ホンダ「CBR1000RR-R FIREBLADE SP」/税込価格:278万3000円

総排気量:999cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
最高出力:160kW(218PS)/14,500rpm
最大トルク:113N・m(11.5kgf・m)/12,500rpm
パワースペックだけでなく、新型CBRは電子制御の多機能化も大きなポイント。ライディングモード3種類、サスペンションモードのオート/マニュアル切り替え、各種電子制御デバイスの段階調整、5種類もあるメーター表示など、選択メニューも切り替えメニューも従来にはなかった多さなので、オーナーが左スイッチボックスを操作する頻度は高そう。性能は最高だが予習もしっかりしておく必要がありそうだ。

シート高:830mm/ライダーの身長・体重:176cm・68kg
前傾が強く、ハンドルの角度も独特なライディングポジション。サーキットを攻めたときにフィットする割り切った設定だ。
足着き性に関しては、最近のリッタースーパースポーツでは標準的なもの。

パッセンジャーの身長:173cm
タンデムシート位置もステップ位置も高く、ヒザの曲がりはきついが、ライダーとの距離は近いので太ももを使ったホールドはしやすい。

前端は絞り込んでいるが、広めの座面は高いホールド性を実現。クッションは薄めだ。

ETC車載器がなんとか収まるぐらいのスペース。タンデムベルトが前側についている。

多機能化に伴い、十字キーを配したスイッチボックスを新作。スイッチ類はやや小ぶりで慣れが必要。

今回紹介する中で唯一のスマートキーを採用。オーナーなら問題ないが、電源操作には慣れが必要。
カワサキ「Ninja ZX-10R SE」/税込価格:270万6000円

総排気量:998cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
最高出力:149kW(203PS)/13,500rpm ラムエア加圧時:156kW(212PS)/13,500rpm
最大トルク:114N・m(11.6kgf・m)/11,200rpm
モデルチェンジを2年前に敢行したZX-10Rだが、快適性や使い勝手の良さは電子制御サスを備えたSEならではのもの。想像以上に乗りやすいが、欲を言えば多機能な分、大型TFTメーターが欲しいところ。

シート高:835mm/ライダーの身長・体重:176cm・68kg
着座位置は前後の自由度が大きく、上体を起こせば街乗りにも耐えやすい。ライダーの体格に対する適応力が高いのも魅力。
スリムでホールドがしやすく、足つきもこのクラスではいい方だ。

サスペンションのモードは3段階。峠でハードに遊んで、帰り道はソフトに、というのも可能。

モードセレクタースイッチはニンジャ1000などと同様のもの。カワサキユーザーにはおなじみだ。

シートはやや肉厚なものを採用。SEは専用の2トーン表皮を採用している。
ドゥカティ「PANIGALE V4S」/税込価格:344万2000円

総排気量:1103cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブV型4気筒
最高出力:157.5kW(214PS)/13,000rpm
最大トルク:124N・m(12.6kgf・m)/10,000rpm
鳴り物入りでやって来た新型CBR1000RR-Rを迎え撃つ一番手はやはりパニガーレV4。スタイリングやパフォーマンスが注目されがちだが、スイッチ類のデザインや直感で操作できるエルゴノミクスなどには一日の長がある。

シート高:835mm/ライダーの身長・体重:176cm・68kg
ハンドルとステップ、シートの位置関係は従来型と同様。コンパクトな、スーパースポーツらしいライディングポジションだ。
シート高が従来型より5㎜上がったため、足つきは若干ではあるが厳しめになった。

滑りにくいバックスキン調の表皮など、クオリティはさすが。オーナーの所有感も高い。

シートストッパーの奥には小さなスペースが。カウルを付け替えればタンデムも可能。

メニュースイッチは独特のレイアウト。操作はしやすくユーザーフレンドリーだ。
BMW「S 1000 RR」/税込価格:231万3000円~283万4000円

総排気量:999cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブV型4気筒
最高出力:152W(207PS)/13,500rpm
最大トルク:113N・m(11.5kgf・m)/11,000rpm
戦闘的要素が一層強まった最新スーパースポーツたちから乗り換えると、S1000RRはライディングポジションの自由度が高く、扱いやすい印象を受ける。メニュー操作などに慣れがいるのは他車と同じだ。

シート高:824mm/ライダーの身長・体重:176cm・68kg
スーパースポーツらしい戦闘的な強前傾姿勢。ただ、下半身でのホールドが自然に決まるので、高速巡航などの際、上体を支えやすい。
ヒザまわりがこれまでよりスリムになった感覚があり、このクラスでは足つき性もいい。

パッセンジャーの身長
タンデムシート位置、ステップ位置が高いので、タンデムのポジション自体は他のスーパースポーツ車と大差ない感じ。

ライダー、タンデムともにフラットな座面のシート。クッションは薄めだが自由度も高めだ。

BMW独特のハンドルファンクションスイッチが付いた操作系。メニュー操作も案外シンプル。
まとめ:オートバイ編集部/写真:赤松 孝、南 孝幸、鶴身 健/ライダー:宮崎敬一郎・大関さおり