【空冷Ｚの系譜・その4】Kawasaki Z1-R（1978年）

直線的なデザインのタンクや、個性的なビキニカウルを装着！

1978年にデビューしたZ1-Rは、エンジンや車体の基本的なメカニズムに関しては、Z1から熟成を重ねてきた完成度の高いZ1000をベースにして開発されていた。しかし、その特徴はなんといってもスタイリングだろう。初代Z1から受け継がれてきた流麗な曲面で構成されたティアドロップタンクが目立つオーソドックスなネイキッドスタイルを捨てさり、シンプルな平面を組み合わせた直線的なデザインのタンクや、個性的な表情を見せるビキニカウルを装着することで、モダンかつワイルドなカフェレーサー的なスタイルに変身。変わっているのはスタイリングだけでなく、エンジンはキャブレターの大径化などで最高出力90PSにまでパワーアップ。ホイールはカワサキとしては初のアルミキャスト製となり、サイズも前後18インチに変更し、マフラーも右出しの4in1集合管を装着するなど細部にまでこだわってスポーティな走りを追求。燃料計や電流計を装備するメーターまわり、オートキャンセル付のウインカーなど装備も充実していた。そんなZ1-Rはカワサキらしさあふれる硬派なスポーツモデルとして多くのライダーから注目を集め、ヨーロッパを中心に世界各国で大ヒットを記録した。

●エンジン型式：空冷4ストロークDOHC2バルブ並列4気筒
●総排気量：1016㏄
●内径╳工程：70╳66㎜
●圧縮比：8.7
●最高出力：90HP/8000rpm
●最大トルク：8.7㎏-m/7000rpm
●燃料供給方式：キャブレター［VM28SS］
●変速機型式：5速リターン
●全長╳全幅╳全高：2160╳800╳1295㎜
●軸間距離：1505㎜
●シート高：815㎜
●乾燥重量：246㎏
●燃料タンク容量：13L
●タイヤサイズ（前・後）：3.25H-18・4.00H-18

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