抜群の軽快さと快適クルーズ性の好バランス

走り出した瞬間、「空気圧高過ぎ?」と思ったほど軽快なハンドリング。

特に30㎞/h以下の低速域ではニンジャ1000の車重を感じさせず、渋滞で発進停止を繰り返す状況や細い路地の右左折も車重を感じさせずに自由自在に扱える。

路面の縦溝の影響も受けにくいから、ストリート適性は文句なしに高い。

画像: テスト車はニンジャ1000。GTⅡには重量車用にカーカスを強化し、製品名末尾に(A)が付く仕様もあるが、ニンジャは装備重量230㎏台なので通常仕様をチョイス。 スポーツタイヤとは違って温度依存性が小さく、タイヤの暖まりや路面温度をさほど気にせず走り出せる。ツーリングユースでは絶対的なグリップよりも重要な性能だと思う。 価格:オープン

テスト車はニンジャ1000。GTⅡには重量車用にカーカスを強化し、製品名末尾に(A)が付く仕様もあるが、ニンジャは装備重量230㎏台なので通常仕様をチョイス。
スポーツタイヤとは違って温度依存性が小さく、タイヤの暖まりや路面温度をさほど気にせず走り出せる。ツーリングユースでは絶対的なグリップよりも重要な性能だと思う。
価格:オープン

この軽快性は速度が高まるにつれて薄くなり、高速道路クルージングではツーリングタイヤらしい落ち着いた直進安定性になる。

荒れた路面や高架の継ぎ目をバンクしたまま通過しても弾かれる度合いが少なく、ブレーキを掛けたまま減速帯を通過した際の衝撃吸収性にも優れていて上質な乗り心地。

クイックなレーンチェンジではフロントの反応が少し遅れる傾向があるが、逆に言えば神経質さがないのでツーリングシーンで疲れない。

画像: スポーツツーリングタイヤとして10年に登場したエンジェルSTは素直なハンドリングと耐摩耗性の高さで大好評を博し、14年にGTへと進化。2019年春登場の最新モデルがGTⅡだ。

スポーツツーリングタイヤとして10年に登場したエンジェルSTは素直なハンドリングと耐摩耗性の高さで大好評を博し、14年にGTへと進化。2019年春登場の最新モデルがGTⅡだ。

路面状態のいい峠道(気温26℃、路面温度35℃)をやや飛ばし気味のペースで走り込んでみたが、ステップから火花が散るバンク角でも安定感が高く、ライントレース性も良好。

2速ホールドで強いエンジンブレーキ、フル加速を繰り返してもグリップ力に不満はない。

荷重移動を積極的に使って走っても反応は穏やかで、スポーツタイヤのようにグリグリ向きを変える旋回特性ではなく、ライン上をサラリと撫でるようにトレースしていく。

しかも手応えが変化しないので安心感が高く、流しているつもりでも結構なペースで走れてしまう。

エキサイティングさには欠けるが、長時間ライディングでは疲労が抑えられる特性だ。

こうしたライダーに優しい性格はツーリング指向のライダーに大歓迎されるはず。

よりスポーツ性を望む人には、同社を代表する『ディアブロ』シリーズがあるのだから。

画像1: 【タイヤインプレ】ピレリ「エンジェル GT Ⅱ」軽快感抜群! 長距離走行でも疲れにくいバランスのいいツーリングタイヤ

フロントはスーパーバイクレースのインターミディエイト(濡れた路面用タイヤ)からフィードバックされたデザインに一新された。

画像2: 【タイヤインプレ】ピレリ「エンジェル GT Ⅱ」軽快感抜群! 長距離走行でも疲れにくいバランスのいいツーリングタイヤ

リアも中央部に2本のストレートグルーブを入れて排水性を向上。

リアにはデュアルコンパウンドを採用し、耐摩耗性とコーナリンググリップを両立している。

画像: 交換作業はいつものように数万本のタイヤ交換実績を持つスペシャルパーツ忠男に依頼。同店ではタイヤ代のほかにエアバルブも新品にし、タイヤ交換とバランス取りの工賃、廃タイヤ処分料一式で5万6500円(10%税込)とのこと。

交換作業はいつものように数万本のタイヤ交換実績を持つスペシャルパーツ忠男に依頼。同店ではタイヤ代のほかにエアバルブも新品にし、タイヤ交換とバランス取りの工賃、廃タイヤ処分料一式で5万6500円(10%税込)とのこと。

ANGEL GT Ⅱ 対応サイズ
[FRONT]
120/60ZR17
120/70ZR17※
120/70R19
[REAR]
190/50ZR17※
190/55ZR17※
180/55ZR17※
170/60ZR17
170/60R17
160/60ZR17
150/70ZR17
※商品の詳細はメーカーWebサイトをチェック!

画像3: 【タイヤインプレ】ピレリ「エンジェル GT Ⅱ」軽快感抜群! 長距離走行でも疲れにくいバランスのいいツーリングタイヤ

テスター太田安治の欲張りリクエスト

縦溝が入ったトレッドデザインで他のタイヤとの違いが一目瞭然なのが嬉しい。

個人的にはもう少しフロントの応答性が高いほうが好みだけど、常識的なツーリングペースならこのほうが疲れないので万人受けするはず。

文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:梅本まどか

This article is a sponsored article by
''.