高年式で走行浅の優良物件「クロスカブ110」ハチ黒編集長号(以下CC110)を例として消耗品交換手順や作業の勘所を紹介! いつかCC110をうまいこと譲り受けようと画策する編集八橋は、未来の自分の愛車が調子良くなっていくさまにニンマリ。マルも乗らないバイクコレクションにカブを加えたくなってしまったぞ。

TEXT:丸山淳大、オートバイ編集部 PHOTO:関野 温
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エアバイクメンテでメカへの興味と理解深まる

バイクのメンテはすべてプロに任せるのが間違いの無い選択だ。無理に手を出して失敗すれば余計な出費を招いたり、無用なリスクを招くこともある。ただし、メンテを通じてバイクの構造を知ってお
くことで役立つことは少なくない。

エンジンオイル交換ならドレンボルトやフィルターの位置、オイルパンからオイルがどのようにエンジン内を循環しているか? オイルの汚れ具合や色、量、臭い、銘柄や粘度によるエンジンフィールの変化などなどを知っておくことは、エンジンコンディションの把握にもつながる。

また、ブレーキパッドの交換なら、なぜキャリパーピストンを戻す前に掃除が必要なのか? パッドを面取りする理由や各部をグリスアップする意味、さらにパッドの素材についてまで知れば、ブレーキングに対する解像度も上がるはずだ。
メンテナンスは知らなくてもバイクに乗ることはできる。しかし、メンテナンスを通して構造や仕組みを知れば、ライディングにも少なからずプラスの効果があるはずだ。

まずは消耗品交換の手順を知って、メカニズムへの理解を深め、さらに興味が湧いたらぜひ愛車のメンテに挑戦してみていただきたい。

今回整備する車両はこちら!

画像: HONDA CC110 クロスカブ110

HONDA
CC110 クロスカブ110

オートバイ編集長・ハチ黒所有のCC110現行車だがFI&ABS付なだけで基本構造は何十年も変わっていないし、外装外さずにほとんどの消耗品が交換できるaいじれて、誰でも乗れて、さらに丈夫で燃費が良くて維持費が安いと良いことづくめなんだから、やっぱりホンダのカブはすごい!

クロスカブの消耗品交換にチャレンジ!

画像: クロスカブの消耗品交換にチャレンジ!

オイルはリニューアルされた純正オイル「プロホンダ」のスタンダード 5W│30を使用。低粘度なので始動性や燃費、吹きあがりの向上が期待できる。ブレーキパッド&シューは、ピンクカラーが特徴のベスラ製カブ専用品を用意。専用配合で効きとライフを両立する。その他、プラグやオイルフィルター、廃油処理剤を準備した。

セルフメンテ虎の巻① まずは『エンジンオイルの交換』から!

1.古いオイルはエンジンの履歴書!

画像: 1.古いオイルはエンジンの履歴書!

エンジンオイルを抜く前に事前に量や乳化の有無(水分が入っていないか)、鉄粉の混入などを見ておく。極端に減っている場合は、漏れやオイルの燃焼など故障の可能性もある。オイル量はディップスティックをねじ込まずに先端に付着したレベルを読み取る。

2.ボルトの頭を嘗めないよう注意!

オイル粘度が高く多少抜けにくいかもしれないが、初心者は火傷しないようにエンジンが冷えているときの作業が無難。12㎜のソケットレンチを使用してドレンボルトを緩め、手で回してオイルを抜き取る。ドレンワッシャーがエンジン側に残っていないか確認する。

3.外す時にフィルター組付け向きを確認

画像: 3.外す時にフィルター組付け向きを確認

続いてオイルフィルターを交換する。あらかじめマフラーにオイルが付着しないように、養生テープでカバーしておいた。フィルターケースの8㎜のボルトを2本均等に緩める。蓋を外すと少量オイルが流れ出る。手で外れなければマグネットでフィルターを抜き取る。

4.スプリングも忘れずに復元する

フィルターケース内の古いオイルをきれいなウエスでふき取ってから、フィルターを組み付ける。CC110のフィルターには組付け向きがあるので注意。穴がある方が奥側だ。フィルターケース蓋のOリングを新品に交換し、シリコングリスを塗布して組み付ける。

5.ドレンワッシャーは必ず毎回交換!

画像: 5.ドレンワッシャーは必ず毎回交換!

エンジン側ドレンボルトの座をウエスで拭いておく。ドレンワッシャーは毎回交換。ワッシャーは、製造時にプレスで打ち抜いた時のバリがある方がボルト側に向いているのが基本だが、まず漏れることは無いので厳密に守らなくてもOK。トルクレンチで締め付けた。

6.オイル量は少なくても多くてもNG

画像: 6.オイル量は少なくても多くてもNG

エンジン下回りの汚れを掃除したら、オイルを注入する。量は車体に表記されていることも。オイルは多すぎるのもNG。平たんな場所にセンタースタンドで駐車し、規定量内に収める。エンジン始動させて、再度量を確認し、フィルターに回って減った分を補充する。


使ったアイテムはこちら!

画像5: “自分でやれば工賃ゼロ!!” 愛車も整備スキルも育つ! セルフメンテ虎の巻【新橋モーター商会】

CC110の場合、8㎜と12㎜のソケットレンチさえあれば交換できたが、年式によりボルトのサイズは異なるかも。シリコングリスはエンジンオイルでも代用可能だ。ニトリルの使い捨て手袋や養生テープはあると便利。

画像: Pro Honda STANDARD 価格:2090円

Pro Honda STANDARD
価格:2090円

〜店主マルのひと言TIPS〜

画像1: 〜店主マルのひと言TIPS〜

オイル交換は簡単だけど奥深い作業だ。交換後はメカノイズが静かになったり、ミッションが入りやすくなったりといった効果が体感できるので作業後の満足感も得やすい。作業時はエンジンを良く観察するので、オイル漏れなど異変に早期に気付けることも。

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