1909年、初めての国産のオートバイが誕生した。それから100年以上、あまたのモデルが世に出て、愛され、そして消えて行った。時代時代で光を放ったオートバイたち…。今となっては、もう写真でしか見ることができない車両もある。そんな、日本が誇るオートバイの歴史を紐解いていこう。「果たしてあなたは何台のオートバイを知っているだろうか?」

ホンダドリームCL72 スクランブラー1962 年1月

画像: ●空冷4ストOHC2バルブ並列2気筒●247cc●24PS/9000rpm●2.06kg-m/7500rpm●153kg●3.00-19・3.50-19●18万9000円

●空冷4ストOHC2バルブ並列2気筒●247cc●24PS/9000rpm●2.06kg-m/7500rpm●153kg●3.00-19・3.50-19●18万9000円

1960年に登場したCB72をベースに、不整地走行に対応させたスクランブラー仕様。アップハンドル&アップマフラーの採用だけでなく、バックボーン形式だったフレームが、専用のシングルクレードルフレームに変更されている。エンジンもメカニズム自体はCBと共通だが、フレームの違いからクランクケース形状が異なるなど、CBとの相違点は意外なほど多岐に渡る。

カワサキ カワサキ500メグロK2 1965 年

画像: ●空冷4ストOHV並列2気筒●496cc●36PS/6500rpm●4.2kg-m/5500rpm●NA●NA●29万5000円

●空冷4ストOHV並列2気筒●496cc●36PS/6500rpm●4.2kg-m/5500rpm●NA●NA●29万5000円

川崎目黒製作所の倒産後、カワサキの傘下となったメグロブランドで発売されたモデル。メグロ時代から3馬力のパワーアップがなされ、4.2kg-mの最大トルクも当時の国産車としては最高。カタログデータでは最高速165km/hを誇る、当時数少ない国産大排気量車として君臨。この後、Wシリーズに発展することになる。

ホンダ ドリームCB450 1965 年 4月

画像: ●空冷4ストDOHC2バルブ並列2気筒●444cc●43PS/8500rpm●3.82kg-m/7250rpm●187kg●3.25-18・3.50-18●26万8000円

●空冷4ストDOHC2バルブ並列2気筒●444cc●43PS/8500rpm●3.82kg-m/7250rpm●187kg●3.25-18・3.50-18●26万8000円

当時スポーツバイクの最高峰だった650ccクラスの英国車に対抗すべく開発された。エンジンの排気量は450ccと小さかったが、それを補うため当時市販車では珍しかったGPレーサー譲りのDOHCを採用した。輸出用180度クランクのタイプⅠと、国内用360度クランクのタイプⅡが存在する。

東京発動機 トーハツスポーツLD-3 1961年

画像: ●空冷2スト並列2気筒●124cc●13PS/8200rpm●16万円●最高速:120km/h

●空冷2スト並列2気筒●124cc●13PS/8200rpm●16万円●最高速:120km/h

2キャブ・パラレルツインを鋼板バックボーンフレームに搭載。高速時、タンクに伏せた場合の腕の位置を考慮して、13L容量の燃料タンクは上部の幅を狭くしてある。

ホンダ モンキーZ100 1961年

画像: ●空冷4ストOHV2バルブ単気筒●49cc●4.3PS/8500rpm●0.33kg-m/8000rpm●−●4.00-5・4.00-5●未発売

●空冷4ストOHV2バルブ単気筒●49cc●4.3PS/8500rpm●0.33kg-m/8000rpm●−●4.00-5・4.00-5●未発売

60年代初頭、多摩テックで、手軽にエンジン付きの乗り物を経験してもらうために作られたのがルーツ。ごく少数が生産されたのみ。

※諸元の並び順●エンジン形式●総排気量●最高出力●最大トルク●車両重量●前・後タイヤサイズ●価格(発売当時)

画像: ホンダ モンキーZ100 1961年

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画像: www.autoby.jp
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