長い1560mmもある!
このホイールベース1560mmっていう数値はかなり長くて、それこそ1000ccクラスのアドベンチャーバイクと同等……っていうか、場合によってはそれ以上だったりします。
![画像5: スズキ『SV650』と『Vストローム650』の違いは?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2021/05/08/bf1ec646b979a10afab35520129eac454d22e8a7_xlarge.jpg)
このことだけでも、Vストローム650XTの抜群の直進安定性が感じられます。
追加で言っておくと、Vストローム650XTは、そのホイールベースですから、見た目にもかなりデカい。
650ccにはまるで見えない、完全にリッタークラスのボディサイズです。デカいバイクは強そうでカッコいいので、個人的にはその大きさも好感ポイントのひとつ。
![画像6: スズキ『SV650』と『Vストローム650』の違いは?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2021/05/08/0cdee991cf0be7e6231462009a009de4aae8416f_xlarge.jpg)
そしてフレーム&スイングアームのハンパじゃない剛性がそれを下支えします。
なので、Vストローム650XTっていうバイクは、とにかく高速道路がラクです。
防風性能と直進安定性と高剛性な骨格。そこに加えて、前後サスペンションもしなやかなので、乗り心地も良い。
ハッキリ言って高速道路の走りは異次元です。完全に650ccの枠を超えています。
(下に続きます)
でも、これらは今までの経験の中で既にわかっていたこと。
今回は『快適すぎる謎』を究明すべく乗っていたので、もうひとつ気づくことがあったんです。
そこも長距離ではけっこう『大きな差』になると思う!