キャンプ道具を揃えてみたはいいものの、バイクに載せられない――。周りのキャンプライダーよりも荷物が多く感じる――。そんな人へ向け、お手軽にキャンプ道具をコンパクトにする方法をまとめました。
文・写真:西野鉄兵

キャンプ道具はなぜ増えてしまうのか?

「キャンプ道具が多い、大きい、重い」と感じる時期は、複数回訪れるものだと思っています。

1回目は、キャンプを始めようと思い、道具を揃えたとき。とくに僕の場合は、貧乏学生の頃にキャンプを始めたため、安いアイテムしか買えず、ひとつひとつの道具が大きいものばかりとなってしまいました。

お金をためてそれをコンパクトな用品に換装していく作業は大変だったけど、道具がグレードアップしていくので楽しくもありましたね。

画像: 学生時代の阿蘇でのキャンプ。初めて買ったホームセンターの格安テントが壊れたので、新たに買った2代目ホームセンター格安テント。このときは荷物はまだまだ多かったです。

学生時代の阿蘇でのキャンプ。初めて買ったホームセンターの格安テントが壊れたので、新たに買った2代目ホームセンター格安テント。このときは荷物はまだまだ多かったです。

2回目は、新たなアイテムに手を出し始めたとき。いまではAmazonをはじめ、安いアウトドア・グッズが簡単に手に入る時代です。

とりあえずいいな、と思ったものをポチってしまい、あんまり使わないものが増えるなんてことも(僕自身、何度も繰り返しています。汗)

ちなみに、こちらが僕の標準的なキャンプ道具になります。

画像: ちなみに、こちらが僕の標準的なキャンプ道具になります。

【キャンプツーリング 持ち物リスト 春~秋Ver.】 
★キャンプで必ず持っていきたいもの
・テント
・テントのポール
・ペグ
・グランドシート
・シュラフ(寝袋)
・エアーマット
・ストーブ(煮炊き用の火器)
・ランタン
・ヘッドライト
・食器類(鍋・フライパン・シェラカップ)
・ナイフやハサミ、マルチツール
・タオル
 
★キャンプであると便利なアイテム
・椅子
・テーブル
・焚き火台
・ライター・チャッカマン
・着火剤
・軍手
・うちわ
・まな板
・調味料
・水筒と水袋
・保冷バッグ
 
・トイレットペーパー
・キッチンペーパー
・ウエットティッシュ
・デオドラントシート
・洗面用具(歯磨きセット・ひげそりなど)
・虫よけスプレー
・かゆみ止め
・ばんそうこうなど救急キット
 
・シュラフカバー
・サンダル
・折り畳み傘
・エコバッグ
・ロープ
・ストレッチコード
 
 
★電子機器類
・モバイルバッテリー
・スマホの充電ケーブル
・カメラ
・ラジオ
 
★衣類
・着替え(下着と靴下、Tシャツなど)
・防寒着
・レインスーツ
・バッグのレインカバー
・(メガネ)
・(コンタクトレンズ用品)
 
★その他、ツーリング時にあると便利なもの
・地図
・筆記用具
・ボディバッグ
 
(※お財布やスマホ、免許証などマストのものは記しておりません。お忘れなく~!)

多く感じたかもしれませんが、容量59Lのバッグに収まるので、まあ標準的からやや少なめかと自分では思っています。

今回はいろいろ試す中で、レギュラーの座をがっちりと勝ち取ったコンパクトなアイテムを8つ紹介します。

ベテランキャンプライダーさんなら「知ってるよ」という道具や知識だと思いますので、これからキャンプを始める方へ向けて、解説していきますね!

① テーブルは「ローテーブル」がコンパクト

画像: ① テーブルは「ローテーブル」がコンパクト

テーブルはキャンプを始めたばかりの頃は持っていませんでした。椅子を使うようになってから増えた道具です。しかし、これが加わると急にパッキングが嵩張り始めました。

そこで現在メインで使っているのは、Amazonで見つけた「FLYFLYGO」というメーカーのローテーブル。

画像: 素材:アルミ/展開サイズ:長さ35×幅25×高さ10cm収納サイズ:長39×幅15cm:重量:590g(収納ケース含む)/負荷重量:約10kg

素材:アルミ/展開サイズ:長さ35×幅25×高さ10cm収納サイズ:長39×幅15cm:重量:590g(収納ケース含む)/負荷重量:約10kg

このタイプのテーブルのメリットは、収納時に板状になるということ。

画像: 一番右が「FLYFLYGO」のローテーブル。

一番右が「FLYFLYGO」のローテーブル。

そのかわり、組み立て時の高さが低いのがデメリット。

画像: 一番右が「FLYFLYGO」のローテーブル。収納性が高いかわり、組み立て時もコンパクト。

一番右が「FLYFLYGO」のローテーブル。収納性が高いかわり、組み立て時もコンパクト。

しかし、ファミリーキャンプに持っていくような立派なアウトドアチェアは、バイクではなかなか携行できません。

だからコンパクトな椅子との相性はいいんです。また、座椅子タイプや、椅子を持たずレジャーシートやマットに座るキャンプの場合も使えます。お花見でも便利でしょう。

② 料理に凝らなければ、刃物類は「マルチツール」で代用可能

僕のキャンプツーリングの楽しみ方は、キャンプ2割・ツーリング8割という場合が多くなっています(これは人それぞれなので、楽しみ方が違うという人は読み飛ばしてください)。

料理は、ほとんど簡単なものしか作りません。以前はしっかりとした単機能のナイフを携行していた時期もありましたが「あんまり使っていない」ということに気づきました。

なので近ごろ刃物類はマルチツールにまかせっきりです。

【レザーマン】

画像: 【レザーマン】

このレザーマンは海外通販で安く売っていたので試しに買ったもの。実際によく使うのは、ブレード(ナイフ)。次いでときどきプライヤーといった感じで、ほかの機能はけっこう持て余しています。

 
【ビクトリノックス】

より使用頻度が高いのが、ビクトリノックス「ハントマン」。僕の場合、ソロキャンプのときに使う刃物類は主にこれひとつ。

ハントマンは10年以上使っています。買うときは、機能とサイズをかなり吟味しました。そのおかげで、いまでも大満足。

マルチツールを選ぶ際、ハサミが付いているものをおすすめしたいです。

画像: 【ビクトリノックス】

さまざまな機能が備わる中、ハサミの使う頻度がもっとも高い。僕の場合は、次いで大きいブレード、栓抜き、コルク抜き、格納されているピンセットと続きます。

缶切りを使うことはあまりありませんが、栓抜きとコルク抜きは、あってよかった! と思うことがしばしば。仲間のキャンパーが高級ワインを持ってきたはいいけど、コルク抜きを忘れたなんてことがありました。飲めないと切ないですからね。

画像: キャンプのときは紐をつけて首からぶら下げています。そのまま使うと、すぐ紛失して慌てるので。

キャンプのときは紐をつけて首からぶら下げています。そのまま使うと、すぐ紛失して慌てるので。

ビクトリノックス「ハントマン」はコンパクトかつ何かと便利なので、キャンプ以外のツーリングや海外旅行などで携行することもあります。

③ ランタンのトレンドは、コンパクトな「充電式LEDランタン」

僕のランタン歴は、巨大な電池ランタン→ガスランタン→乾電池のLEDランタンという感じでした。

そんな変遷を経て、いま愛用しているのが「充電式LEDランタン」です。

スマホの充電に不可欠なモバイルバッテリーを持つようになって、この充電式という選択肢が生まれました。

とくに「GOAL ZERO」(ゴールゼロ)というメーカーの「ライトハウス マイクロ フラッシュ」は、ここ数年入手したキャンプ道具の中で一番のお気に入り。

画像: ③ ランタンのトレンドは、コンパクトな「充電式LEDランタン」

とにかく小さい! それでいて、明るさも充分すぎるほどで、1充電あたりの点灯時間も長い(最長170時間)。

画像: コンパクトなボディからは想像できないほど明るい。

コンパクトなボディからは想像できないほど明るい。

画像: 「ライトハウス マイクロ フラッシュ」はフラッシュ機能(ペンライト機能)も搭載。電池残量インジケーターも備わっていて安心です。

「ライトハウス マイクロ フラッシュ」はフラッシュ機能(ペンライト機能)も搭載。電池残量インジケーターも備わっていて安心です。

画像: 充電はUSB。充電中の点灯も可能。

充電はUSB。充電中の点灯も可能。

Amazonでは販売~完売を繰り返している模様。価格の変動の幅も大きい人気製品となっています。

④ 水筒やウォータータンクは、折りたためるものが嵩張らない

キャンプ場に泊まる際は必ずしも必要ではないウォータータンク。だけど、どんなミニマムなパッキングのときも僕はこれを持っていっています。

画像: EVERNEW(エバニュー)「ウォーターキャリー 2L」

EVERNEW(エバニュー)「ウォーターキャリー 2L」

というのも、まったく荷物にならないから!

キャンプ場とはいえど、やはり手元にいつでも使える水があるというのは便利です。

エバニュー「ウォーターキャリー」の使用歴は5年ほど。100円ショップの製品などを使っていたこともありますが、容量が少なかったり水漏れしたりとやはり満足できるものではありませんでした。

その点、さすがはエバニュー。弁もしっかりと締まり、本体の強度も高い。さらに水を入れたとき、立てて置いておけるというのが魅力です。

欠点は、中が乾かしにくいこと。これはいまだにいい解決策を見出せていませんが、水しか入れなければ、何度もゆすげばいいか、と割り切っています。

画像: ④ 水筒やウォータータンクは、折りたためるものが嵩張らない

あと当然ですが、ツーリングの途中で湧水スポットを見つけ、水を汲むと一気に荷物が膨らみます。けど、何かしら水筒を持っていなければ汲めませんからね!

This article is a sponsored article by
''.