決まった道を通るより寄り道しながら走りたい
![画像1: 決まった道を通るより寄り道しながら走りたい](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2020/05/29/46ebff14fc1d34e63b5786637c430e73efc7a88a_xlarge.jpg)
スーパーカブというと、私にしてみればどうも、オジサマたちのお仕事のパートナー、というイメージ。
けれど、目の前にあるC125は、そのオジサマを思わせるカラーリングなんですが、優しい色合いで、不思議と地味さを感じませんでしたね。
どこか懐かしい、ひと目ですぐに愛着がわくような、そんな素敵なデザインだと思いました。クラシックなスタイリングなのに、LEDのヘッドライトやウィンカー、キーレスエントリーやデジタルメーターを採用していることもあって、新しさとクラシックさを、上手にミックスしているなぁ。
オートバイにこんな表現を使うのはおかしいかもしれないけど、カッコいいでも、キレイでもない、可愛いんです。昔からスーパーカブを知っている人は懐かしいと思うだろうし、そんなに予備知識を持っていない私みたいな人は、可愛いって思うはず。そんな印象なんです、C125は。
またがってみると、ハンドルとステップ位置がちょうどよくて、ラクな姿勢で乗ることができます。クラッチレバーのないシフトチェンジは慣れればとてもラクで、ほぼオートマのような乗り方もできるし、シフトアップポイントもわかりやすい。
走ってきて、4速のまま信号待ちしてしまうことがあったんですが、それでも停車中は前に踏み込むだけでニュートラルに入るので、リカバリーも早くて助かりました。いま何速に入っているかがわかるギアポジション表示が、すごく助かりますね。
![画像2: 決まった道を通るより寄り道しながら走りたい](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2020/05/29/2c15da594e41eae0429da042092628d289d42fbf_xlarge.jpg)
エンジンは、回転を上げるほどグッと力が出るようなタイプで、回転を上げなくてもトルクがあって、スムーズに走れました。エンジンブレーキも強めで、自分のアクセルワークで、のんびり走るのも、キビキビ走るのも自由。いろんな乗り方ができるバイクだな、って感じです。
サスペンションは柔らかすぎず、硬すぎずですが、シートが広々として柔らかいので、お尻も痛くならないし、腰に負担もかかりませんでした。
車体が軽いし、ハンドル角も切れるので、細い道やちょっとしたダートにも踏み入って行けますね。C125は、いつも決まった道を走るというより、いろんなとこにちょこちょこ寄り道しながら走るのが楽しいです。
可愛いスーパーカブ、けれど可愛いだけじゃない、いろんな乗り方ができる奥の深さも感じられました。スーパーカブは女性ライダーも多いと聞きます。なんだかそれが、よくわかったような気がしました。
文:木川田ステラ/写真:赤松 孝
ホンダ「スーパーカブ C125」
![画像: ホンダ「スーパーカブ C125」](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2020/05/16/835429f0fb183226e5c979eb4f44188ebc0b24d0_xlarge.jpg)
1958年にデビューした初代スーパーカブ「C100」をモチーフにしたモデルがC125。フレームはスーパーカブ110ベースの新作、 エンジンをGROMやモンキー125と共通とし、スーパーカブならではのシーソー式ミッションを組み合わせた。スタイリングも初期のスーパーカブを思わせるものとなり、単なるビジナスパートナーというより、趣味の乗り物として人気上昇中だ。
SPECIFICATIONS
税込40万7000円
[全長×全幅×全高]1915×720×1000㎜[ホイールベース]1245㎜[シート高]780㎜[車両重量]110㎏[エンジン形式]空冷4ストSOHC2バルブ単気筒[総排気量]124㏄[ボア×ストローク]52.4×57.9㎜[圧縮比]9.3[最高出力]9.7PS/7500rpm[最大トルク]1.0㎏-m/5000rpm[燃料タンク容量]3.7L[キャスター角]26゜30′[トレール量]71㎜[ブレーキ形式 前・後]:ディスク・ドラム[タイヤサイズ 前・後]70/90-17・80/90-17
![画像: 中央にギアポジションインジケーター、時計、オド&ツイントリップを表示する液晶表示を持ち、外周にアナログ式スピードメーターを持つメーター。ギアポジション表示が便利!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2020/05/16/09e657595bde1654944c66ca8900e2964b5bb455_xlarge.jpg)
中央にギアポジションインジケーター、時計、オド&ツイントリップを表示する液晶表示を持ち、外周にアナログ式スピードメーターを持つメーター。ギアポジション表示が便利!
![画像: カブならではのシーソー式チェンジペダルは、つま先方向に踏んでシフトアップ、カカト方向に踏んでシフトダウン。停車時のみ4速の次にニュートラルに入るロータリー式となる。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2020/05/16/8a0f4c0111815a724f5a0cb932856003a418b849_xlarge.jpg)
カブならではのシーソー式チェンジペダルは、つま先方向に踏んでシフトアップ、カカト方向に踏んでシフトダウン。停車時のみ4速の次にニュートラルに入るロータリー式となる。
![画像: 生産国のタイで企画がスタートしたC125は、現地での超高級モデル。結果、日本仕様もあわせ、キーレスエントリーが装備された。ボタンひとつでシートオープン、アンサーバック機能つき。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2020/05/16/ff55ab286f079d6f9ffa7e7b6d0e1e4f6e23da5d_xlarge.jpg)
生産国のタイで企画がスタートしたC125は、現地での超高級モデル。結果、日本仕様もあわせ、キーレスエントリーが装備された。ボタンひとつでシートオープン、アンサーバック機能つき。
![画像: 本誌スタッフでありモデル、木川田ステラ。愛車はヤマハのドラッグスタークラシックで、キャンプ女子でもある。「キャンプ好きにもスーパーカブのオーナーさん、多いんですよ」。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2020/05/29/cc2a680053afa138135c0687008d6ae5a5218a98_xlarge.jpg)
本誌スタッフでありモデル、木川田ステラ。愛車はヤマハのドラッグスタークラシックで、キャンプ女子でもある。「キャンプ好きにもスーパーカブのオーナーさん、多いんですよ」。
![画像: クロスカブ110に続き、タンデムステップは標準装備。でも、タンデム用のシートはオプション設定。今回タンデムもしましたが、すごく乗り心地のいいスクエア形状のリアシートでした。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2020/05/16/97e2961fa06f5b4f7cbbfbafcd02e421ca28be87_xlarge.jpg)
クロスカブ110に続き、タンデムステップは標準装備。でも、タンデム用のシートはオプション設定。今回タンデムもしましたが、すごく乗り心地のいいスクエア形状のリアシートでした。