各メーカーのスーパースポーツがサーキット最速を謳う中で、スズキGSX-R1000Rが掲げたのは『The King of Sportbikes』でした。GSX-R1000Rはサーキット最速だけを目指している訳じゃない。スーパースポーツだけど、他とはちょっと毛色が違う?

公道で乗る『GSX-R1000R』の無敵感

画像1: 公道で乗る『GSX-R1000R』の無敵感

本音を言いますと200馬力のバイクなんていうのは、ボクにとっては恐怖です(笑)

だって速すぎるでしょ!

しかも走るステージがワインディングとか一般道じゃ、GSX-R1000Rのポテンシャルを開放させてやれる気がしない……

本気でそう思うんですよ?

でも走らせてみるとGSX-R1000Rが、楽しい……

画像2: 公道で乗る『GSX-R1000R』の無敵感

おっかなびっくり、なんて最初の5分だけです。

走り始めて5分後に感じているのは『大丈夫、イケる』っていう気持ち。

なんというか、GSX-R1000Rに乗っていると心の中に無敵感が湧きだしてくるんです。

画像3: 公道で乗る『GSX-R1000R』の無敵感

その理由は大きく分けて3つ。

『1.スロットルの開けやすさ』・『2.圧倒的なスタビリティ(安定感)』・『3.操作の自由度の高さ』です。

信じられないかもしれないんですけど……GSX-R1000Rって最高出力197馬力もあるのに、スロットルを思い切って開けていけるバイクなんですよ。

仮にドライブモードS-DMSをフルパワーのAモードにしていても、それは同じこと。

電子制御スロットルのおかげもあって、とにかくスロットル全閉→オープンの瞬間が穏やかです。

画像4: 公道で乗る『GSX-R1000R』の無敵感

前後の車体姿勢の変化だけでなく、バンク角なども含めて電子制御が常に介入していると思っていてください。

車体がどれくらい寝ているか、によってもスロットル開度は常にコントロールされている。

誤解を恐れずに言えば……なんだか400ccとか600ccくらいのバイクのような気持ち。

スロットルをどこからでも開けていけるんです。

そして、スロットルで安定感を作り出してからは本当にオン・ザ・レール感覚で曲がっていきます。

これがとにかく、ライディングに自信に与えてくれるんです。

画像5: 公道で乗る『GSX-R1000R』の無敵感

そして、それを支えるのがフレームとサスペンション。

MotoGPからの技術フィードバックで鍛えられたフレームも素晴らしい安心感を感じさせてくれますけれど、わかりやすいのはSHOWA製BFF(バランスフリーフロントフォーク)とBFRC Lite(バランスフリーリアクッション ライト)という前後サスペンションの驚異的な路面追従性です。

スーパースポーツは高荷重設定で足周りはガチガチに固い、なんて昔の話。

画像6: 公道で乗る『GSX-R1000R』の無敵感

ギャップだらけのワインディングでも柔軟に対応する素晴らしい前後サスペンションなんです。

最近はサスペンションもフル電子制御が増えてますが、このサスに乗ると『別に電子制御サスいらなくない?』と感じるほど。

はじめてスーパースポーツに乗る人なら『え?こんなに足周りって柔らかいの?』って不思議に思うかもしれないです。

(下に続きます)

実際にはそう感じるだけで、単純に柔らかいだけではないです。

でもそのフィーリングの中では、とにかくタイヤの接地感がライダーに明確に伝わってくる。

画像7: 公道で乗る『GSX-R1000R』の無敵感

コーナー進入ではフロントタイヤを確かに感じつつ、強いブレーキでもリアの接地感が失われない。加速時は逆で、リアの接地感に盤石の安心感を感じるのに、きちんとフロントタイヤも感じる。

どんな時でも両輪がライダーの感覚から消えません。

もちろん前後ともサスはフルアジャスタブルで、走る環境やライダーの好みに合わせて調整可能。

画像8: 公道で乗る『GSX-R1000R』の無敵感

ですけれど、とりあえずノーマルのセッティングで十分。

『しなやかでよく動くサスだけど、コシがある』

高級4輪車によく言われるような『ネコ足』とでも言うべきか、そういう表現のお手本のような仕上がりになっているんです。

これちょっと真面目に感動するレベルでした。

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