インターモト2018のスズキブース。新型カタナ発表の晴れ舞台に登場した、ひとりのイタリア人がいた。彼の名はロドルフォ・フラスコーリ氏。新型カタナのデザイナーにして、そのきっかけを作ったコンセプトモデル「カタナ3.0」のデザイナーでもある。オートバイ誌はフラスコーリ氏に、新型カタナ誕生の背景について独占インタビューに成功した。
![画像: 新型カタナのデザイナーを独占取材!
ロドルフォ・フラスコーリ氏が語る
新型カタナ誕生の真実](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2018/11/13/0c6386c036e7fc6ecae579c26555048dd7fd7086_xlarge.jpg)
新型誕生のきっかけはイタリアから始まった。
カタナをデザインする「夢」が現実のものに。
![画像1: 新型誕生のきっかけはイタリアから始まった。 カタナをデザインする「夢」が現実のものに。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2018/11/13/e552f441db3d3a07caaf320de22affcf2d8b9405_xlarge.jpg)
![画像2: 新型誕生のきっかけはイタリアから始まった。 カタナをデザインする「夢」が現実のものに。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2018/11/13/bcf4cab75dd1d3836bdd3392c0f7045da73f7ad2_xlarge.jpg)
「まだ少年の頃、カタナを見て衝撃を受けました。それから40年近くが過ぎ、まさか自分がこうして、カタナのデザイナーとしてステージに立っているとは想像もできませんでした。まさに夢のようです」と語るのはロドルフォ・フラスコーリ氏。新型カタナ、そしてその原型となったコンセプトモデル「カタナ3・0」のスタイリングを創り上げた工業デザイナーだ。
昨年の11月、イタリア・ミラノで開催された国際ショー「EICMA」で、イタリアを代表するバイク雑誌「モト・チクリスモ」誌のブースにカタナ3・0の実車が展示されたところから、新型カタナ誕生という運命の歯車は回り始める。会場での熱狂的な反応、世界中のメディアの注目。しかし、それ以上に、カタナ3・0を見たスズキ自身がこれに刺激を受け、市販化に向けて動き出そうと決断するのである。
![画像: カタナ3.0はモト・チクリスモ誌の企画から始まったカスタムコンセプト。ロドルフォ・フラスコーリ氏(中央右)がデザインを担当、アルベルト・ストラザーリ氏(中央左)のエンジンズ・エンジニアリング社が実機制作を行っている。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2018/11/13/74042b7e05a8c5d818f665adbfed49467290edee_xlarge.jpg)
カタナ3.0はモト・チクリスモ誌の企画から始まったカスタムコンセプト。ロドルフォ・フラスコーリ氏(中央右)がデザインを担当、アルベルト・ストラザーリ氏(中央左)のエンジンズ・エンジニアリング社が実機制作を行っている。
![画像: 新型カタナの「原型」となったカタナ3.0は、イタリアのモト・チクリスモ誌が企画したプロジェクト。誌面掲載は2017年の4月からだが、企画自体は1 年も前から入念に準備されてきたものだ。制作されたクレイモデルはエンジンズ・エンジニアリング社が 3D測定、そのデータを基に外装パーツが製作された。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2018/11/13/ed487ac6eab3dde67c54e947469f361235c00809_xlarge.jpg)
新型カタナの「原型」となったカタナ3.0は、イタリアのモト・チクリスモ誌が企画したプロジェクト。誌面掲載は2017年の4月からだが、企画自体は1 年も前から入念に準備されてきたものだ。制作されたクレイモデルはエンジンズ・エンジニアリング社が 3D測定、そのデータを基に外装パーツが製作された。
「モト・チクリスモ誌の編集長ともともと親しかったという縁もあって、現代の技術でカタナを創ろう、というカタナ3.0のプロジェクトを始めたわけですが、市販化の話をスズキからいただいたときは、興奮でいっぱいだったのを覚えています。私自身、ファーストカタナが非常に大好きで、カタナをデザインするのが私の夢でしたから。
カタナ3・0にスズキが理解を示し、反応してくれて、市販化しようと決めてくれた。もう、言葉では言い表せないくらいに嬉しかったし、誇らしかったし、夢のようでした」
![画像3: 新型誕生のきっかけはイタリアから始まった。 カタナをデザインする「夢」が現実のものに。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2018/11/13/6e1c6f62d145bf383f9cfee2adc9d552099b29a0_xlarge.jpg)
![画像4: 新型誕生のきっかけはイタリアから始まった。 カタナをデザインする「夢」が現実のものに。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2018/11/13/8cfb387074ab7608cb7cb525ec538a0ed7860d91_xlarge.jpg)
自身が熱狂的なカタナファンだというフラスコーリ氏。そんなフラスコーリ氏にとって「ケルンの衝撃」と言われた初代のカタナ・GSX1100Sはどんなイメージのバイクなのだろうか。
「初めてファーストカタナを見たとき、このバイクはまさにレボリューションだ、と思いました。スタイリングは非常にユニークで、斬新で、アイコニックなもので、他にこんなデザインのバイクは見当たりませんでしたから。ライディングポジションも独特で、非常に革命的だと思いました。
その頃の他のバイクと比べても非常に先進的で、まるでバイクの未来を見せられているかのようでした。すごいな、このバイクは10年以上先を行っているんだな、と感じたのを覚えています。カタナという日本語のネーミングもこのデザインに合っている、素晴らしいものでした」…(続きはオートバイ2018年12月号にて)
![画像: のちに「ケルンの衝撃」と語り継がれる事となった IFMAショーで発表されたED2。マフラーは右出しの集合タイプだ。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2018/11/13/2144ee8b14fc45a12d44c4d58a6cdb45799428bd_xlarge.jpg)
のちに「ケルンの衝撃」と語り継がれる事となった IFMAショーで発表されたED2。マフラーは右出しの集合タイプだ。
![画像5: 新型誕生のきっかけはイタリアから始まった。 カタナをデザインする「夢」が現実のものに。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2018/11/13/8908b848a21fa6041b027f1b0aab92b6ab4d9808_xlarge.jpg)