キットバイク“仔猿”を自宅で組み立てチャレンジ‼
オートバイライフは「乗る」から始まり、ケア、メンテナンス、カスタムへと楽しみの幅が広がっていく。だがそれだけではない。「組み立てる」という楽しみ方もあるのだ。
オートバイは車両メーカーが設計/製造し、基本的に燃料を入れれば走り出せる状態で市販される。
![画像1: キットバイク“仔猿”を自宅で組み立てチャレンジ‼](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2019/04/12/d361030a131493b10a7f1c056fd63fcb87e29fb3_xlarge.jpg)
だが、ここで取りあげた『仔猿』は、バラバラのパーツを自分で組み立てて完成させるキットバイク。設計と開発は元ホンダで二輪車体設計を担当していた佐々木和夫氏が個人で行ったものだ。
車体構成とデザインは初期型モンキーのイメージだが、驚くのがそのサイズ。
![画像2: キットバイク“仔猿”を自宅で組み立てチャレンジ‼](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2019/04/12/ff19473e0dc44cf83c5b7305c3c519b0d9b01d58_xlarge.jpg)
小さな車体が特徴のモンキー(最終型50㏄モデル)の全長1365㎜に対して仔猿は約825㎜で、タイヤ径もモンキーの8インチの半分しかない4インチ。
大人が跨がると車体がほとんど隠れるほど小さく、重量もモンキーの68㎏に対して約20㎏しかない。
![画像3: キットバイク“仔猿”を自宅で組み立てチャレンジ‼](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2019/04/12/d6cef442adbf1b7159cab2a1d6d529958a8ae3a2_xlarge.jpg)
部屋に持ち込むのもクルマに積むのも簡単だし、バッグに入れれば背負って移動することもできる。しかも原付一種として正式に登録でき、堂々と公道を走れるのだから、楽しさは大きく広がる。
組み立てる、飾る、乗る、といった要素が小さなボディに凝縮されている。
組み立て作業はフレームにエンジンを載せてから足回りを組み付けて車体を完成させ、ワイヤー類や配線を通し、外装パーツを装着するという流れ。
![画像4: キットバイク“仔猿”を自宅で組み立てチャレンジ‼](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2019/04/12/836e6096520a56cf65416f354e1952ebcd526acc_xlarge.jpg)
完成所要時間はオートバイの基本構成を判っていて、メンテナンス経験豊富な人が集中して取り組めば半日ほどだ。
だが常識外れなのが組み立て説明書の類いが一切付属していないこと。
![画像5: キットバイク“仔猿”を自宅で組み立てチャレンジ‼](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2019/04/12/05bcc3b9bdd6568ccf8257b4cb669cf994a6fe3c_xlarge.jpg)
これは「仔猿は壮大なパズル。試行錯誤の手間と時間も楽しんで欲しい」という設計者のポリシーによるものだが、心配することはない。
web上には仔猿ファンの有志? が作った部品図や構成図がある。
![画像6: キットバイク“仔猿”を自宅で組み立てチャレンジ‼](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2019/04/12/aad674c9a94c70939228d405f4d27ab435963e06_xlarge.jpg)
今回の愛佳ちゃんはこれらを参照し、編集スタッフのアドバイスを聞きながら作業し、およそ2日間で組み上げた。
![画像7: キットバイク“仔猿”を自宅で組み立てチャレンジ‼](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2019/04/12/f23c5e165209080ecd6390efb22c92be701da7cf_xlarge.jpg)
組み立て作業を通してオートバイの基本構造や工具の使い方に対する理解が深まったことは言うまでもないし、苦労しながら自分で組み上げた達成感は格別。
佐々木氏の狙いどおり、キットバイクの世界を堪能できた。