2018鈴鹿8耐、いよいよスタート! きょう27日(金曜日)は公式予選が行われました。各ライダー第1/第2/第3ライダーに組分けして、20分のセッションを2回行ないます。そうそう、そういえば今もう第1ライダー、なんて呼び方しないんだよね。正しくはライダーブルー/ライダーイエロー/ライダーレッド、です。仮面ライダーか!(←これ、メディアセンターで隣に座っている八代さんが言ったんですからね・笑)
鈴鹿は、台風接近による天候悪化が心配されましたが、え?台風来てんの?というくらいどピーカン。いつもの猛暑、いつもの8耐です。路面温度は気温35℃、路面温度50℃ってところで、そんなコンディションのためか、各セッションで転倒者が相次いで、赤旗赤旗、赤旗の連続。1回目の3セッションで4回も赤旗出ちゃいましたからね、タイムスケジュールが大幅に狂うどころか、ちょうどタイムアタックをしている最中のライダーは、それ無効になっちゃうし、赤旗でいったん進行が止まると、せっかく温めたタイヤが冷えて、それから再びコースインするから、タイムアタックどころじゃなくなっちゃうんですよね。
1回目セッションの2番目、つまりイエローライダーの中上がそうでした。中の人、鈴鹿のFacebookのライブ中継につないで、それBluetoothイヤホンで聞きながらコースサイドにいるんですが
「中上がいいタイムだ! セクター1をベストタイムで通過、セクター2も! あぁ赤旗だぁ」って実況されてましたからね。
予選1回目のタイムは以下の通り。タイムは3人(または2人制のチームはふたり)の平均値です。①#21ヤマハファクトリー 2分06秒620
②#11カワサキTeamグリーン 2分07秒096
③#33レッドブルホンダWith日本郵便 2分07秒373
④#12ヨシムラスズキMOTUL 2分07秒588
⑤#634MuSASHi PT ハルクプロホンダ 2分08秒005
⑥#090auテルル MotoUPレーシング 2分08秒358
⑦#7YARTヤマハ 2分08秒515
⑧#95エスパルスドリームレーシングIAI 2分09秒088
⑨#5F.C.C. TSRホンダFrance 2分09秒125
⑩#94GMT94ヤマハ 2分09秒296
そして2回目に大事件が起きました! この2回目の走行は、当初15時40分からのスタート予定で、このころになると気温も路面温度も下がってくるので、特に出走順の遅い第3ライダー(じゃないやライダーレッドね)にタイムアタッカーを託すことがあるんですが、1回目の予選で赤旗が出まくったこともあって、開始も16時20分ごろになってしまったのです。
当然、アタックに向いた路面になってきますよね。ひとり目のライダーブルーは#21ヤマハファクトリーの中須賀が、1回目の走行を上回る2分06秒263でトップタイム。2番手に#33レッドブルホンダの高橋巧(2分07秒509)、3番手には#11Teamグリーンの渡辺一馬(2分07秒865)が入り、まずは順当なポジション。そしてふたり目のライダーイエローで、あいつがやってくれました!
このセッション、トップチームは「あしたのトップ10トライアルに残れるタイムがあればいいや」とばかりに、サッとタイム出して早々と引っ込んじゃうんですが、#11Teamグリーンのジョナサン・レイが、開始2周目に、なんとなんとの2分05秒168をマーク!
8耐のタイムアタックというと、思い出すのは2016年のトップ10トライアル。そう、MotoGPライダーのポル・エスパルガロ(当時の所属はヤマハファクトリー)が、2分06秒000をマークしてポールポジションを獲ったあの日! 6秒ピッタリ!すげー!あと0秒01も速かったら5秒台じゃなーい!って大騒ぎしたのを覚えていますが、ジョナサン・レイは5秒台どころか、5秒アタマ! 5秒168! ひゃー、さすがWSBK3Timesチャンピオン!と場内は大騒ぎになったのでした。
2番手に#21ロウズ(2分07秒507)、3番手に#95エスパルスドリームレーシングのトミー・ブライドウェル(2分07秒939)というオーダー。これで暫定ポールポジションは、カワサキTeamグリーンが獲得しました!
これで予選総合順位は以下の通り。タイムは3人(または2人制のチームはふたり)の平均値です。
①#11 カワサキチームグリーン 2分06秒448
②#21 ヤマハファクトリーレーシング 2分06秒770
③#33 レッドブルホンダ日本郵便 2分07秒373
④#12 ヨシムラスズキMOTUL 2分07秒588
⑤#634 MuSASHi RT ハルクプロホンダ 2分07秒896
⑥#95 エスパルドリームレーシングIAI 2分08秒153
⑦#090 auテルルMotoUPレーシング 2分08秒184
⑧#7 YARTヤマハ 2分08秒239
⑨#19 KYBモリワキMOTULレーシング 2分08秒397
⑩#79 TeamSuP ドリームホンダ 2分08秒768
以上10チームが、あすのトップ10トライアルに進出できるチームです。ま、あすはお祭りといいますか、1発タイム出しショーみたいなところがありますから、どこまで本気出すのか。予選で5秒1出したジョナサン・レイは、トップ10トライアルで04秒台とか入れてきちゃうのかしら――。
というか……あしたトップ10トライアルは無事行われるんでしょうか……。台風接近の恐れもあって、あすのグランプリスクウェア、交通教育センターでのイベントや展示は、軒並み中止、撤収だとニュースが流れました……。
写真・文/中村浩史