イギリス・バーミンガムにあるマットモーターサイクルズは、ビンテージカスタムを多数手がけてきたビルダーが「もっと手軽にカスタムバイクを楽しんで欲しい」と興したメーカー。今回紹介する2台は、いずれも125ccで価格もリーズナブル。一体どんなバイクなのか、試乗レポートをお届けします!
ストリートカスタムを新車として楽しめる英国発の黒船が堂々上陸
「生まれながらにしてカスタム」バイクの製造で注目のマットモーターサイクルズ。イギリスのカスタムビルダーが2016年に興したメーカーで、現在は125㏄と250㏄の計12車種を揃えている。
今回試乗したのは125の「モングレル」と「RS-13」だ。
MUTT MOTORCYCLES「MONGREL 125」/税込価格:48万6,000円

このモングレルはベースグレード的な位置づけで、低めのワイドバーとオンロードタイヤが特徴。価格も内容を考えたら手頃だ。
MUTT MOTORCYCLES「RS-13 125」/税込価格:52万9,200円

こちらのRS-13 125はハンドルをやや高めにセットしたトラッカー風カスタム。125㏄モデルは6機種あるが、各車の違いはハンドル、シート、タイヤなどで、メカコンポーネンツは共通だ。
まず目を惹くのが、メーカー純正とは到底思えない外観。灯火類やメーターなどの保安部品をギリギリまで小型化し、オートバイの基本形を際立たせたデザインには懐かしさと新鮮さが同居している。
車体構成はごくベーシックで、特別なパーツも使っていないのだから、デザイナーのセンスは素晴らしい。
空冷単気筒エンジンやスチール鋼管製のダイヤモンド型フレーム、前後の18インチホイールといった基本コンポーネンツは両車共通となる。125㏄にしては大柄な車体で、存在感も充分。

伸びやかで信頼性に優れたSOHC2バルブ・シングルユニットを採用。これにインジェクションを組み合わせ、12PSを発揮する。

タイヤサイズは4.00-18で共通だが、モングレルはオンロードタイプ、RS13はブロックタイヤを履く。ブレーキは前後連動。