1978 年 CBX 1978 年

●空冷4ストDOHC4バルブ並列6気筒●1047cc●105PS/9000rpm●8.6kg-m/8000rpm●247kg●3.50-19・4.25-18●輸出車
当時人気絶頂だったZ1000を上回るべく登場。往年のGPレーサーRC166を模した6気筒エンジンはオーバー100PSを達成。モーターのような回転フィールとジェット機のような排気音で人気を集めた。背面ジェネレーターやジュラルミン鍛造パーツなどの軽量コンパクト化技術は、後のマシン開発に多大な影響を与えた。
カワサキ Z1300 1978 年

●水冷4ストDOHC2バルブ並列6気筒●1286㏄●120PS/8000rpm●11.8㎏-m/6500rpm●296㎏●110/90-18・130/90-17●輸出車
78年の西ドイツ・ケルンショーで世界のフラッグシップとなるべく登場したキング・オブ・Z。水冷DOHC6気筒エンジンは、幅を抑えるためにロングストローク設定で、シリンダーピッチも極力抑えている。120PSの最高出力を発生し、乾燥重量279kgの巨体を最高速220km/h・ゼロヨン11秒7で走らせた。
カワサキ KL250 1977年11月

●空冷4ストOHC2バルブ単気筒●246cc●21PS/8000rpm●2.1kg-m/6500rpm●125kg●3.00-21・4.00-18●27万円
カワサキ初の4スト・トレールモデル。軽量コンパクトなエンジンはロードスポーツのZ200用の空冷シングルをベースに排気量をアップしたもので、ねばり強い特性を発揮。車体関係にはモトクロッサーKXの技術が生かされていることもあって、オフロードでの走破性は高く評価された。
カワサキ Z1R 1978 年

●空冷4ストDOHC2バルブ並列4気筒●1015㏄●90PS/8000rpm●8.7㎏-m/7000rpm●246㎏●3.50-18・4.00-18●輸出車
Z1000をベースにしたスペシャルモデル。曲線で構成されたボディラインを持っていたZ1系のデザインとは180度趣を異にする、ビキニカウルを装着した直線基調のカフェレーサー風スタイルが欧州を中心に大ヒット。その後現代に至るまで、カワサキ製スポーツ車のデザインに影響を与え続けているモデルである。
カワサキ KH90 1977年 6月

●空冷2スト・ロータリーディスクバルブ単気筒●89cc●10.5PS/7500rpm●1.0kg-m/7000rpm●96kg●2.50-18・2.75-18●14万5000円
SS90から発展。ロングストローク設定のエンジンは10.5PSの高出力を発生し、このクラスとしては豪華な前後ディスクブレーキも装備。
※諸元の並び順●エンジン形式●総排気量●最高出力●最大トルク●車両重量●前・後タイヤサイズ●価格(発売当時)

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