「ADV150」は高速道路も快適! 長旅でこそ光るその万能性
![画像: Honda ADV150 総排気量:149cc 発売日:2020年2月14日 メーカー希望小売価格(税込):45万1000円](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2020/06/02/d228dff5856be03d1cc6a866c22b3b4f99ab7985_xlarge.jpg)
Honda ADV150
総排気量:149cc
発売日:2020年2月14日
メーカー希望小売価格(税込):45万1000円
時速100kmを超え、まだじわじわと速度を上げていく。
「いったい何キロ出るんだ? ADV150!」
最高速が分かるかもしれないと思い、選んだルートは新東名高速の制限速度120km/h区間だった。
![画像1: 「ADV150」は高速道路も快適! 長旅でこそ光るその万能性](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2020/06/02/9fca3d2e59ec8286c1a7948a27bde1f2f1d1a610_xlarge.jpg)
メーターは110km/hを表示。さらにまだ伸びていく。111、112、113、114、115、114、115、114、115、114……「115キロでリミッターがかかる!?」115km/hに達すると押し戻されるように、リミッターが働いた。
僕としては予想以上、充分すぎるほどの高速巡航性能だった。トップスピードまで、身体を伏せたりすることもなく、平然と速度を上げていく。直進安定性が高く、タイヤのグリップ感もあり、風はほとんど身体に当たらない。総じて、149ccのバイクとはとても思えないほどに、快適。
![画像2: 「ADV150」は高速道路も快適! 長旅でこそ光るその万能性](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2020/06/02/b9b5398ecca3f6fe5e47aa49784d159b00733b7d_xlarge.jpg)
しかも、見た目のコンパクトさとは裏腹に、ゆったりと乗れる。身長175cmの僕は、ハンドルにもフットボードにもシートにも窮屈さを覚えず、サイズ感はジャストフィットと思えるものだった。
東京から首都高→東名→新東名を経て、向かった先は静岡県浜松市のキャンプ場。ADV150を初めて見たとき、「何てキャンプツーリングに適していそうなバイクなんだ!」と感激した。その予感は的中。
ADV150に積んだシートバッグは容量25Lの小ぶりなもの。入りきらない道具はすべてシート下のラゲッジボックスに収まった。ちなみにリアシートの積載性も優れていて、トップケースやキャリアを装備することなく大荷物を積むことができる(あればより便利だけどね)。
![画像3: 「ADV150」は高速道路も快適! 長旅でこそ光るその万能性](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2020/06/02/24e09c94a522e8fc7f52428b92171d0e6e1d6380_xlarge.jpg)
また、キャンプツーリングでは必ずといっていいほど数百メートルは未舗装路を走ることになる。ここでもADV150は万能性を発揮。フロントフォークはクラス最長130mmのストローク量を確保。リアは120mmのストロークを確保したリザーバータンク付きのツインショック。専用デザインのブロックパターンタイヤの性能も相まって、ちょっとしたダートならものともせずに、ずんずん進んでいける。
![画像4: 「ADV150」は高速道路も快適! 長旅でこそ光るその万能性](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2020/06/02/1f569a1b6c641cb3c718919eea9330a82270f41e_xlarge.jpg)
テントを設営し、夕食の準備を終えると日が暮れてきた。焚き火の爆ぜる音を聴きながら、ボーっとする贅沢な時間の始まりだ。空には星が輝き出し、月明りとランタンがバイクを照らす。ADV150はよく見ると、とっても男前な顔をしている。
![画像5: 「ADV150」は高速道路も快適! 長旅でこそ光るその万能性](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2020/06/02/f501b23288ec83fd22e55b20a6aa3fbcb6f30208_xlarge.jpg)
コミューターとしての実用性がフォーカスされがちだが、一日中あらゆる道を走って、立派なアドベンチャーバイクだと分かった。通勤・通学に便利なのはもちろんだけど、このバイクは旅でこそ真価を発揮する。きっと所有して街乗りをしたら、すぐにロングツーリングに出かけたくなるはずだ。
平均燃費は高速道路のみの走行で30km/L前後。後日別の機会で走ったとき一般道では40km/Lを超えた。燃料タンク容量は8L。計算上では、一般道なら300km以上のの連続走行が可能。
これは僕の予想だが、今後、北海道を目指す旅人や日本一周ライダーにも支持されるはず。それだけのポテンシャルをADV150は持っている。
![画像6: 「ADV150」は高速道路も快適! 長旅でこそ光るその万能性](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2020/06/02/27e9aaeea1cecec63027c6bd164a4b683020549c_xlarge.jpg)
文・写真:西野鉄兵
「ADV150」のイイところ!
![画像: ハンドルの切れ角が大きくて小回りも楽々。幅広なバーハンドルはアフリカツインのようでかっこいい!フロントインナーボックスには電源ソケットを標準装備している。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2020/05/16/b2206ca045c9eba1fd71644cd86f57c104299ead_xlarge.jpg)
ハンドルの切れ角が大きくて小回りも楽々。幅広なバーハンドルはアフリカツインのようでかっこいい!フロントインナーボックスには電源ソケットを標準装備している。
![画像: シート下ラゲッジボックスの容量は27L。テントのポールなど長物を入れやすくて便利。形状にもよるがフルフェイスヘルメットも収納可能。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2020/05/16/cee8232fbe98eae7d13159d606c743d21949ca3b_xlarge.jpg)
シート下ラゲッジボックスの容量は27L。テントのポールなど長物を入れやすくて便利。形状にもよるがフルフェイスヘルメットも収納可能。
![画像: シート高は795㎜。スクーターとしては高めだが、そのおかげでポジションが快適。給油口がシート下ではなくここにあるのも旅ではありがたい。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2020/05/16/cba3d36e2efd9d20998367d8946b83a6d9c4bcf2_xlarge.jpg)
シート高は795㎜。スクーターとしては高めだが、そのおかげでポジションが快適。給油口がシート下ではなくここにあるのも旅ではありがたい。
![画像: フロントマスクのデザインは完全にアドベンチャースポーツバイク。スクリーンは2段階の高さ調整が可能。灯火類はすべてLED。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2020/05/16/b7b4a1433738212789fd8160623abda4cbe4e04b_xlarge.jpg)
フロントマスクのデザインは完全にアドベンチャースポーツバイク。スクリーンは2段階の高さ調整が可能。灯火類はすべてLED。
![画像: 高速道路での快適さには、標準装備のスクリーンが大きく貢献。雨が降っても走行中に濡れる箇所はだいぶ少ないだろう。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2020/05/16/39e5c037c7878082fc91d7d50ad6e2f1f8575c3a_xlarge.jpg)
高速道路での快適さには、標準装備のスクリーンが大きく貢献。雨が降っても走行中に濡れる箇所はだいぶ少ないだろう。
![画像: 最低地上高は165㎜。フラットダートなら躊躇なく入っていける。リアシートは荷物を積みやすい形状だ。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2020/05/16/764ffbb3ec16628c0f9308bbc8f033eb8341ec40_xlarge.jpg)
最低地上高は165㎜。フラットダートなら躊躇なく入っていける。リアシートは荷物を積みやすい形状だ。
![画像: 収納力+積載性の高さでキャンプツーリングを軽々と実現。ADV150のスタイリングは自然の風景とよく馴染む。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2020/05/16/edbd189a7ed339ec660149a3a6f60af5e722e2b7_xlarge.jpg)
収納力+積載性の高さでキャンプツーリングを軽々と実現。ADV150のスタイリングは自然の風景とよく馴染む。
ホンダ「ADV150」主なスペックと価格
全長×全幅×全高:1,960×760×1,150mm
ホイールベース:1,325mm
最低地上高:165mm
シート高:795mm
車両重量:134kg
エンジン形式:水冷4ストOHC単気筒
総排気量:149cc
ボア×ストローク:57.3×57.9mm
圧縮比:10.6
最高出力:11kW(15PS)/8,500rpm
最大トルク:14N・m(1.4kgf・m)/6,500rpm
燃料タンク容量:8.0L
変速機形式:無段変速式(Vマチック)
タイヤサイズ(前・後):110/80-14M/C 53P・130/70-13M/C 57P
ブレーキ形式(前・後):シングルディスク・シングルディスク
メーカー希望小売価格(消費税10%込):45万1,000円