1909年、初めての国産のオートバイが誕生した。それから100年以上、あまたのモデルが世に出て、愛され、そして消えて行った。時代時代で光を放ったオートバイたち…。今となっては、もう写真でしか見ることができない車両もある。そんな、日本が誇るオートバイの歴史を紐解いていこう。「果たしてあなたは何台のオートバイを知っているだろうか?」

ヤマハRZ50 1981年6 月

画像: ●水冷2スト・ピストンリードバルブ単気筒●49cc●7.2PS/9000rpm●0.62kg-m/8000rpm●75kg●2.50-18・2.75-18●17万6000円

●水冷2スト・ピストンリードバルブ単気筒●49cc●7.2PS/9000rpm●0.62kg-m/8000rpm●75kg●2.50-18・2.75-18●17万6000円

50ccクラス初となる水冷エンジンは、安定した吸入気が得られる吸気デバイスYEISを装備し、90km/hに迫るトップスピードと好燃費を両立した2ストピストンリードバルブの単気筒。タービン型キャストホイールにカンチレバー型モノクロスサスペンション、本格的ダブルクレードルフレームなど、車体の仕上がりも本格的で、人気を博した。

ホンダ CBX400F 1981年11月

画像: ●空冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒●399cc●48PS/11000rpm●3.4kg-m/9000rpm●173kg●3.60-18・4.10-18●48万5000円(単色47万円)

●空冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒●399cc●48PS/11000rpm●3.4kg-m/9000rpm●173kg●3.60-18・4.10-18●48万5000円(単色47万円)

クラス唯一のDOHC4バルブは、中空カムシャフトやオイルリザーバータンクを装備し、パワーも当時最強の48PS。インボードディスクブレーキやアルミ鋳造スイングアーム、セミエアサスなど車体の完成度も高く、テールとウインカーを一体化したコンビランプなど、デザインでもライバルをリードした。

カワサキ Z400FX[E4] 1981年10月

画像: ●空冷4ストDOHC2バルブ並列4気筒●399cc●43PS/9500rpm●3.5kg-m/7500rpm●192kg●3.25-19・3.75-18●43万5000円

●空冷4ストDOHC2バルブ並列4気筒●399cc●43PS/9500rpm●3.5kg-m/7500rpm●192kg●3.25-19・3.75-18●43万5000円

当時の400ccではまだまだ珍しい4気筒エンジンを搭載しており、しかも走り・スタイル共に極めてスポーティなことで人気だったZ400FX。フルトランジスタ点火やフロントセミエアサス、チューブレスタイヤなど充実の装備が与えられ、歴代モデルの中でも人気が高いのがこのE4型だ。

ホンダ モトコンポ 1981年11月

画像: ●空冷2スト・ピストンリードバルブ単気筒●49cc●2.5PS/5000rpm●0.38kg-m/4500rpm●42kg●2.50-8・2.50-8●8万円

●空冷2スト・ピストンリードバルブ単気筒●49cc●2.5PS/5000rpm●0.38kg-m/4500rpm●42kg●2.50-8・2.50-8●8万円

背の高いトールボーイデザインを採用し、当時爆発的な人気となった乗用車・シティのオプションとしても設定された、超コンパクトなスクーター。上面がフラットになる折り畳みハンドルや収納式シート、ガソリンやオイルが漏れ出さない燃料配管など、シティのトランクに積載することを前提にした設計だ。

ヤマハ XJ650ターボ 1982 年

画像: ●空冷4ストDOHC2バルブ並列4気筒●653cc●90PS/9000rpm●8.33kg-m/7000rpm●230kg●3.25-19・120/90-18●輸出車

●空冷4ストDOHC2バルブ並列4気筒●653cc●90PS/9000rpm●8.33kg-m/7000rpm●230kg●3.25-19・120/90-18●輸出車

世界初のキャブレターターボシステムを搭載し、三菱重工製のタービンをクランクケース後方に配置。二重の安全機構を採用し、インジェクションに劣らないポテンシャルを発揮した。メーターパネル中央には電気式ブースト計を配置し、各種インジケーターにはカラー液晶を採用。

※諸元の並び順●エンジン形式●総排気量●最高出力●最大トルク●車両重量●前・後タイヤサイズ●価格(発売当時)

画像: ヤマハ XJ650ターボ 1982 年

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画像: www.autoby.jp
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