新型アフリカツインは、これまで同様スタンダードとアドベンチャースポーツの2本立て。ここでご紹介するスタンダードはこれまで以上にオフロードでの走りを追求した、スポーツ志向の進化を遂げている。早速気になる詳細をチェックしていこう。

扱いやすさを重視したビッグオフローダー、CRF1100L Africa Twin

新型アフリカツインシリーズは、低中域のトルクアップと高速巡航時のゆとりを求めて排気量が1082㏄にアップされた。

フレームは軽快さ向上のため、従来モデルより、ステアリングステム周りやスイングアームピボットの周辺で、よりしなやかにたわむ剛性バランスとしつつ、メインフレームの片側アンダーパイプを分割式から固定式に変更して、剛性の核をしっかりと確保している。

画像: 最高出力:102PS/7500rpm 最大トルク:10.7㎏-m/6250rpm 税込価格:161万7000円/DCT仕様は172万7000円 発売日:2020年2月14日

最高出力:102PS/7500rpm
最大トルク:10.7㎏-m/6250rpm
税込価格:161万7000円/DCT仕様は172万7000円
発売日:2020年2月14日

また、新型はシートフレームなどのリア部分をアルミの分割式とした。前後サスはホイールで従来より40㎜ほどトラベル量を縮めた分、シート高はおさえられている。

これがスタンダードなアフリカツインのあらましだが、見た目の印象としては、ひとまわり以上小柄になった印象。もう巨漢しか操れないビッグオフではない。

取り回しやすさを重視したフルモデルチェンジなのだ。

開発者VOICE

画像1: 新型アフリカツインのスタンダードモデルはオフロード性能を追求! ホンダ「CRF1100L Africa Twin」を解説

森田健二氏

二輪事業本部 
ものづくりセンター
商品開発部 商品開発1課 技師

目的を絞ってそれぞれのキャラを設定しました!

スタンダードにビッグタンクのアドベンチャースポーツと、2モデルをラインアップするのは従来型と同じですが、せっかく2モデル用意するのだから、アフリカツインの魅力である「オフロードでのファンライド」と「旅」をそれぞれがもっと楽しめるマシン造りにしたらどうだろう、ということで今回の新型を開発しました。

エンジンは「もうちょっとパワーが欲しい」という声にお応えして、ちょうどいいパワーが確保できる排気量としています。

ただ、ひと目でアフリカツインと分かるルックス、オフロード性能、スリムな車体といった「アフリカツインらしさ」はしっかりキープした上での進化です。

楽しみにしていてください。

ホンダ「CRF1100L Africa Twin」「CRF1100L Africa Twin Dual Clutch Transmission」の主なスペック

※【 】内はDCT仕様車
全長×全幅×全高:2,310×960×1,355mm
ホイールベース:1,560mm
最低地上高:210mm
シート高:830mm(ローポジションは810mm)
車両重量:226kg【236kg】
エンジン形式:水冷4ストOHC4バルブ並列2気筒
総排気量:1,082cc
ボア×ストローク:92.0×81.4mm
圧縮比:10.1
最高出力:75kW(102PS)/7,500rpm
最大トルク:105N・m(10.7kgf・m)/6,250rpm
燃料タンク容量:18L
変速機形式:常時噛合式6段リターン【電子式6段変速(DCT)】
キャスター角:27.30゜
トレール量:113mm
タイヤサイズ(前・後):90/90-21M/C 54H・150/70R18M/C 70H
ブレーキ形式(前・後):ダブルディスク・シングルディスク

ライディングポジションと足つき性をチェック!
身長:176cm 体重:68kg

画像: ライディングポジションと足つき性をチェック! 身長:176cm 体重:68kg

シート高が低くなっているだけでなく、車体全体が低くなっているのでまたがりやすい。身長160cmクラスのライダーでも足つき性に不自由はなさそうだ。小型のスクリーンは視界を妨げないので、目の前の景色が広く感じる。

DETAILS 各部をチェック!

フレームは新作で、シートは幅を約20㎜スリムとして足を下ろしやすく、スタンディングをしやすく、足つき性を向上させた。

画像: 6.5インチのTFTパネルと液晶表示の組み合わせ。メーター機能は65ページのアドベンチャー仕様と同じで、こちらもタッチパネル式。

6.5インチのTFTパネルと液晶表示の組み合わせ。メーター機能は65ページのアドベンチャー仕様と同じで、こちらもタッチパネル式。

画像: IMU姿勢制御をベースとしたABSは、オフロード走行にも対応するON/OFF切り替え、オンorオフロードABSモードも選択可能。

IMU姿勢制御をベースとしたABSは、オフロード走行にも対応するON/OFF切り替え、オンorオフロードABSモードも選択可能。

画像: スタンダードのヘッドライトはコーナリングランプ非装備。スクリーンも固定式のショートタイプになる。

スタンダードのヘッドライトはコーナリングランプ非装備。スクリーンも固定式のショートタイプになる。

画像: 500gの軽量化となるモトクロッサーCRF450Rと同じアルミスイングアームを新採用。リアサス配置やマウント方式も変更された。

500gの軽量化となるモトクロッサーCRF450Rと同じアルミスイングアームを新採用。リアサス配置やマウント方式も変更された。

画像: スタンダード車もMTとDCTの2本立て。MT用にクイックシフターもオプションで用意。ユーザーはMTとDCT、ほぼ半々だという。

スタンダード車もMTとDCTの2本立て。MT用にクイックシフターもオプションで用意。ユーザーはMTとDCT、ほぼ半々だという。

ホンダ 公式サイト

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