ヤマハYDS-1[スポーツ250S] 1959 年9 月

●空冷2ストピストンバルブ並列2気筒●246cc●20PS/7500rpm●1.9kg-m/6000rpm●138kg●3.00-18・3.00-18●18万5000円
現代まで隆盛を誇る国産スーパースポーツバイクの方向を決定づけた歴史的な1台。YD系のエンジンから発展した、最高出力20PSとパワフルな2ストローク並列2気筒エンジンを、近代的な鋼管クレードルフレームに搭載。5速ミッションも採用され、ロードレースにおいても大活躍した。登場時にはスポーツ250Sという車名だったが、すぐにYDS-1に改称された。
ホンダベンリィCB92 1959 年

●空冷4ストOHC2バルブ並列2気筒●124.67cc●15PS/10500rpm●1.06kg-m/9000rpm●110kg●2.50-18・2.50-18●15万5000円
車体こそ実用車的な雰囲気を残すプレスバックボーンフレームだったが、1万回転以上回るエンジンで最高速130km/hをマークし、浅間火山レースではホンダワークスマシンに勝利するなど、当時のライダーたちの憧れとなったスポーツモデル。車名に初めてCBを冠したことでも知られる。
ヤマハ YD-1 1957年 4月

●空冷2スト並列2気気筒●247cc●14.5PS/6000rpm●1.9kg-m/4000rpm●140kg●18万5000円
ヤマハ初の2気筒エンジンを搭載して、スポーティなイメージを強く印象づけたモデル。海外メーカーの影響を強く受けたモデルが多かったこの時代の日本車にあって、オリジナリティを追求することに重点が置かれた。開発もエンジニアリングよりデザイン先行で進められた結果、美しいスタイルと共に、日本人の体格に合わせたコンパクトで乗りやすいボディサイズが採用されている。
中日発動機 中日サンケイDHa 1958 年

●空冷2スト単気筒●124cc●5.5PS/4500rpm●0.71kg-m/3500rpm●97kg●2.75-24・2.75-24●7万5000円
名古屋にあった中日発動機が販売していたモデル。ボア52mm×ストローク58mmの124cc2ストエンジンを搭載、ミッションは2速とオーソドックス。
東京発動機 トーハツアローLA 1958 年

●空冷2スト単気筒●123cc●8PS/5000rpm●-●130kg●2.75-24●12万9000円
パイプとプレス部材を組み合わせたフレームに、セルダイナモ付き123ccエンジンを搭載。スピードによって針の色が変わるカメレオン式スピードメーターを装備していた。
※諸元の並び順●エンジン形式●総排気量●最高出力●最大トルク●車両重量●前・後タイヤサイズ●価格(発売当時)

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