インディアン「FTR1200」の特徴とプレミアムモデル「FTRカーボン」を紹介
伝統的なクルーザーモデルが多いインディアンでひときわ異彩を放っているのがFTR1200。全米選手権3連覇のフラットトラックレーサーFTR750をイメージソースに生み出され、レースシーンから飛び出してきたようなトラッカースタイルのモデルだ。

FTRカーボン
その特徴が顕著に現れているのが、フロント19インチ&リア18インチホイールとセミブロックタイヤのダンロップ「DT3‐R」で、これぞフラットトラッカーといえるパーツチョイスだ。アップハンドルでライディングポジションはナチュラルなので街乗りでも扱いやすく、124.7HPを発揮する水冷Vツインエンジンは全域でトルクフル。きっと、その乗りやすさに驚くはずだ。
今回、試乗したFTRカーボンはその名の通り、カーボンパーツを纏ったシリーズの中で最もプレミアムなモデルである。

イメージソースであるFTR750のカラーリングとスタイルが忠実に再現されているFTRカーボン。各所のカーボンパーツが高級感を醸し出す。
FTRカーボンはシリーズの中でもプレミアムな存在。アクラポビッチのエキゾーストを標準装備しており、そのサウンドに心躍る。

フラットトラックレーサーといえば19インチ。FTRカーボンもフロント19インチを採用している。タイヤはダンロップDT3‐Rだ。

視認性の高い4.3インチのRideCo㎜and LCDタッチパネルはBluetooth機能により、さまざまなモバイルデバイスとのペアリングが可能だ。
インディアン「FTRカーボン」の主なスペックと価格
全長×全幅×全高:2287×862×1166㎜
ホイールベース:1524㎜
シート高:853㎜
車両重量:235㎏
エンジン形式:水冷4ストロークDOHC4バルブV型2気筒
総排気量:1203㏄
ボア×ストローク:102x73.6㎜
圧縮比:12.5:1
最高出力:124.7HP/8250rpm
最大トルク:12.23㎏-m/5900rpm
燃料供給方式:FI
燃料タンク容量:13L
キャスター角:26.3°
トレール量:130㎜
変速機形式:6速リターン
ブレーキ形式:前ダブルディスク・後ディスク
タイヤサイズ:前120/70R19・後150/70R18
メーカー希望小売価格:税込248万8000円〜
インディアンが発表した「FTR1200」シリーズの2022年モデル
先日発表された2022年モデルのFTRシリーズは、前後17インチにメッツラーのSportecをチョイス。現行モデルとは違うスポーティさを身に着け、よりワインディングが楽しめるネイキッドスポーツのような存在になりそう。もし、出生のフラットトラッカーらしさを求めるのであれば、現行モデルのFTRを選択するのが吉だろう。2022年モデルは、現在のところ日本導入時期・価格未定。
インディアン FTR (2022年モデル)

前後17インチ化、鋳造アルミホイールにメッツラーのスポーツタイヤを採用。シート高は36mm低くなり、足つき性を向上している。マットブラックを基調とした車体で、サススプリングやロゴに赤を使い、ホイールにも赤いピンストライプが入る。
インディアン FTR S (2022年モデル)

マルーンメタリックとホワイトスモークの特別カラーをラインアップするFTR S。アクラポビッチのエキゾーストを標準装備し、3つのライディングモードやトラクションコントロース、ウィリーコントロールなど、電子制御を搭載する。
インディアン FTR R カーボン (2022年モデル)

プレミアムモデルとなるFTR Rカーボン。FTR Sに搭載される様々な機能に加え、前後オーリンズサスペンション、ブラックのアクラポビッチエキゾースト、プレミアムシートカバーも標準装備する。もちろん、外装類にはカーボンパーツを採用している。
インディアン FTR ラリー (2022年モデル)

スポークホイールにブロックタイヤのピレリ・スコーピオン・ラリーSTR、ラリースクリーンや2インチ高いハンドルなどを装備したFTRラリーはその個性に合わせてホイールサイズは継続採用される。
文:オートバイ編集部/写真:稲垣正倫