SV650の名機『Vツインエンジン』は健在か?
昨年2025年のEICMA(ミラノショー)での発表から約1年。ようやく発売となった待望のミドルクラス・クロスオーバーSV-7GX。
その試乗会が開催され、我々『スズキのバイク!』編集部もお招きに預かりました。

というかこのバイクに対しては、これまで何度も言っているように『乗る前から良いバイク確定』みたいなところがあります。
大きすぎず小さすぎないボディサイズと十分な動力性能、こういったクロスオーバータイプのバイクとしては軽量な211kgという車両重量。加えてシート高も800mm以下の足つき性を確保され、最新の電子制御もフル装備。そこに加えて、スマホアプリ『スズキライドコネクト+』連動により、メーターにターンバイターン方式のナビ表示も可能と至れり尽くせり。

正直に言って『あとETCだけ追加したら他に何も必要なくない?』というレベルです。
そして、さっきも言った『足つき性について』ですが、これがまた素晴らしかった。シート自体は快適性向上を狙って肉厚になっており、従来型ネイキッドSV650の785mmよりも10mm高くなった795mmなのですが……
なんだか、かなり足つきが良い?


私(北岡)は身長が176cmなのでシート高795mmのバイクの場合、特に不自由を感じることはありません。両足カカトまでべったりなのですが……跨った瞬間に思ったのは、良い意味で『795mm?』というものでした。
もっと全然、低く感じる。なんなら従来型のネイキッドSV650以上に足つき性は良好じゃないか? とすら思えたほどです。

シート自体は開発のひとも言っていましたが、かなり『足の降ろしやすさ』にはこだわったようです。確実にシート高の数値以上に足つき性が良い。かなりの安心感。
でもその安心感を生み出しているのは、たぶんシート高や足の降ろしやすさだけじゃないです。

なんというか……跨ってハンドルを握ると『すごく収まりがいい』と感じる。
SV-7GXは車体寸法として見ると、全高も1295mmあるし、見た目の印象としてもけっこう大きい。でも跨ってみると、自分がスポッ!とSV-7GXの一部になるようなフィット感があるんです。
私のように『デカくて強うそうなバイクが好き派』も納得できるボディサイズで所有感も十分。だけど大きすぎるとは感じない絶妙なサイズ感。まだ1メートルも走ってないのに、この時点で既に『あ、これいいわ~』と感じていました。

ちなみにハンドル幅が従来型SV650に対して50mm(5cm)もワイドになっているそうで。
私はこれを聞いた瞬間『輸入車みたいにハンドル幅が広すぎるのは嫌だな』と思ったのですが、跨ってみたところ違和感はゼロ。たぶん説明会で言われてなかったらスルーしていたかもしれません。それくらい自然です(笑)

そして待望の瞬間。走り出す。
発進する時にセットされていたSDMS(スズキドライブモードセレクター)のモードは『B(ベーシック)』でした。そこから電子制御スロットル化されたエンジンのご機嫌を探るようにクラッチミート……

完全にSV650だ!?
身体が覚えています。当サイト『スズキのバイク!』で何度も乗ったSV650のエンジンフィーリングそのもの。走り出してほんの10秒でもうちょっと嬉しくなっちゃた。
これまでに50万基以上生産されたというスズキの隠れ名機エンジンが帰ってきた!
(下に続きます)
でも同時に『前とほとんど同じ?』ともなりました。名機が復活したこと自体は嬉しいけど、昨今は排ガス規制が厳しく、そのエンジンが本来発揮できるはずのパフォーマンスを規制対応で押さえなければいけないケースも多々あります。
実のところ、復活はしたが規制対応で腑抜けたエンジンになっていないか?は懸念事項のひとつでした。
でも先に言っておきます。
おそらくSV-7GXに積まれたこのVツイン・エンジンは歴代で最高の完成度になった。SDMSフルパワー『A』モード。7000回転以上。
これは、完璧だ。







