快適な乗り心地と実用性を兼ね備えた好パッケージング
![画像1: 快適な乗り心地と実用性を兼ね備えた好パッケージング](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2019/07/01/1f44364d922b0586a61ef54e09a959192855933d_xlarge.jpg)
モト・グッツィの主力と言えば、かつての名車をオマージュしたV7シリーズやV9シリーズなどのレトロテイストモデルだろう。
小柄で扱いやすく、かつ、モト・グッツィ独特のエンジンレイアウトが生む大きな前輪荷重により、かつて一世を風靡したオンザレール感覚のハンドリングまで楽しめる。
![画像: エンジンとタンクがボリューム感をアピールしているが、実車は想像以上にスリムでコンパクト。写真のカラーはプレミアムグラフィック。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2019/07/01/3229890fb6a3b4344fe20a5d18c2652ae6dd3106_xlarge.jpg)
エンジンとタンクがボリューム感をアピールしているが、実車は想像以上にスリムでコンパクト。写真のカラーはプレミアムグラフィック。
このV85TTは、そんなモト・グッツィとしてはステルビオ以来久々となるアドベンチャーモデル。その姿は非常にユニークで、かつてのデュアルパーパスの雰囲気を漂わせつつ、これまでにないフォルムで個性を主張している。
![画像: 本格的なミドルアドベンチャーとしては足着き性が非常にいい。それでいてサスストロークを犠牲にしてないところが魅力。リラックスできて、スタンディングも楽。オンにもオフにも極自然にマッチするライポジだ。 (身長:176㎝体重:68㎏)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2019/07/01/48bd77ea4833814e73d89a6adf849f722dab3e87_xlarge.jpg)
本格的なミドルアドベンチャーとしては足着き性が非常にいい。それでいてサスストロークを犠牲にしてないところが魅力。リラックスできて、スタンディングも楽。オンにもオフにも極自然にマッチするライポジだ。
(身長:176㎝体重:68㎏)
このタイプのモデルとしてはコンパクトで、車重も229㎏と軽め。使い勝手のいいサイズにまとまっているのが魅力だ。これに搭載される新設計の縦置きVツインエンジンがまたすばらしい。
![画像: 80 HPを発揮する、伝統の縦置きVツインエンジンはアドベンチャーモデルに合った、滑らかでトルキーなパワー感が魅力。扱いやすさは十分だ。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2019/07/01/a56f1f614586f5155cd89eb64c6cf9ded8eb2407_xlarge.jpg)
80 HPを発揮する、伝統の縦置きVツインエンジンはアドベンチャーモデルに合った、滑らかでトルキーなパワー感が魅力。扱いやすさは十分だ。
排気量こそV9と同じながら、その中身は別物で、V7やV9より25馬力も強力な80馬力を発揮。しかも、このエンジンがフレキシビリティに富んだパワーを生む。
グッツィ独特のパルス感が常にハンドルに伝わるが、回り方は滑らか。6速で2000回転以下、50㎞/h強ほどからスロットルに応答し、ノッキングもなく加速できる。強力な加速とまでは行かないが、よく粘り、十分以上に実用的。ダートなどで微妙なパワーが必要なとき非常に重宝する。
![画像2: 快適な乗り心地と実用性を兼ね備えた好パッケージング](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2019/07/01/61721a3f21d1329940b2502e10c8bd8cc8c6cc08_xlarge.jpg)
トップギアの6速・100㎞ / hだとメーター読みで3800回転ほど。欲張らず、200㎞/ hくらいまでで力を使い切るギア比になっているのも好感が持てる。4000回転からのトルクにコシがあって、かなり力強いのも魅力だ。
![画像: 多機能なカラーTFTメーターを採用。3種類のライディングモードや燃費計なども備える。メーター横とシート下には便利なUSBポートも装備。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2019/07/01/6a856a03284bad815cb999ba0aca8fe425cc51fc_xlarge.jpg)
多機能なカラーTFTメーターを採用。3種類のライディングモードや燃費計なども備える。メーター横とシート下には便利なUSBポートも装備。
スロットルにダイレクトで扱いやすく、豪華なアドベンチャースタイルでありながら、その気になればミドルNKと変わらない勢いでダッシュすることも可能。かなり元気よく走ることもできるのだ。
![画像: 170 ㎜のホイールトラベルを持つ41 ㎜倒立フォークに320 ㎜径のダブルディスクと豪華な足回り。試乗車のタイヤはミシュランのアナキーアドベンチャー。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2019/07/01/2024b6f2e3bef23e3e5ca066a8bf1ba99e1c2a9d_xlarge.jpg)
170 ㎜のホイールトラベルを持つ41 ㎜倒立フォークに320 ㎜径のダブルディスクと豪華な足回り。試乗車のタイヤはミシュランのアナキーアドベンチャー。
![画像: 駆動方式はモト・グッツィ伝統のシャフトドライブ。リアショックはスイングアームにダイレクトマウントされる。ABSシステムはコンチネンタル製。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2019/07/01/716f782776dfd3a4ce269b36800f9956f393c318_xlarge.jpg)
駆動方式はモト・グッツィ伝統のシャフトドライブ。リアショックはスイングアームにダイレクトマウントされる。ABSシステムはコンチネンタル製。
乗り心地はこのカテゴリーの中でも優秀で、オンロードではグッツィの伝統である、オンザレール感覚の高速安定性まである。
![画像: リアショックは片持ち式で、イニシャルと伸び側調整が可能。オプションでオーリンズ製のリアショック(9 万3960円)も用意される。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2019/07/01/d1e2a773440ff2325e6de2d4d5a555f743a877c0_xlarge.jpg)
リアショックは片持ち式で、イニシャルと伸び側調整が可能。オプションでオーリンズ製のリアショック(9 万3960円)も用意される。
さらに本気でダート走行を意識した前後サスの動きがしなやかで、舗装路にある大抵のギャップを優しく吸収するし、少々荒れたダートでも突き上げられずによく走る。ただし、ダートではライディングモードを「オフロード」にしておいた方がよりスムーズだろう。
![画像: ヘッドライトの中央にはトレードマークの鷲(アクイラ)の姿が。試乗車はオプションのツーリングウインドスクリーン(2万4840円)を装備。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2019/07/01/edecf5c0c97e1e02e0324505dddc44c8fe9f392e_xlarge.jpg)
ヘッドライトの中央にはトレードマークの鷲(アクイラ)の姿が。試乗車はオプションのツーリングウインドスクリーン(2万4840円)を装備。
![画像: プレーンな形状のスリムなワンピースシートはスリムな形状で、ライディング時の自由度も高い。シート高は830㎜で、足つき性も良好。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2019/07/01/4f692b8a4a33282ffe6b19682ccd802482df78c7_xlarge.jpg)
プレーンな形状のスリムなワンピースシートはスリムな形状で、ライディング時の自由度も高い。シート高は830㎜で、足つき性も良好。
![画像: オプションのアルミパニアケース(12万8520円)は41 L容量。48 L容量のトップボックス(7万8840円) もアルミ製だ。パニア装着には別売のステーが必要。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2019/07/01/af5d033658e9db0f6adcdee1229ae928a0e970b9_xlarge.jpg)
オプションのアルミパニアケース(12万8520円)は41 L容量。48 L容量のトップボックス(7万8840円)
もアルミ製だ。パニア装着には別売のステーが必要。
V85TTの魅力は、ほど良いサイズとキッチリ使える等身大のパワー。個性的な姿だけでなく、走りも非常に魅力的な本格アドベンチャーなのだ。(宮崎 敬一郎)
タンデムCHECK!
![画像: タンデムCHECK!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2019/07/01/1d6c19dd4803d7833ef5d17602d98c6d1b62ac48_xlarge.jpg)
シートとステップの位置関係がよくて、足の曲がりが自然だから、ポジションの自由度が高いです。ライダーとの間に十分なスペースがあるので、リラックスしてタンデムを楽しめます。排気音が意外と勇ましく、タンデムライダーにも独特のパルス感は伝わってくるので、ライダーと一緒に走りを楽しめます。 (木川田ステラ)
モト・グッツィ V85TTの主なスペックと価格
![画像: MOTO GUZZI V85TT 価格:139万8600円/142万5600円(プレミアムグラフィック)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2019/07/01/3a25396bfdc59be0c2decab7ddee62b328283576_xlarge.jpg)
MOTO GUZZI V85TT 価格:139万8600円/142万5600円(プレミアムグラフィック)
全長×全幅×全高 2240×950×1300〜1325mm
ホイールベース 1530mm
シート高 830mm
車両重量 229kg
エンジン形式 空冷4ストOHV2バルブV型2気筒
総排気量 853cc
ボア×ストローク 84×77mm
圧縮比 10.5
最高出力 80HP/7750pm
最大トルク 8.15kg-m/5000rpm
燃料供給方式 FI
燃料タンク容量 21L
変速機形式 6速リターン
ブレーキ形式 前・後 φ320mmダブルディスク・φ260mmディスク
タイヤサイズ 前・後 110/80-19・150/70-17
モト・グッツィ問い合わせ先:ピアッジオグループジャパン TEL.03-3453-3903(ピアッジオコール)