鮎沢PA(下り)は、大井松田から「左ルート」を選ばなければ入れない
SA・PAのレストランやフードコートはおしなべて割高なことが多く、プライベートでは高速道路に乗る前に食事をとるようにしている編集部員・西野です。
ただ、場所によっては、お腹が空いたときにあえてSA・PAを目指すことも。今回はそのうちのひとつ、東名高速の鮎沢PA(神奈川県)の魅力を紹介します!
好みは人それぞれ。「大型SAのフードコートが好きだよー」って人も多いでしょう。
僕の好きなSA・PAの基準は、メシが安いこと&量が多いこと。これに尽きます。さらに加えるなら、規模が小さいこと(歩くの面倒だから)。
それらすべてを兼ね備えている、僕の理想ともいえるパーキングエリアが、東名高速「鮎沢PA」です。
ところで「鮎沢」を何と読みましたか?「あゆさわ」ではなく、「あゆざわ」です。正しく「あゆざわPAに入ろう」と言ってくる人は、「こやつ、できる……さてはクロウトだな」と思います。
上り線は東名高速を走っていれば誰でも入れます。ツウなのは、下り線。下りの鮎沢PAは、大井松田~御殿場間の「左ルート」を選ばないと入れません。
一般的に「右ルート」の方がハイペースなので、これまで鮎沢PA(下り)の存在に気づかなかった方もいるかもしれませんね。
鮎沢PAの魅力
こちらが下り線の鮎沢PA。トラックがいっぱい、プロ御用達。ガソリンスタンドもあるメジャーな足柄SAの約10km手前なので、一般の観光客には、スルーされがち。
しかし、ここがポイント。僕の経験上、メジャーで大規模なSAの前後にあるPAには、こんな嬉しいシステムがあったりするのです。
ご飯・味噌汁おかわり自由!!
ご飯・味噌汁が付いた定食に限ります。僕がよく食べているのがこちらの豚汁定食。
豚汁はおかわりできないのですが、そもそも器が大きい。ちなみにご飯のお茶碗も大きく、おかわりなしでも充分なほど。感覚としてざっくり1合弱くらい。
しかもなぜだか、おかわりをすると、一杯目以上によそってくれます。それに気づいてから、おかわりは「少な目でお願いします」と申告することも。
730円という値段だけ見ると安く感じないかもしれませんが、空腹時でも100%お腹いっぱいなれる。まあ、何とも気前がいい。もし編集部のそばにあれば、週3は行っちゃいますね。
食堂のメニューはご当地料理を推すことなく、まるで街の定食屋さんのよう。それが逆に好きなんですよ。
お腹いっぱい食べられて、トラックも駐めやすいから、プロドライバーの方々にも愛されているんでしょうね。
ちゃんとお土産も買えますよ。東京から静岡くらいまでのお菓子を手広くカバーしています。
丹沢あんぱんは、地元じゃ知らない人はいない「オギノパン」の名物。自分で食べるのはもちろん、お土産としても喜ばれること間違いなし!
さらにこの「下り」には、アウトドアブランド・モンベルのポップアップストアもあります。
じつは景色もいい。富士山がドーンとトラック越しに眺められます。
もちろんバイク専用の駐輪スペースもあり。撮影したのは、2月の平日の朝7時。ライダーは僕ひとり。バイクだと「右ルート」を選ぶ人が多いでしょうからね。ある意味、ライダーにとっても穴場です。
ひとつ冬限定の注意点を。鮎沢PAは、東名全線でも足柄SAや愛鷹PAと並んでトップレベルに寒い。天気が悪い日はのんびりしていると雪が降りだすこともあるので、お気をつけて!