風を切って走る爽快感はオートバイの大きな魅力だが、これにサイドカーをプラスすることで、バイクとはまた違った贅沢な走りを楽しむことができる。そんなサイドカー製造の名門であるサクマエンジニアリングの最新作、「イオタ3サイドカー」に試乗してみたぞ!

小さくても快適で、エレガントなたたずまい

すべて自社製作によるサイドカーの製造および販売を1970年代の終わりから始めたサイドカー製造の名門、サクマエンジニアリング。そんな老舗の最新作が「イオタⅢ」だ。

画像1: 小さくても快適で、エレガントなたたずまい

同社のイオタシリーズはエレガントで上質感のある普遍的なサイドカーで、ハーレーや欧州モデル、ゴールドウイングなど国産大排気量車らにジャストフィットしてきたが、2014年に250㏄未満用として「Ⅱ」をリリース。

そして2019年春新たに、より小排気量モデル用の「Ⅲ」が発売され、ラインアップがますます充実されることとなった。

14インチだったタイヤを8インチに小径化し、全長2090~2410㎜だったボディも1925㎜へとコンパクトに。イオタシリーズの伝統である優雅さや上質感はそのまま受け継いでいる。

画像2: 小さくても快適で、エレガントなたたずまい

製作例としたプジョー「ジャンゴ125」との組み合わせも、洗練されたスタイルにエレガンスを感じずにはいられない。

ツートーンに塗り分けられ、ワンランク上の所有欲を満たす欧州スクーターにピッタリなデザインで、思わず見とれてしまう仕上がりだ。

画像3: 小さくても快適で、エレガントなたたずまい

小さくなっているため、乗り心地がどう変わったのか気になるところだったが、パッセンジャーシートは実際に乗ってみると見た目以上に広く、足もゆったり伸ばせる。

ラバーダンパーのおかげで路面からの振動も巧みに吸収され、乗り心地は実に快適だ。

サイドカーに対する技術やノウハウが乏しいと、ディメンションが悪かったり、連結部の剛性不足などでバイク側のハンドリングに影響して運転しづらくなってしまうが、そこはさすが名門。

画像4: 小さくても快適で、エレガントなたたずまい

試乗してみると旋回もスムーズで小回りが効き、側車付きながら、125㏄スクーターの利便性はそのまま。

同社はキャスター角とトレールを見直すEZステアを開発し採用してきたが、今回はそれを使わずに軽快なハンドリングを実現。これにより製作費用も抑えられるのもありがたい。

イオタⅢはあらゆるスクーターや小排気量モデルに似合うので、組み合わせの可能性は無限大だ。

文:青木タカオ/写真:赤松 孝

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SAKUMA ENGINEERING「IOTA Ⅲ SIDECAR」

消費税8%込価格:53万4600円~
 
軽自動車届出済証:側車付軽二輪
 
免許区分:普通自動二輪免許
 
ヘルメット:必要
 
全長×全幅×全高:1925×1295×1190mm
 
タイヤサイズ:4.00-8

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