絶対に必要とは言わないが、1本あれば作業効率がグッと上がる!
オートバイのメンテナンスシーンで必要不可欠な工具がソケットレンチ。通常のソケットレンチはハンドルに対して90度の角度でソケット差し込み口がある。この構造だとボルト/ナットの回転方向に強いトルク(力)が掛けられるが、例えばボルト/ナットを締め込む場合、完全に緩んだ状態から本締めまで何度もハンドルを振らなければならない。作業部位によってはハンドルが車体の一部に干渉してうまく回せず、ソケットだけを手でつまんで回す、というのもよくある状況。
そんなシーンで便利なのがヘッド(ソケット差し込み部)が可動してハンドルの干渉を避けられるラチェットハンドルだ。今回紹介するのはヘッドが15度単位で倒れて180度動かせる首振りラチェットハンドルと、同じくヘッドが180度可動し、しかもハンドルの延長線上にソケットを付けられるスイベルラチェットハンドル。実際に試してみたが、特に便利なのがスイベルタイプ。ヘッドを0度(ハンドルと同軸)にすればエクステンションバーと同じ感覚でストレスなくボルト/ナットを回せ、そのまま首を振らせれば強いトルクを掛けられる。「TONEスイベルラチェットハンドル」で検索し、TONE公式のユーチューブ動画を見ると動き方、使い方が判りやすいだろう。
僕が最も気に入ったのは差し込み角9・5㎜、長さ245㎜のRH3VHW。グリップ部が中空になっているので見た目より軽い(271g)し、ハンドルの中央部分に平スパナも掛けられる。絶対に必要とは言わないが、1本あれば作業効率がグッと上がる。スマートなDIY作業の強力な助っ人になるはずだ。
ココに注目!!
最も短い全長90㎜の首振りハンドルRH3FCHS(8975円)はカウルの内側やシート下などの狭い場所で活躍する。対して全長427㎜のRH3FHX(1万3208円)は奥まった場所にも届くことが強み。ハンドルが長いほど大きなトルクで締められるので締め過ぎに注意。