2台のバイクで純正プラグと NGKの「Moto DXプラグ」を比較! 燃費や指導性は変わるのか? テスト&レポートをお届け!
文:太田安治/写真:南 孝幸

新素材&新形状電極の採用で着火性と効率をアップ!

画像: NGK「Moto DXプラグ」 税込価格(1本):2420円/2530円 [対応車種] NGKホームページ内の「適応品番検索/2輪車」で確認のこと [販売元] 日本特殊陶業 オートバイのエンジンは自動車より常用回転数が高く、点火プラグにとっては過酷な環境。この製品は2輪車専用に開発されている。

NGK「Moto DXプラグ」

税込価格(1本):2420円/2530円

[対応車種] NGKホームページ内の「適応品番検索/2輪車」で確認のこと
[販売元] 日本特殊陶業

オートバイのエンジンは自動車より常用回転数が高く、点火プラグにとっては過酷な環境。この製品は2輪車専用に開発されている。

スパーク(点火)プラグは耐久性が高まり、交換サイクルが確実に伸びている。事実、僕の愛車のニンジャ1000は新車から30000kmまでノーメンテだったが、不具合は感じなかった。

しかし高温・高圧の燃焼室内で毎分数千回の火花を発生するプラグは電極が徐々に消耗し、始動性、加速、燃費が確実に低下していく。逆に、純正品以上の能力を持つプラグを使えば、総合的な性能アップが期待できるということだ。

そこで個人所有車のニンジャ1000(2013年型)とKLX250(2002年型キャブレター仕様)に純正指定の新品プラグと、NGKの『MotoDX』を交互に装着。ニンジャは各1000km、KLXは各400kmを走行して平均燃費を計測したところ、ニンジャは16.68km/Lから17.13㎞/Lで2.7%、KLXは24.72/Lから25.26㎞/Lで2.2%向上した。

数値以上に体感できたのはニンジャの低回転域でのレスポンスが良くなったことと、KLXの始動性、アイドリング安定性が高まったこと。フル加速中の加速感、高回転の伸びに違いは感じなかったが、燃費と市街地のフィーリングから着火性が高まっていることは確か。エンジンベンチでテストすれば明らかな差が出ると思う。装着によるデメリットは一切ないから、次回交換時の最優先候補として推奨できる。

画像: 写真上側のイリジウムプラグと比べると外側電極の幅が3割程度細いため外側電極と中心電極の間に混合気が流れ込みやすく、着火性が上がる。

写真上側のイリジウムプラグと比べると外側電極の幅が3割程度細いため外側電極と中心電極の間に混合気が流れ込みやすく、着火性が上がる。

画像: ニンジャ1000とKLX250の燃費は購入時から欠かさず記録しているが、MotoDXに交換したことで両車とも向上。市街地での力強さも増した。

ニンジャ1000とKLX250の燃費は購入時から欠かさず記録しているが、MotoDXに交換したことで両車とも向上。市街地での力強さも増した。

画像: 外側電極を「D」の形としたことで燃焼室内の混合気の流れを妨げず、着火後の火炎伝搬効率も高めて加速力や燃費が向上する。

外側電極を「D」の形としたことで燃焼室内の混合気の流れを妨げず、着火後の火炎伝搬効率も高めて加速力や燃費が向上する。

テスター太田安治の欲張りリクエスト
 
NGKのウェブサイトを見ると多くのメリットを生む理由が理解できる。基本形状を変えられない機能部品だが、ロゴの色を変えるなどでプレミア感を演出して欲しい気もする。実際に装着するとほぼ見えないが……。

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