この週末は、鈴鹿サーキットで全日本ロードレース最終戦・MFJグランプリが行なわれています。鈴鹿8耐とか日本GPとか、いろいろ差し挟みましたが、全日本選手権もいよいよラストレースです。
JSBクラスは、ここまで8戦が終了。戦いっぷりはWebオートバイのバックナンバーをひっくり返してもらうとして、8戦を終わって、この最終戦までのランキングは…
①津田拓也 ヨシムラスズキMOTUL 155P
②高橋 巧 MuSASHi RTハルクプロホンダ 149P
③渡辺一馬 カワサキTeam GREEN 144P
④藤田拓哉 ヤマルーブレーシング 121P
⑤野左根航汰 ヤマハファクトリーRT 118P
⑥濱原颯道 ヨシムラスズキMOTUL 109P
最終戦は2レース制、しかも最終戦のボーナスポイントがみんなに3Pつくので、最終戦をダブルウィンすると計56P獲得。つまり、ランキング6位の濱原までが、計算上はチャンピオンの可能性がある、ってことです。とはいえ、濱原の逆転チャンピオンは、濱原がダブルウィンして、ランキング上位の5人が2レースとも全員ノーポイント、という条件ですから、これはほぼ不可能。現実的に、チャンピオンの可能性があるのは、津田拓也、高橋巧、渡辺一馬の3人でしょうか。津田と34ポイント差の藤田もちょっと厳しそうな気がします。
この最終戦に向けて、今回は木曜日から走行が始まっています。特別走行枠で行なわれた木曜は、午前/午後とも高橋巧がトップタイム。金曜の合同走行では、午前に高橋巧、午後に中須賀がトップタイムで、総合では高橋巧が好調です。4回の走行で、津田は5位/8位/7位/10位とサッパリ。チャンピオン決定戦なのに、津田どうした、と思っても、金曜まではまぁ、フリー走行ですからね。大事なのは決勝、それにつなぐ公式予選ですから、まだまだ金曜までは様子見でしょう。
そして公式予選が行なわれた土曜日、JSBクラスの予選はノックアウト方式で行なわれました。参加全ライダーは32人、Q1は全選手が走って、そのうちのトップ10のライダーがQ2に進出。そのQ1の順位が、日曜のレース2のスターティンググリッドとなります。そのQ1の順位は
①中須賀克行 ②野左根航汰 ③渡辺一馬 ④藤田拓哉 ⑤山口辰也
⑥高橋巧 ⑦高橋裕紀 ⑧加賀山就臣 ⑨津田拓也 ⑩清成龍一
お、おぉ、高橋6番手、津田9番手かぁ……。いや、Q1はQ2に残りさえすればいい、と考えたら、トップ10に入ればいいわけか。
そして、その10選手が進出したQ2の順位は
①中須賀 ②野左根 ③渡辺 ④高橋巧 ⑤清成 ⑥藤田 ⑦加賀山 ⑧津田 ⑨山口 ⑩高橋裕
高橋巧は2列目4番手に上がったとはいえ、津田は9番手から8番手に上がっても、2レースとも3列目スタート……。チャンピオン候補の3人では、渡辺が両レースともフロントローからのスタートです。高橋、津田、いったいどうした……。いや、勝負はやっぱり決勝レースだから、つって今日まで爆発力を温存した、ってわけか。ん?ホントにそうなのか?
予選の様子では、やはり中須賀&野左根のヤマハファクトリーデュオが絶好調で、Q1では中須賀が2分05秒354、野左根が2分05秒462をマークして、コースレコードまでもう少し、3番手渡辺に0秒8もの差をつけました。路面温度が下がったQ2でも、中須賀が5秒548、野左根が6秒068と安定。ほかに目立ったところでは、渡辺がQ1で6秒205、Q2で6秒081と、もうひと息で5秒台突入!な好調さ。渡辺、いいですね。あとはこのスピードを、いかに最後まで持たせるか、ってのがテーマになるでしょうが、日曜の決勝レースは、レース2が20周とはいえ、レース1は8周の超スプリント!レース1では、渡辺がスタートから飛ばしに飛ばすでしょうね。そういえば、今シーズンの開幕戦・鈴鹿2&4で、スタートから飛び出したのは渡辺でした!
レース1、レース2とも、やはり本命は中須賀、対抗は野左根が軸になるでしょう。しかし、このふたりは、計算上で野左根がわずかに可能性は残しつつも、チャンピオン獲得はほぼ絶望。対して、ここまでランキング3位の渡辺はランキングトップの津田までわずか11ポイント差、ランキング2位の高橋巧は津田までわずか6ポイント差。こりゃ先行きなんて読めませんが(笑)、津田の調子が上がっていないのが気になりますね……。
お天気は心配なさそうな日曜の鈴鹿サーキット。決勝はレース1が午前11時05分、レース2が午後3時05分からスタートです! お天気いいから、鈴鹿までひとっ走りツーリング行くかな、って方はぜひ鈴鹿へ、遠方の方はMFJライブタイミング(www.mfj-livech.com/jrr)へどーぞ!