セパハンを軸に多彩なKATANAパーツを開発

マフラーメーカーのフィッシュボーンを母体とする大阪のウエストパワーは、現代のスズキ車を得意とするショップ。ST600やST1000などのレースにも強く、そのノウハウを生かしたオリジナルパーツも展開している。このスズキKATANAは、そんなウエストパワーによるコンプリートカスタム・デモ車だ。

「従来の当社オリジナルパーツは単体での販売が前提でした。ですがGSX-R125とGSX-S125でトータルコーディネイトを意識して、コンプリートマシンの販売も始めたんです。コンプリートは部品を単体で購入するより割安になっています。それでKATANAでも同様にコンプリートを用意しました。オーリンズのステアリングダンパーを装備する「A」が198万円+税、同なしの「B」が192万5000円+税で、取り付け工賃を含めて考えると、15万円ほどお得な設定です」と、同店代表の西村さん。

画像: セパハンを軸に多彩なKATANAパーツを開発

そこでこの車両だが、西村さんによれば「開発ベースのGSX-S1000とも、その大元となるGSX-R1000とも異なる、新世代KATANAならではの魅力を引き出し、ワインディングやサーキットでスポーツライディングが存分に楽しめること」を最重要視したという。

装着されるパーツを見れば同社製チタン・スリップオンマフラーにバックステップ。空冷カタナに通じる形状のスクリーンにカーボン製前後フェンダー、リヤフェンダーレスキットに、同社扱いのギヤーズ製リヤショックなど。そんな中で当初からやるべきとしていたのは、トップブリッジ下に付けられるハンドル。現在のスタイルにたどり着くまでに、半年以上の歳月を費やしたという。

「ノーマルのアップハンドルはスポーツライディングに集中しづらかったんです。それで、グリップ位置が低くなるハンドルをいろいろと検討した上で、オーソドックスなセパレートハンドルを作ることにしました。ただKATANAは構造的にオーソドックスなセパハンが装着できないので、ボルトオン装着ができてノーマル同等のハンドル切れ角を確保することを前提に、トップブリッジとタンクカバーを専用設計したんです」

その言葉が示すように、跨がれば上半身がほどよく前傾してライダーの頭がステムシャフトの延長線上に近づき、両手に収まるグリップに絶妙な絞り&垂れ角が感じられる。上体が直立に近いノーマルKATANAとは趣が変わり、マシンとの一体感を味わいやすくなっている。

なお、この後にウエストパワーではノーマルのカバー形状に合わせたアルミ製タンクを製作し、現在予約受付中。容量も純正タンクの12Lから17.5Lと増量、余裕の航続距離を約束しノーマル比1.5kgも軽量化できる。これもKATANAの魅力を一気に伸ばしてくれそうなパーツで、要注目だ。

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グリップ位置を下げてハンドルまわりをコンパクト化するセパレートハンドルは0~5度の垂れ角調整が可能。価格は4万8000円+税。MotoGPレーサーを彷彿させるトップブリッジは、ステアリングダンパー用ブラケット付きが6万8000円+税で、同なしが5万8000円+税。

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セパハン装着時に干渉を避けるFRPタンクカバーは5万3000円+税で、ノーマルより小さいメーカーロゴステッカーが付属。なお写真にないが、現在ウエストパワーではセパハンに対応し、かつ容量を12ℓ→17.5ℓに拡大するアルミタンクも開発した。重量は3.25kg(燃料キャップ、燃料ポンプ除く)、価格は30万円+税(燃料キャップはノーマルを流用)8で予約受付中。ハンドルともに魅力大の新作だ。

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ライディングステップは、バー位置をノーマル比バック/アップ(mm)10/20、10/35、17.5/27.5、25/20、25/35mmの5カ所から選べる。アルミ削り出しでカラーは3種。セパハンとの相性、バーの踏み応え、シフト&リヤブレーキタッチも良好。6万円+税。

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コンパクトな印象のノーマルに対して、全高を大幅に伸ばしたスクリーンは1万3000円+税。防風性も向上させている。

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スイングアームに沿うようにスラッシュカットの排気口を設けたチタン製「KATANA slip-on」スリップオンマフラーは9万3000円+税。なおウエストパワーではクローズドコース専用として、全域でパワーアップを実現するフルエキ:23万円+税も販売中だ。

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リヤショックは、リザーバータンクをA7075削り出しボディ背面に一体化したフルアジャスタブル式のギアーズ:12万8000円+税を装着。同店ではほかにもプリロードと伸び側ダンパーのみが調整できる、シンプルなオーリンズS46DR1B:13万2000円+税も用意する。

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ナンバープレート+リヤウインカーを、一般的な位置に移設するフェンダーレスキットは3万8000円+税。前後位置は3カ所選択可能。

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スイングアームマウントリヤフェンダーの撤去にともない、平織りカーボン製のリヤフェンダーは全長を50mm延長。2万8000円+税。

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ブレンボのレーシングキャリパーはウエストパワー・コンプリートKATANAのオプション設定。ノーマルより全長を短くした平織りカーボンのフロントフェンダーは3万円+税で販売中。3.50-17/6.00-17サイズのホイールやφ41mm倒立フォークはノーマルだ。

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スイングアームはノーマルで、エンド部には整備時に重宝するスタンドフックを追加。リヤブレーキまわりもKATANAノーマルをそのまま使用。リヤスプロケットはXAM製スチールでタフライト処理が施されたもの。タイヤはKATANA純正のダンロップ・ロードスポーツ2を履く。

取材協力:ウエストパワー

まとめ:ヘリテイジ&レジェンズ

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