ラリーってなんじゃろう
ラリーといえば、webオートバイにも三橋淳さんとか、梅本まどかさんとかのガチ勢がいますよね。
コ・ドライバーとして全日本ラリー選手権などに参戦。さらにWRC RallyJapanにも参戦表明してるガチ枠。
で、そもそもラリーってなに?って話ですよ。wikiによると起源は中世だとか。騎士ですって、かっこいい。
ラリー (rally) という言葉の由来は古フランス語の「ralier(re:再び+alier:参加する)[2]」であり、各地を出発してから一箇所に集うのがイベントの原型である[3]。その起源は、中世の騎士が各地から戦争を始める城へ集結した行動とされる[4]。平時においても訓練を兼ね、馬に騎乗して領主の元へ誰が一番早く到着できるか競い合う競技があり、その言葉が20世紀の自動車競技に継承された[5]。
実際の競技方法は、というとこんな感じ。
・ロードセクション(一般公道)とスペシャルステージ(SS)がある。
・一般公道は交通法規を守って、ロードブック(=コマ図)を見ながら、道を間違えないように移動。
・SSはクローズドコース。ここは競争。
・途中のチェックポイントでタイムチェック。早すぎても遅すぎても減点。
・ゴール時に減点数とSSのタイムで順位決定。
一般的なイメージであるところの、ンオオオオーーンプシュンオーンプシューって走ってるのはSS区間なのね。
WRCなんかは、SSが主役って感じ。
ダカールラリーもSSのタイムで勝負を決めるのは同じ。なんだけど、ルートブック(コマ図)を見ながら自分で道を探して走るのが特徴。
砂漠とかを、だばばーって走ってるんだけど、ルートを探しながら走ってんですね。
注目したいのがロードセクション部分をメインとしたもの。意外と敷居が低いのよ。オリエンテーリング的というか。
オリエンテーリングもほんとは結構過酷らしいけど、ここでは小中学生向けにやるような敷居の低いやつね。
で、コマ図練習会という団体が提唱してるのが、コマ図を読んで楽しむラリー。つまりコマ図(=ロードブック)を見て、道を間違えないようにゴールするというもの。
知らない道を走る冒険的な楽しみなのね。
コマ図ラリーならだれでも気軽にやってみることができそうな感じ。気になるのよ。
なんて考えてたら、地元の道の駅(愛知県新城市のつくで手作り村)でコマ図配布してるらしいのよ、これが。
というわけで、道の駅「つくで手作り村」の美河フランク販売所に行って、コマ図ラリー体験しちゃうぞ。
コマ図ラリーに必要な装備を整えるゾ
さて、準備。必須なのは以下の2アイテム
・コマ図を表示するもの
・距離を測るもの
コマ図の表示については、電動マップホルダーがあれば最高だけど値段が少々お高い。
なので、配布されたコマ図をバイクにはりつける作戦で行こうかと。
距離については、トリップメーターがついてればそれでいける。ツイントリップメーターならなお良し。ただ、メーター値と実測の誤差は要確認よ。
でも、自分のカブはそもそもトリップメーターがない。だから、ラリーコンピューターアプリをいれることにしました。iPhoneなのでT2RC。1600円也。アプリとしては高額だけど、バイク遊びのアイテムとしては正直安いもん。カブのタイヤ一本分より安いよ。
アンドロイドならF2Rがオススメとのこと。
ラリーコンピューターと化したスマホだけど、以前からスマホをマウントできるようにしてあるので、あとはコマ図を貼り付けるマップホルダーの作成。
色々悩んだけど、適当なとこに貼り付けてメーター隠れると困るし、RAMマウントを活用して、クリップボードをまとまるバーに取り付けることにしました。
クリップボードをまとまるバーに取り付けるため。RAMマウントを駆使してみたよ。
採取的な材料はこんな感じ。
・コクヨ/クリップボードA5(ヨハ-26N)
・RAMMOUNTS/菱形ジョイント(RAM-B-237U)
・RAMMOUNTS/バーマウントベース(RAM-B-408-75-1U)
・RAMMOUNTS/標準アーム(RAM-B-201U)
・M5×15mmの鍋ボルト×2
※超低頭ボルトのが良かったかも。
・M5ナット×2
・M5ワッシャー×2
材料揃ったらさくさく制作。
これをまとまるバーに装着。
これが俺のラリータワーだぜ。
RAMマウント使った分だけちょっと費用が掛かっちゃったけど、RAMマウントは拡張性あるので今後なんかに使えるでしょ、きっと。
ウィンドシールドがあると、さらにラリーっぽくなる気がする。なんかラリーマシンってシールドついてるイメージ。
クロスカブとかハンターカブだったらZETAのアドベンチャーウィンドシールド使うとそれっぽくなりそう。ベース部分がミリバーだから、そこにコマ図とかスマホをマウントできそうだし。
そうそう、スマホってバイクの振動で手振れ補正機能が壊れたりするからダンパー買ったよ。
あと、走ってる途中での距離誤差とか、気になるポイントとかをメモするために筆記具があると便利との情報があったので、ペンも用意。
というわけで、これが僕のラリーマシンだ!
ブロックタイヤにアンダーガード、そしてラリータワー。自己満レベルは相当高いぜ。
道の駅「つくで手作り村」の美河ハム売店に向かうのだ
コマ図を配布してる「つくで手作り村」に向かうのだ。実は、地元では知られたバイクの聖地。聖地はいいすぎかもだけど、結構バイクが集まるのよ。
近くには本宮山スカイラインという往年の峠小僧の聖地も。もっとも今は落ち葉だらけで特に聖地って感じでもない。TDRで走ったら落ち葉でこけた。
駐車場のすぐそばにある美河フランク販売所。
ここでフランク購入&コマ図を頂くのだ。
さてこのフランク。肉汁たっぷり。ひいき目なしでマジ美味い。いろんな媒体に取材されたりしてる人気店。
あと、イベントなんかでも出店してたりするし、通販もあるよ。
美河フランク つくで手作り村販売所
愛知県新城市作手清岳字ナラガミ10-2
営業時間/
定休日/火・水曜日
その他販売所
・東名高速道路 上郷SA上り
・中央自動車道 恵那峡SA下り
・道の駅 筆柿の里幸田
・道の駅 藤川宿
ちなみに、これまで施設併設の販売所やキッチンカーでの販売がメインだったけど、愛知県豊川市内に直売所が登場予定。時期は2021年内とのこと。震える。
フランクフルト一本とコマ図下さい!
毎度あり!
って、あれれ───?
いつも林道でお世話になってるnobさんじゃないですか───?
白々しいですね。知ってましたよね?
いやまあ、そうなんですけど、一応ね。
nobさんの林道マスターっぷりはこちら。
実は、美河ハム公式Twitterアカウント担当しておりまして、「美河ハムナカノヒト」ということで今回は宜しくお願いします。
なるほど了解です。さて、コマ図の評判はどうですか?
つくで手作り村を出発して、約25kmくらいを走って戻るルートのコマ図をコマ図練習会さんに作っていただいたんですよ。
コマ図体験ということで作っていただいたんですが、予想を超える好評で、たくさんの方に来ていただいております。
かなり楽しいルートなので、ぜひ満喫してきてください。
フランクフルト買って、コマ図もゲットだぜ。
俺はまるでラリーストだ!
ラリーコンピューターアプリをセットして出発。
なんだけど、道中を解説しちゃうと、これから走るかもしれない人のネタバレになっちゃう。
なのでぼんやりと道中の景色の写真を挟みつつ、コースの印象とか感想を。
基本的にダートはナシ。すべて舗装路。原付でもビッグバイクでも大丈夫。
かなり気持ちの良い快走路もあるけど、くれぐれも安全運転で。
時期のせいか、枯葉が路肩にたまってたりもした。
距離は約25km。ただ、ほとんど信号もないのでさくさく走れば30分くらいでいけちゃうかも。
景色を楽しみながら、のんびりと走っててだいたい50分くらい。
普通のラリーと違ってタイムも順位もないので、言ってみれば「他人が作ったルートを追う」だけ、なんだけど、これが意外なほどに楽しいのよ。
楽しいというか、新鮮?
一人でツーリングしてると、ついついわかってるルート使っちゃうのよね。無目的に走るのって逆に難しいし。
でも、コマ図でルートを指示されることで、ちゃんとゴールのある、でも自分が選んだわけじゃない道を走るという。これが新鮮なのよね。
大げさにいうと宝の地図を探す冒険みたいな。
んで、コマ図を見ながら走っていると、「特別に道の指示が必要ないんじゃないか?」みたいなコマもあったりする。
で、大体そういう時は周辺に良い感じの道とか景色あるのよ。
コマ図を作った人の思いとかセンスとかが伝わってくるのが楽しい。
そこで役に立つのが筆記道具。「今度、このわき道に入ってみよう」とか、そういうメモを残すことで唯一無二のコマ図を仕上げるのだ。
ちなみに最初は距離の誤差なかったけど、途中で道に悩んだせいかじわじわと誤差が出てた。
アプリだとすぐ修正できるし、誤差分をコマ図にメモしておけばトリップメーターとかでも問題なし。
ネタバレしない程度に走ったイメージを動画にしてみたよ。
まとめ
思った以上に敷居低くて楽しいよ。ツーリングのネタとしてもぜひ。
今回は「道の駅つくで手作り村の美河ハム売店」からのルートだったけど、他にも下記のお店でコマ図体験を行ってるよ。
・サスペンションエッヂ
・ダートバイクプラス瀬戸店
・ヨツバモーターサイクル
今回は愛知県ばっかだけど、他地域でもコマ図イベントやってるとこあるかも。
意外なほどに楽しいので、機会があれば、ぜひ。
追記:より距離を伸ばした通称「モアコマ」も配布開始
道の駅つくで手作り村「美河フランク販売所」でのコマ図配布が非常に好評だったということで、約50kmの新ルート図、通称「モアコマ」も配布開始。ちょっとだけ未舗装路もあるらしいよ。
こちらもぜひ。
写真・動画・文:若林浩志