開発テーマは「時代に媚びないトラディショナルVツイン」!
「時代に媚びないトラディショナルVツイン」をテーマに開発され、1991年の東京モーターショーに出展され、1992年には発売が開始された。
エンジンはXV250ビラーゴをベースにした空冷OHC2バルブV型2気筒で、最適な点火を可能とするマイコン制御のデジタル・フルトラ点火方式を採用。また、吸排気系も改良、特にキャブレターは26Φのダウンドラフト・ツインキャブレターを採用しツイン独特のトルク感と、高速域でも俊敏なレスポンスを見せる。排気音もツインらしい小気味のよいもので、常用域でのサウンドだけでもかなり楽しめる要素となっている。
ツイン独特の振動は、不快なものではなく、Vツインとしては初めてのオーゴソナルマウント方式により、鼓動として堪能できるレベルにおさまっている。ブレーキ、サスペンションは、前後18インチのタイヤとよくマッチしたもので、予想以上に軽快な走りが期待できる。
価格的にも44万9000円はリーズナブルなものといえ、街乗りでの使い勝手は文句のないもの。ボディーカラーもクラシックイメージにあわせた渋めのカラー(ダークシアン、ブルーメタ、マルーン)がラインアップされており、カスタムメイドの分野でも格好の素材となるモデルだ。
※記事はオートバイ 1992年5月号より
SRV250主要諸元
●全長×全幅×全高 2095×720×1055mm
●ホイールベース 1390mm
●シート高 760mm
●乾燥重量 144kg
●エンジン形式 空冷OHC2バルブV型2気筒
●総排気量 248cc
●ボア×ストローク 49×66mm
●圧縮比 9.8
●最高出力 27PS/8500rpm
●最大トルク 2.5kg-m/6500rpm
●タンク容量 13L
●変速機 5速リターン
●タイヤ(前・後) 90/90-18・110/90-18
●ブレーキ(前・後) シングルディスク・ドラム
●フレーム 鋼管ダブルクレードル
■価格 44万9000円
■発売日 1992年4月25日