マツダCX-3より、スズキジムニーが好きだ。もっと好きなのは、ディフェンダーだ。バイクで土を楽しみまくっているので、車で土に入ることなんてほとんどないクセに。「このエアクリーナで、水に浸かっても大丈夫ですよ」「足まわりも土用に伸ばしましたよ」って言われるだけで、もう心がときめいちゃうOff1.jp編集部稲垣が、CT125ハンターカブをダートで乗ってみたお話。
ドロドロのコンディションも、怖くない
CT125は、それ自身に高級感をともなう。カブとして、高価なハンターカブ…というだけでなく、プロダクトとしてとても質が高い。それは、またがった瞬間にわかる。質感をともなった質量がある。重い、というのではなく質量がある。だから、これで土を走ってもイイデスよーと言われても、「いや、雨が降ったあとでマディになっちゃってる今日はやめておこうかな…」と思ってしまいそうになった。
おっかなびっくり走り出してみると、まぁ、当たりまえなんだけどカブの車格だからまったく怖さは感じない。低重心もてつだって、どんな姿勢になっても立て直せるだろうな、と身体がわかるようだ。ドロドロのコンディションも、全然怖くない。スーパースムーズなエンジン特性もあいまって、これはCRF100Fとかの小さなファンバイクをうわまわる「オフ初心者向け」バイクの素養があるなと思った。