いよいよです。中のひと、木曜昼に鈴鹿入りしました。台風接近といういやーなニュースが鈴鹿を駆け巡る中、それでも鈴鹿は今のところドピーカン! さて、そんな鈴鹿でも話題なのがこの暑さ。連日、熱中症で何人が病院に運ばれたとか、何人が亡くなったとか、まさに「命の危険にかかわる」「災害規模の」猛暑ですね。
当然それは鈴鹿8耐でも例外ではなく、猛暑に加えて、サーキット周辺は完全にアスファルトで囲われ、ライダーは猛暑の中、ツナギ着てヘルメットかぶってグローブしてブーツ履いて、高温発熱体であるエンジンを抱えて走っています。もうシンジラレナーイ! お祭りや小中学校の行事も中止になるし、こどもたちは「外遊びは危険」といわれる猛暑で、中の人の地元では、今週末に行われる予定だった、PTA主催のソフトボール大会も中止になりましたw
そんな中でも、鈴鹿8耐は行なわれます。もちろん、こんな「猛暑」が社会問題となる前から、1スティント走ったライダーの疲労は問題にはなっていました。でも「それが鈴鹿だよ、それが8耐だよ」って根性論と、ギリギリでバランスが取れるくらいではあったんですね。
なのでこの数年は、ライダーケアが大きな課題になっています。よく知られているのが、走り終わったらプールへドボン、体の粗熱を取ったら休憩へ、ってパターンでしたが、今ではプールは当然、しかも水温とライダー体温をきちんと管理しながらのプールinで、一定体温になったら、そのまま休憩へ、と続きます。その休憩ですが、鈴鹿サーキットのパドック裏には「スイート」と呼ばれる個室があって、チームごとにそこを借りて、使用するわけです。けれど、当然のように数に限りがあるから、スイートを借りられなかったチームは、独自のスペースを確保しなければなりませんね。
さらにチームは、ライダーだけでなく、現地まで応援や激励に来てくれるスポンサーやゲスト、お客さんのケアまで考えなければなりません。
その答えが、今回のこの写真です! チームのホスピタリティブースで、近年はチームが競い合うように豪華なホスピタリティを作るんですね。今大会は、もう火曜から建て込みが始まっていました。ちょっとした建築現場みたいになってましたからね(笑)。
予選前日のフリー走行はヤマハがリード
そんなこんなで、特別スポーツ走行が行なわれた鈴鹿は、木曜の日程を終了。3回の走行セッションでは、#21ヤマハファクトリー→#21ヤマハファクトリー→#11カワサキチームグリーンとトップタイムを分け合い、総合トップタイムは#21ヤマハファクトリーが獲りました。タイムは2分07秒213って、結構もう仕上がってるぅ!
明日金曜は、いよいよフリー走行と公式予選。トップ10トライアル進出チームが決まりますが、天気が崩れそうな予報になってきちゃいましたねぇ…。
写真・文/中村浩史