箱の取り付け方法について
カブに着ける箱といえばほんといろんな種類がありますよね。というわけで、遂に自分も箱デビュー。ホムセン箱の代表的存在であるところのアイリスボックス。つまりアイリスオーヤマのRVBOXを買っちゃいましたよ。あと、色が良かったので釣行用に農業っぽい収穫コンテナも。
で、どうやって取り付けるかですよね。ベルトも捨てがたいけど、自分の好みとしてはボルトでしっかり締結したい。
でも、アイリスボックスや収穫コンテナには取付ステーが付属しないわけで。
助けてカビィさーん。

そういう時は、ホンダ純正のステーを使うのがオススメですよ。二種類ありますので、取り付けたい箱の大きさによって選ぶと良いと思います。
箱の底部分の厚みによっては、ボルトを長いものに交換する必要があります。
ホームセンターのボルトなどで大丈夫ですよ。
大は小を兼ねるということで、「ビジネスボックス取付アタッチメント」を購入。
4~6か所穴あけするだけだし、なんとかなるでしょ。自分でやってみたよ。
でもなんか嫌な予感がするから、まずは購入価格547円の収穫コンテナで。

失敗しました。
6ヶ所穴開けるだけなのに、気づけばたくさん穴あいてる。元々の穴と相まってわけわかんないことに。
助けてカビィさーん。

どうしたらこんなに穴だらけになるんですか。
わしにもわからん。
正直に言うと、取付ステーに付属の型紙をコピーして貼り付けて、で、穴マークにあわせて開口したけど、ちょいちょいずれてリーマーで穴広げたり穴追加したりしてまた失敗してを繰り返したらこうなった。
安い収穫コンテナで本当に良かった。
反省したので、プロの取り付け方を教えてください!

オッケー。
カブにアイリスボックスを取付ける方法をやってもらった
⓪アイリスボックスはこんな箱
というわけで、アイリスオーヤマのRVボックス密閉460カギ付き登場。通称アイリスボックス。カブの定番ですね。


密封用のゴム的なものが使われてる。この密封力が人気の秘訣?

今気づいたけど、底部分や上部にベルト通しがあるのね。
①準備するもの
さて道具を用意してもらいましたよ。穴をあける都合上、ドリル&ドリル刃は必須。
#3のプラスドライバーはこんな立派じゃなくても大丈夫だけど、必ず#3のものを。
メジャーと指金(さしがね)、マジックは穴あけ位置を決めるのに使います。

#3プラスドライバー
電動ドリル
ドリル刃(2~3mm位のもの)
ドリル刃(6.5~7mm位のもの)
メジャー
マジックペン
指金
②サイズ、取り付け位置をチェック
お次は位置決め。


実際に乗車したりしながら、しっかりと安定したポイントを探っていきます。
ただ、キャリアや箱の底面形状によって、取り付け可能な限界があるので、無理はしないでください。
自分はなるべく後ろ目に付けて欲しいっす!
③取付方法や取付位置を確認しよう
キャリアの裏側にステーがきて、その内側のネジ穴に取付ボルトが装着されるという具合。

逆に言えば、外側のネジ穴は使わないのね。

そうなんです。ネジ穴は一枚につき4ヶ所ありますが、内側を使うことになります。
ここを間違えると、取り付けできなくなるので取り付け方についてはしっかり意識してください。
こういう感じですね。赤矢印がボルト、緑面が箱の底面のイメージね。

④穴開け位置を決めるための採寸
キャリアの前端、立ち上がってる部分からキャリア開口部までを測るよ。約90mmでした。

次は、取り付けステーの内側の穴同士の距離を測るよ。約130mmでした。

で、メモしたのがこんな感じ。

そしてステーを通す開口部の中心同士の距離を測るよ。約130mm。

で、こうなる。

縦横130mmずつ離れた4つの穴を、良い感じのところに開ければ良いってことね。
⑤穴あけ位置をマーキング。
今回は、なるべくキャリアの後ろ目に装着したい。
逆に言えば箱の前側ギリギリに穴を開けたいのね。
なので、箱の前ギリギリでステーが配置できるポイントをチェック。

ここで間違えると穴を開けなおすことになりますし、最悪の場合箱が使えなくなるので、くれぐれも注意して焦らずに作業してください。

お次はセンターをマーキング。これ大事。

左右の中心をマーキング。

左右の中心を前後2ヶ所でマークしたら、それを繋いで中心線を書く。
で、ステーとステーの間が130mmなので、中心線からその半分の65mmの位置にチェック。これが前側の穴あけ位置ね。

で、後側は上のポイントから130mm離れたとこにマーク。これで穴あけ位置4ヶ所が確定。

こんな感じ。上が前、つまりバイクの進行方向ね。

⑥いよいよ穴あけ。
まずは下穴を開けます。ステップドリルなら一気にいけそうだけど、どうなんですか?

穴をあける材料が樹脂の時は、ステップドリルはやめた方が良いですよ。
ついつい、大きな穴になりがちです。
普通に2~3mmのドリルで下穴を開けましょう。

で、本番ドリル。

下穴を開けたら、6.5~7mmくらいのドリルで最終的な穴を開けます。

穴位置は結構シビアなので、最終チェック。

⑦ついに取り付け。
まずはキャリアの下側にステーを抑えておきます。わかりやすいように箱は持ち上げてもらってます。

で、箱の内側から小さいステーとボルトで固定。

ここのボルトは#3のプラスドライバーで締めてください。
#2じゃないので要注意です。

仮締めしたら離れてちゃんと良い位置についてるか確認。プロですね。
問題なければ本締め。


つけっぱなしで緩んでいるケースが多いので、装着後も定期的な増し締めを忘れないようにしてくださいね。
⑧完成! 箱カブデビューだぜ!
良い感じ! なんだかかわいいじゃん。自分のカブだと余計に良く見えるよね。



穴ぼこだらけにした採集コンテナを付けるとこんな感じ。

ちなみにこの収穫コンテナ。色が車体とあってて最高に気に入ってる。釣りにも便利そうだし。収穫コンテナはネットで探すよりホームセンター店頭のが激しく安い気がするよ。
まとめ
ホンダの純正ステーで大抵の箱には対応できるんじゃないかな。くれぐれも穴あけ前は慎重に。勢いで開けると筆者みたいになるよ。
さて、せっかく箱デビューしたし、もう少し箱について色々調べてみようかな。
蛇足
見てみてこれ。今まで使ってた純正キャリア。錆び具合が気に入ってたんだけど、曲がってた。

普段は問題ないんだけど、箱を載せるとなると安定しないのよね。びっくりしたなあもう。
文・写真:若林浩志