ニュー・モンスター821

この新型「モンスター821」は我々、日本のテスターにとってEURO4に対応した初めての821となる。欧州では既に現行モデルのEURO4対応モデルは販売されているが、日本ではまだ発売されていない。
大きく変わったエクステリアだけでなくEURO4対応のエンジンを搭載したモンスター821を紹介します。

画像1: ニュー・モンスター821

大きく変わったのは、その外観で、基本フレームはこれまでの821とほぼ同じだが、タンクは初期型モンスター900をオマージュしたエッジの効いたものを載せている。これは現行モンスター1200とほとんど同じもの。それと強度アップを狙ってステップ周りの構造も少し変った。吸排気系も見直されているが、エンジンの構造的な変更は無し。全て制御系プログラムとマフラーの変更などでEURO4をクリアしている。このマフラーも外観的にはモンスター1200と相似形をとっているが、部品番号が異なり、内部構造は違うモノだ。

画像2: ニュー・モンスター821

さて、もともとこのミドルモンスターは価格やサイズなどからもっともバランスのいいモンスターと言われてきたモデル。元気よく走り、快適で、しっかりとした車体周りはそこそこのスポーツ性能も発揮する。

日本導入の821としては件の規制をクリアしながらも最高出力が107馬力とパワーアップしている。それでどのように走りが変るかと言うと強烈に力強く、ではない。極低回転域や中回転域を中心にレスポンスは優しなっているのにより粘り、トルキーになっている。高回転域での力もしっかりとアップしているが、主に目立つのはその使いやすさ。スロットルに対する忠実性の向上だ。

たぶん、日本の街では一回りもふたまわりも使いやすい。ハンドリングは787シリーズよりは重たいものの、このクラスのスポーツネイキッドの中ではかなり軽快。クセも無く扱いやすいハンドリングだ。またシンプルなサスペンションだが、荒れた路面にも強く、なかなかタフなオールマイティスポーツに仕上がっている。

詳しい試乗記は改めて12月1日発売予定のオートバイ本誌1月号を見てもらうとして、そんな新型モンスター821に試乗してまいりました。

画像3: ニュー・モンスター821

ちょっと余談

リミニ市の市長はモンスター797に乗っている。この派手派出バイクはリミニ市に関係のある建物、名所、出身者のイラストと言うか漫画風イラストで埋め尽くされているが、書いたひともリミニ出身のイタリアを代表するイラストレーター。

市長は自走してとなりの街までやってきた。運転はとってもお上手だった。

画像1: ちょっと余談
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