文:太田安治/写真:南 孝幸
新素材&新形状電極の採用で着火性と効率をアップ!
スパーク(点火)プラグは耐久性が高まり、交換サイクルが確実に伸びている。事実、僕の愛車のニンジャ1000は新車から30000kmまでノーメンテだったが、不具合は感じなかった。
しかし高温・高圧の燃焼室内で毎分数千回の火花を発生するプラグは電極が徐々に消耗し、始動性、加速、燃費が確実に低下していく。逆に、純正品以上の能力を持つプラグを使えば、総合的な性能アップが期待できるということだ。
そこで個人所有車のニンジャ1000(2013年型)とKLX250(2002年型キャブレター仕様)に純正指定の新品プラグと、NGKの『MotoDX』を交互に装着。ニンジャは各1000km、KLXは各400kmを走行して平均燃費を計測したところ、ニンジャは16.68km/Lから17.13㎞/Lで2.7%、KLXは24.72/Lから25.26㎞/Lで2.2%向上した。
数値以上に体感できたのはニンジャの低回転域でのレスポンスが良くなったことと、KLXの始動性、アイドリング安定性が高まったこと。フル加速中の加速感、高回転の伸びに違いは感じなかったが、燃費と市街地のフィーリングから着火性が高まっていることは確か。エンジンベンチでテストすれば明らかな差が出ると思う。装着によるデメリットは一切ないから、次回交換時の最優先候補として推奨できる。
テスター太田安治の欲張りリクエスト
NGKのウェブサイトを見ると多くのメリットを生む理由が理解できる。基本形状を変えられない機能部品だが、ロゴの色を変えるなどでプレミア感を演出して欲しい気もする。実際に装着するとほぼ見えないが……。