ユニークな機構を備えたミドルクラスのクロスオーバー、NC750Xの新型が2021年2月に発売された。スタイリングを一新してエンジンを熟成、フレームも一新したという気合の入ったフルモデルチェンジ、果たしてその走りはどう変わったのか。試乗テストレポートをお送りする。
文:太田安治、木川田ステラ、オートバイ編集部/写真:南 孝幸

ホンダ「NC750X DCT」ライディングポジション・足つき性

シート高:800mm
ライダーの身長・体重:176cm・62kg

高めのハンドル位置で上体は完全に直立し、肘に余裕がある。ステップ位置は低めで、膝と足首に負担が掛からない。まさに長時間ライディングのために設定されたようなポジション。シート高は800mmで足着き性は上々。

画像: ホンダ「NC750X DCT」ライディングポジション・足つき性

ホンダ「NC750X DCT」 タンデム(2人乗り)チェック

パッセンジャー・木川田ステラの感想

タンデムシートは一段高く、視界はとても良かったです。ステップは少し狭めですが、しっかりニーグリップできますし、タンデムシートも肉厚で程よい弾力。柔らかいサスペンションが生む乗り心地の良さと、DCTのスムーズな加速でとても快適なタンデムでした。

ホンダ「NC750X DCT」各部装備・ディテール解説

左右のシグネチャーランプと組み合わされたロービームと、下方に独立させたハイビームという特徴的なレイア
ウトで個性を主張。

機能/情報別に表示エリアを分け、情報を直感的に把握できるレイアウトを採用。電圧計や減算トリップ計なども追加された。

冬場の走行に欠かせないグリップヒーターを標準装備する。今回の試乗車、DCT 仕様は左側にパーキングブレーキを備える。

エンジンはピストンやクランク、バランサー軸径などを見直して1.4kg軽量化。レッドゾーン入口の回転数も600rpm引き上げられた。

エアクリーナーやマフラーなどの吸排気系も刷新。マフラーはエキゾーストチャンバー形状を最適化して排気の
整流効果を向上した。

SDBVフォーク、Φ320mmディスクローターなど足回りの構成は従来同様だが、セッティング変更でしなやかなフィールを実現。

リアまわりの構成部品も従来型を継承。7段プリロードを持つリアサスはセッティングを変更、しなやかなフィールを実現した。

ヘルメットも収納可能なトランクは、バッテリーなどの部品配置を見直して容量を23Lに拡大。ETC2.0車載器も標準装備される。

肉厚でロングランも快適なシート。高さは従来と同じ800mmに設定され、良好な足つき性の確保にも配慮されている。

これまで同様、シート下にタンクを配置してスペース効率を向上。給油口はタンデムシート下にレイアウトされている。

テールカウルのラインに沿った形状のLEDテールランプと、細身のLEDウインカーを採用してスッキリした印象を実現している。

裏面を肉抜きした新形状のピストンを採用。軽量化を図り、往復部の慣性力低減により高回転化に大きく貢献し
ている。

フレームはパイプ構成を変更、各部の板厚を調整して従来から1.6kg軽量化。安心感、軽快感のあるハンドリングに貢献している。

ホンダ「NC750X」「NC750X DCT」主なスペック・価格

※《 》内はDCT

全長×全幅×全高2210×845×1330mm
ホイールベース1525mm 《1535mm》
最低地上高140mm
シート高800mm
車両重量214kg《224kg》
エンジン形式水冷4ストOHC4バルブ直列2気筒
総排気量745cc
ボア×ストローク77.0×80.0mm
圧縮比10.7
最高出力43kW(58PS)/6750rpm
最大トルク69N・m(7.0kgf・m)/4750rpm
燃料タンク容量14L
変速機形式6速リターン
キャスター角24゜00'
トレール量110mm
タイヤサイズ(前・後)120/70ZR17M/C(58W)・160/60ZR17M/C(69W)
ブレーキ形式(前・後)Φ320mmディスク・Φ240mmディスク
メーカー希望小売価格92万4000円《99万円》(消費税10%込)

文:太田安治、木川田ステラ、オートバイ編集部/写真:南 孝幸

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