ZXR750から進化してCBR900RRをターゲットに

画像: Ninja ZX-9R(1998) フルモデルチェンジによって、35㎏もの軽量化に成功。ZX-6Rをベースに完全新設計した水冷直4ユニットなど、旧型とは比べものにならない戦闘力を手に入れ、人気モデルに。 ●水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒●899㏄●143PS/11000rpm●10.3㎏-m/9000rpm●183㎏●120/70ZR17・180/55ZR17●輸出車

Ninja ZX-9R(1998)
フルモデルチェンジによって、35㎏もの軽量化に成功。ZX-6Rをベースに完全新設計した水冷直4ユニットなど、旧型とは比べものにならない戦闘力を手に入れ、人気モデルに。
●水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒●899㏄●143PS/11000rpm●10.3㎏-m/9000rpm●183㎏●120/70ZR17・180/55ZR17●輸出車

Z1やGPZ900Rなど「900」という排気量はカワサキを象徴する数字であった。しかし、92年にホンダからCBR900RRが登場すると、その足元は揺るがされる。そこで、伝統の900㏄クラスの覇権争いに挑むことを選んだ。それが、ニンジャZX-9Rだ。ZXR750をベースに、ボア×ストロークを拡大して899㏄にまでスケールアップされたサイドカムチェーン4気筒エンジンで、ツインラムエアシステムを採用し、CBRを大きく上回る139PSを発揮した。

画像: ●水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 ●899㏄●139PS/10500rpm ●9.8㎏-m/9000rpm●215㎏ ●120/70ZR17・180/55ZR17●輸出車

●水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
●899㏄●139PS/10500rpm
●9.8㎏-m/9000rpm●215㎏
●120/70ZR17・180/55ZR17●輸出車

画像: Ninja ZX-6R(1995) 現在まで続くミドルスーパースポーツ・ZX-6Rの初代モデル。ミドルツアラーのZZR600をベースにした水冷直4エンジンは、ツインラムエアを備えて100PSにまでパワーアップされた強力なもの。 ●水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 ●599㏄●100PS/12500rpm ●6.5㎏-m/10000rpm●182㎏ ●120/60R17・160/60R17●輸出車

Ninja ZX-6R(1995)
現在まで続くミドルスーパースポーツ・ZX-6Rの初代モデル。ミドルツアラーのZZR600をベースにした水冷直4エンジンは、ツインラムエアを備えて100PSにまでパワーアップされた強力なもの。
●水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
●599㏄●100PS/12500rpm
●6.5㎏-m/10000rpm●182㎏
●120/60R17・160/60R17●輸出車

スーパースポーツを1000㏄で確立

画像: YAMAHA YZF-R1(1998) 水冷4ストDOHC5バルブ並列4気筒●998㏄ ●150PS/10000rpm●11.0㎏-m/8500rpm●177㎏(乾燥) ●120/70ZR17・190/50ZR17●輸出車

YAMAHA YZF-R1(1998)
水冷4ストDOHC5バルブ並列4気筒●998㏄
●150PS/10000rpm●11.0㎏-m/8500rpm●177㎏(乾燥)
●120/70ZR17・190/50ZR17●輸出車

最高出力150PS、乾燥重量177㎏、ホイールベース1395㎜。ヤマハスーパースポーツの全貌は1997年にミラノショーで発表され、一気に世界に広がった。ライバルたちの900㏄ではなく1000㏄をチョイスし、リッタークラスでも、峠で操る楽しみを存分に得られるというコンセプトのもと、クランク、クラッチ、ミッションを立体的に組んだ3軸構造の水冷DOHC5バルブフォアを専用設計。これによってエンジン外寸のコンパクト化を実現。アルミ製のデルタボックスIIに載せたヤマハの新世代モデルはスーパースポーツ=1000㏄という分野を、この一台で確立してしまった。

画像: YZF-R6(1999) エンジンはR1譲りの3軸型構造でコンパクト化。パワーはライバルを大きく引き離す120PSを発揮する。43φ正立フォークにピギーバックモノショック、住友製MOSモノブロックキャリパーを装備してサーキットランに対応。 ●水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 ●599㏄●120PS/13000rpm ●6.94㎏-m/11500rpm●169㎏ ●120/60ZR17・180/55ZR17●輸出車

YZF-R6(1999)
エンジンはR1譲りの3軸型構造でコンパクト化。パワーはライバルを大きく引き離す120PSを発揮する。43φ正立フォークにピギーバックモノショック、住友製MOSモノブロックキャリパーを装備してサーキットランに対応。
●水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
●599㏄●120PS/13000rpm
●6.94㎏-m/11500rpm●169㎏
●120/60ZR17・180/55ZR17●輸出車

誕生から30年時代の潮流に存在意義が変化するGSX

画像: SUZUKI GSX-R750(1996) ●水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒●749㏄●77PS/10000rpm●6.7㎏-m/7500rpm●179㎏●120/70ZR17・190/50ZR17●98万8000円

SUZUKI GSX-R750(1996)
●水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒●749㏄●77PS/10000rpm●6.7㎏-m/7500rpm●179㎏●120/70ZR17・190/50ZR17●98万8000円

84年9月発表の初代GSX-R750。レーサーそのままの外観と当時の常識を破る軽さ、そして高出力。それは油冷エンジンを搭載した大排気量レーサーレプリカだった。その後、レベルアップを図ってきたGSX-R750だが、90年代は大きな変革の時を迎える。92年に油冷エンジンから水冷エンジンへと変わったのである。その後の96年ではフルモデルチェンジで車重を179㎏という驚異的な軽さを手に入れて評価が高まり、2000年には3代目の登場で飛躍的に進化するも、レースのレギュレーションが1000㏄になり、GSX-R1000も登場。その存在意義にも変化が求められていくのである。

画像: GSX-R750(1997) ●水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒●749㏄●128PS/12000rpm●8.2㎏-m/10000rpm●179㎏●120/70ZR17・190/50ZR17●輸出車

GSX-R750(1997)
●水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒●749㏄●128PS/12000rpm●8.2㎏-m/10000rpm●179㎏●120/70ZR17・190/50ZR17●輸出車

画像: GSX-R750(1998) ●水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒●749㏄●135PS/12300rpm●8.4㎏-m/10300rpm●179㎏●120/70ZR17・180/55ZR17●輸出車

GSX-R750(1998)
●水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒●749㏄●135PS/12300rpm●8.4㎏-m/10300rpm●179㎏●120/70ZR17・180/55ZR17●輸出車

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