Kawasaki Z1000J1(1981年)
Z1000Mk-IIの後継モデルとして、1980年に発売されたのがZ1000J1だ。1978年に相次いでデビューしてきたスズキGS1000やホンダCB900Fなどの強力なライバルたちに対向するため、空冷直4エンジンはDOHC2バルブというシンプルな基本レイアウトこそ変わらないが、あらゆる部分に徹底的な改良を加えられてパワーと信頼性を大きく向上させた。Z1000の登場以来1016㏄だった排気量も、国際的なレースのレギュレーションに合わせてややボアを縮小することで998㏄に変更されるなど、レースを意識した造りが各部に取り入れられているのも特徴。最高出力102PSとMk-IIから大幅にパワーが増強される一方、車体もフレームを全く新しくすることで軽量化をすすめるのと同時に、ディメンションの見直しや剛性アップ、サスペンションのグレードアップなども図られてトータルバランスが向上。北米のAMAスーパーバイク選手権では若き日のエディ・ローソンが1981、1982年に連続タイトルを獲得、さらに世界耐久選手権でも大活躍するなど、世界にその名を轟かすことになった。
●エンジン型式:空冷4ストロークDOHC2バルブ並列4気筒
●総排気量:998.6㏄
●内径╳工程:69.4╳66㎜
●圧縮比:9.2
●最高出力:102HP/8500rpm
●最大トルク:9.3㎏-m/7000rpm
●燃料供給方式:キャブレター[BS34]
●変速機型式:5速リターン
●全長╳全幅╳全高:2265╳820╳1145㎜
●軸間距離:1520㎜
●シート高:805㎜
●乾燥重量:230㎏
●燃料タンク容量:21.4L
●タイヤサイズ(前・後):3.25V-19・4.25V-18
Kawasaki Z1000J2(1982年)
Z1000Jにはヨーロッパ向けモデルと北米向けモデルの2タイプが存在していた。メカニズムはほぼ共通だが、両車の大きな違いはスタイリング。ヨーロッパ向けがZ1000Mk-II風の角タンクが目立つ直線的なボディラインなのに対して、北米向けは丸みを帯びたタンクが装着されていること。だから1981年にE・ローソンが駆っていたスーパーバイクレーサーも丸タンクだ。しかし1983年モデルの最終型・Z1000J3になると、北米向けのモデルも角タンクに統一された。
●エンジン型式:空冷4ストロークDOHC2バルブ並列4気筒
●総排気量:998.6㏄
●内径╳工程:69.4╳66㎜
●圧縮比:9.2
●最高出力:102HP/8500rpm
●最大トルク:9.3㎏-m/7000rpm
●燃料供給方式:キャブレター[BS34]
●変速機型式:5速リターン
●全長╳全幅╳全高:2265╳820╳1145㎜
●軸間距離:1520㎜
●シート高:805㎜
●乾燥重量:230㎏
●燃料タンク容量:21.4L
●タイヤサイズ(前・後):3.25V-19・4.25V-18