4月8日の開催までもう間近に迫ってきた、新しいイベント・モトジムカーナへの意気込みを出場者に聞くインタビュー。これまで第1弾でトップライダー、第2弾ではベテラン選手の声を聞いてきたが、今回の第3弾では今年A級に昇格したばかりの新鋭選手2人と、女性ライダーからの声を聞いてみた。
「これはチャンス! 守りじゃなく全力で攻めます」
昨年ブレークした若手A級ライダーの1人【市村直生】
市村直生選手は昨シーズンのオートバイ杯で、安定した速さを見せてポイントを稼ぎ、総合ポイントランキングは多くのA級を押しのけて5位となる。その結果、今シーズンから中嶋秀和選手と並んで、JAGE・A級に昇格した勢いのある若手ライダー。オートバイ杯などではWR450Fを使用しているが、今回のモトジムカーナには以前乗っていたYZF-R6で参戦する。
「開催前からイロイロと盛り上がってますよね〜モトジムカーナ! せっかくこんなに盛り上がってるんだから、全力で乗っかって思い切り楽しんでやろう、できればちょっとイイとこ見せてやろうと思ってて。マシンもイベントのコンセプト的に、いつも乗ってるレーサーみたいなWRよりは、カッコ良く見えるR6の方がいいかな?とかね。
いつもの大会と違って、走ったことない大磯の会場に、初めてのツインコース&トーナメントと未知数な点がいっぱいなモトジムカーナだけど、条件はみんな同じですもん。むしろこれはチャンス!
オートバイ杯を走る時みたいにポイントランキングとか考えなくていいから、守りじゃなく全力で攻めの走りが出来るってことでしょ。普段は勝てない速い選手に勝ちたいし、意外と勝てるんじゃないかなぁ?」
「自分にもチャンスはあると思ってます!」
B級総合優勝も達成した中部地区からの刺客【中嶋秀和】
中部地区から遠征してくる中嶋秀和選手は、NSRが速さを見せる中で少数派のTZR250Rで走ってきた選手。昨シーズン雨に見舞われたオートバイ杯開幕戦では、当時B級ながらもA級を抑えて総合優勝するという快挙を達成! 総合ポイントランキングでも最終的に市村選手に続く6位に食い込んで、今シーズンからJAGE・A級に昇格。今、乗りに乗っているライダーの1人。
「ジムカーナを、もっと若い人にも始めて欲しいと思うんですよ。実際に体験すれば、面白いって分かってもらえるはずなんだけど、そのきっかけが無いからなかなか歯がゆくて。そこにこのモトジムカーナ! とにかくこれをきっかけにジムカーナを知ってもらいたいなと。自分もせっかくA級に上がったところで、合わせてマシンも綺麗に仕上げたことだし、ひとつイベントを盛り上げるのに協力しようと思って参加します。
とにかく、1人の選手として全力でいい走りをしたいですねぇ。そんな走りを見てもらって感動したり、ジムカーナに興味を持ってもらえればすごく嬉しい。もちろん勝てればもっと嬉しいけど、何もかもが初めての大会だし、どうなるか分からないかな…でも、自分にも充分チャンスはあると思ってます!」
「誰にだってジムカーナは楽しめるんです」
激戦のC1級で闘う女性ライダーの1人【山内沙世】
女性ライダーの代表として声を聞かせてもらったのは、JAGE・C1級の山内沙世選手。最も層が厚くハイレベルな争いを繰り広げるC1級は、女性ライダーも数多く走っているクラス。そんな中で山内選手は、男性、女性のライバルたちを相手に、VTRを駆って果敢な走りを見せている。
「私はジムカーナ歴7〜8年くらい。特別に速いわけでも、ライディングが上手いわけでもない、ごく普通のライダーですよ。でも自分なりにタイムアタックすること、コースに挑戦することが楽しくてジムカーナを続けてる。できれば、このジムカーナの楽しさをいろんな人にも体験してほしいと思ってます! けど、話をしてみると『転ぶのが怖い』とか、一般のライダーに敷居が高いと感じられてるみたいで。
でも今回のモトジムカーナはいつもの大会と違っていろいろな人が見てくれそうだから、これを機会に『タイムアタックの楽しさ』が沢山の人に伝わればいいな、と思ってるんです。私もヘタレですけど精一杯走って、誰にだってジムカーナは楽しめるんだ、ということを少しでも見せれたらいいな、と思ってます」
(写真/柴田直行)
開催は4月8日! モトジムカーナ 公式サイト